スダレダイ
スダレダイ(Drepane longimana)は、インド太平洋やオーストラリア北部が原産の魚である。
スダレダイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Drepane longimana (Bloch & Schneider, 1801) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類
編集スダレダイは、当初、1801年にドイツの博物学者マルクス・エリエゼル・ブロッホとヨハン・ゴットロープ・テアエヌス・シュナイダーにより、Chaetodon longimanusとして記載された。タイプロカリティは、インドのトランケバルとされた[2]。スダレダイ科に唯一含まれるスダレダイ属に分類される3つの種のうちの1つである[3]。種小名のlongimanaは、尾柄に届く長さの鎌形の胸びれを指す「長い手」を意味する[4]。
形態
編集スダレダイの形は楕円形で、標準的な体長の120%から130%に強く圧縮された形をしている。口吻、頬、鰓蓋前骨には鱗がなく、口吻は真っすぐか窪んでいる。鰓蓋前骨の下端は、鋸刃状になっている。顎には、棘毛の房がある。口吻はかなり突き出しており、伸ばすと腹に沿って管状になる。背びれは、7から9個、通常8個の棘と、19から23個の軟条に支えられ、尻びれには、3つの棘と17から19個の軟条がある。尾びれは丸いか、大きな成体ではほぼなくなっている。長い胸びれは鎌形で、尾柄まで伸びている。頭と体は銀色で、4から10個の模様があり、頭から尾柄までの上半身にほぼ水平な暗い色の帯の模様がある。背びれ、尻びれ、尾びれは薄暗い色で、辺縁部がさらに濃い色である。背びれの軟条部分には、2-3列の暗い斑点がある。斑点は、条の間の鰭膜の部分にある[5]。この種は、体長最大50cmに達したという記録が残っているが、典型的には、20cm程度である[1]。
分布と生息
編集スダレダイは、紅海やアフリカ大陸東岸から東はニューギニアやオーストラリア北部、北は台湾及び日本にかけてのインド太平洋で見られる。サンゴ礁、港、河口等の砂質や泥質の沿岸地域で見られる[5]。
出典
編集- ^ a b Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2023). "Drepane longimana" in FishBase. February 2023 version.
- ^ Template:Cof genus
- ^ J. S. Nelson; T. C. Grande; M. V. H. Wilson (2016). Fishes of the World (5th ed.). Wiley. pp. 495–497. ISBN 978-1-118-34233-6. オリジナルの2019-04-08時点におけるアーカイブ。 2023年3月30日閲覧。
- ^ “Order ACANTHURIFORMES (part 1): Families LOBOTIDAE, POMACANTHIDAE, DREPANEIDAE and CHAETODONTIDAE”. The ETYFish Project Fish Name Etymology Database. Christopher Scharpf and Kenneth J. Lazara (10 February 2023). 28 March 2023閲覧。
- ^ a b P. C. Heemstra (2001). “Drepaneidae”. In Carpenter, K.E.. The Living Marine Resources of the Western Central Pacific Volume 5: Bony fishes part 3 (Menidae to Pomacentridae). FAO Species Identification Guide for Fishery Purposes. FAO Rome. p. 3222