スパイツタウン
スパイツタウン(英:Speightstown[1])は、アメリカ合衆国の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2004年のブリーダーズカップ・スプリント(GI)。
スパイツタウン | ||||||
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2015年7月31日ウィンスターファームにて | ||||||
欧字表記 | Speightstown[1] | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牡 | |||||
毛色 | 栗毛 | |||||
生誕 | 1998年2月1日 | |||||
死没 | 2023年12月8日(25歳没) | |||||
父 | Gone West | |||||
母 | Silken Cat | |||||
母の父 | Storm Cat | |||||
生国 | アメリカ合衆国 | |||||
生産者 | Aaron U. Jones & Marie Jones[2] | |||||
馬主 | Melnyk, Eugene and Laura[2] | |||||
調教師 | トッド・プレッチャー(アメリカ合衆国)[2] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 16戦10勝 | |||||
獲得賞金 | $1,258,256[2] | |||||
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競走馬時代
編集父はミスタープロスペクター直仔の名種牡馬ゴーンウェスト、母シルケンキャットも大種牡馬ストームキャット産駒のカナダ2歳牝馬チャンピオンという血統背景により幼駒時代から注目され、2000年7月のキーンランド・セールで200万ドルで購買される[3]。
3歳2月にデビュー2戦目で初勝利を挙げるが、同年夏からは骨折により2度の手術が行われるなど2年近い休養を余儀なくされる[4]。
2004年、6歳にして充実の時を迎える。ベルモントパーク競馬場とサラトガ競馬場でダート1200mのコースレコードを樹立し、快速馬としての資質を遺憾なく発揮すると、ラストランとなったブリーダーズカップ・スプリント(GI)も制して同年のエクリプス賞最優秀短距離馬に選出された[5]。
年度別競走成績
編集- 2000年(1戦0勝)[2]
- 2001年(7戦4勝)[2]
- 2003年(2戦1勝)[2]
- 2004年(6戦5勝) - ブリーダーズカップ・スプリント(GI)、アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ(GII)、トゥルーノースハンデキャップ(GII)、チャーチルダウンズハンデキャップ(GII) [2]
種牡馬時代
編集引退後はケンタッキー州のウィンスターファームで種牡馬入り。北米リーディングサイアーランキングでは2010年から2015年までトップ10に入り[注 1][6]、2013年には1位キトゥンズジョイから僅差の2位に入っている。勝ち馬率が非常に高く、アベレージに定評のある種牡馬である[7]。
産駒は北米のダート短距離を中心に活躍しているが[7]、2013年のハリウッドダービー(GI)を制したシークアゲイン、2009年のジャンプラ賞を制したロードシャナキル、2017年のNHKマイルカップで2着に入ったリエノテソーロなど、芝をこなす産駒も輩出している。
2023年12月8日、療養先のウィンスターファームで、加齢による脚部不安により、安楽死の処置が取られた。[8]
主な産駒
編集北米、欧州、UAEはGI勝ち馬を、日本は重賞勝ち馬を記載する[9]。
北米
編集- ヘインズフィールド / Haynesfield (2010年ジョッキークラブゴールドカップステークス)
- ジャージータウン / Jersey Town (2010年シガーマイルハンデキャップ)
- モナデマンマ / Mona de Momma (2010年ヒューマナディスタフステークス)
- ポセイドンズウォリアー / Poseidon's Warrior (2012年アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ)
- ゴールデンチケット / Golden Ticket (2012年トラヴァーズステークス)
- シークアゲイン / Seek Again (2013年ハリウッドダービー)
- ダンストゥブリストル / Dance to Bristol(2013年バレリーナステークス)
- ライトハウスベイ / Lighthouse Bay (2013年プライオレスステークス)
- ロックフォール / Rock Fall (2014年アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ、2014年ヴォスバーグステークス)
- フォースザパス / Force the Pass (2015年ベルモントダービーインビテーショナルステークス)
- タマークズ / Tamarkuz (2016年ブリーダーズカップ・ダートマイル)
- コンペティションオブアイディアズ / Competitionofideas (2018年アメリカンオークス)
- シェアリング / Sharing (2019年ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ)
- レディスパイツピア / Lady Speightspeare(2020年加・ナタルマステークス)
- フラッグスタッフ / Flagstaff(2021年チャーチルダウンズステークス)
- レキシトニアン / Lexitonian(2021年アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ)
- シャールズスパイト / Shirl's Speight(2022年メーカーズマークマイルステークス)
- オリンピアド / Olympiad(2022年ジョッキークラブゴールドカップ)
- プリンスオブモナコ / Prince Of Monaco(2023年デルマーフューチュリティステークス)
欧州
編集- ロードシャナキル / Lord Shanakill (2009年ジャンプラ賞)
UAE
編集- レイナルドザウィザード / Reynaldothewizard (2013年ドバイゴールデンシャヒーン)
- スイッツァランド / Switzerland (2022年ドバイゴールデンシャヒーン)
日本
編集- ドスライス (2011年クラスターカップ)
- リエノテソーロ (2016年エーデルワイス賞、全日本2歳優駿、2018年スパーキングレディーカップ)
- エイシンテキサス(2017年唐津湾賞、2018年園田FCスプリント、2019年日本海スプリント、OROターフスプリント)
- マテラスカイ (2018年プロキオンステークス、2020年クラスターカップ)
- モズスーパーフレア (2019年オーシャンステークス、2020年高松宮記念)
- フルフラット(2020年 サンバサウジダービーカップ)
- スパーダ(2022年佐賀オータムスプリント)
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
編集- 2015年産
- ミアミスチーフ / Mia Mischief(2019年ヒューマナディスタフステークス)
- 2016年産
- ヴェコマ / Vekoma(2020年メトロポリタンハンデキャップ、カーターハンデキャップ)
- 2017年産
- ミスチヴィアスアレックス / Mischevious Alex(2021年カーターハンデキャップ)
- アロハウエスト / Aloha West(2021年ブリーダーズカップ・スプリント)
- 2018年産
- ジャストワンタイム / Just One Time(2022年マディソンステークス)
血統表
編集スパイツタウンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 Gone West 1984 鹿毛 |
父の父 Mr. Prospector1970 鹿毛 |
Raise a Native | Native Dancer | |
Raise You | ||||
Gold Digger | Nashua | |||
Sequence | ||||
父の母 Secrettame1978 栗毛 |
Secretariat | Bold Ruler | ||
Somethingroyal | ||||
Tamerett | Tim Tam | |||
Mixed Marriage | ||||
母 Silken Cat 1993 栗毛 |
Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer | |
South Ocean | ||||
Terlingua | Secretariat | |||
Crimson Saint | ||||
母の母 Doll1980 鹿毛 |
Chieftain | Bold Ruler | ||
Pocahontas | ||||
Insilca | Buckpasser | |||
Copper Canyon | ||||
母系(F-No.) | 9号族(FN:9-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Secretariat3×4=18.75%、Bold Ruler4×5×4=15.63%、Nasrullah5×5×5=9.38%、Tom Fool5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
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注釈
編集- ^ 2010年:10位、2011年:7位、2012年:3位、2013年:2位、2014年:9位、2015年:8位
出典
編集- ^ a b Speightstown(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)
- ^ a b c d e f g h Horse Profile for Speightstown| Equibase is Your Official Source for Thoroughbred Racing Information. 2018年7月10日閲覧
- ^ John P. Sparkman. Sparkman: The power of Speightstown. DRF(February 5, 2018). 2018年7月10日閲覧
- ^ Casey Laughter. Speightstown a “Good Value Sire” for All . US Racing(August 20, 2014). 2018年7月10日閲覧
- ^ Speightstown. WinStar Farm. 2018年7月10日閲覧
- ^ Thoroughbred Breeding News, Sire Lists, Newcomers, and Pedigree Analysis - BloodHorse
- ^ a b Gone WestとStorm Catと、Speightstownとブルズアイ. 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog(2014年2月25日付). 2018年7月10日閲覧
- ^ “名種牡馬スパイツタウンが死亡、日本でも産駒のモズスーパーフレアらが活躍”. JRA-World news. 2023年12月9日閲覧。
- ^ 種牡馬情報:種牡馬成績 |Speightstown(USA). JBISサーチ(JBIS-Search). 2018年7月10日閲覧
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post