スタンダード四輪車またはスタンダード軽装甲車は、第二次世界大戦中に作られたイギリス装輪装甲車である。ビーバレットの呼び方もより広く知られる。

スタンダード軽装甲車
第53偵察連隊に所属するビーバレット。北アイルランドにて行動中、1941年。
性能諸元
全長 4.11 m(マークIII:3.10 m)
全幅 2.05 m(マークIII:1.73 m)
全高 2.13 m(マークIII:2.16 m)
重量 2 t(マークIII:2.6 t)
懸架方式 装輪式板バネ懸架
速度 38 km/h
行動距離 300 km(マークIII)
主砲 ブレン軽機関銃またはヴィッカース機関銃 2挺
装甲 マークIII 9mm
マークIV 12 mm
エンジン スタンダード4気筒ガソリンエンジン
46 HP
乗員 3 名
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概要

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スコットランドのハイランドにおけるホームガードが装備したマークII ビーバレット。1941年1月14日。

最初の車輛は1940年、ビーバーブルック卿の勧めによってスタンダード・モーター・カンパニーが生産した。本車は民間用のシャーシを基とし、装甲を鋲接して車体を装着した。 11mmの鋼板は厚さ76.2mmの樫材によって補強された[1]。車体は後方と天井が開放されていた。兵装にはブレン軽機関銃を備え、傾斜装甲に設けられた銃眼から射撃できた。以後の形式では全周が防御され、ブレン軽機関銃付きの銃塔を備えるか、オープントップにヴィッカーズ機関銃を連装で装備した。少数の車輛はボーイズ対戦車ライフルを備え、No.11無線装置かNo.19無線装置を搭載した。生産は1942年中に終了し、2,980輌が配備された。

ビーバレットはイギリス陸軍イギリス空軍に採用され、警備と訓練に用いられた。部隊では本車の重量過重に悩まされ、運転が難しいと評された。

残存車輛のうち一輌(マークIII)がダックスフォード帝国戦争博物館に展示されている。

派生型

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ビーバレット マークIII。
マークI
原型の車輛。
マークII
全周装甲を装備し、ラジエーターグリルを垂直位置から水平位置へ移動[1]
マークIII ビーバーバグ
短縮された車体を採用。上部構造を再設計し、カーブしたフェンダーを撤去、上部装甲と銃塔を装備。
マークIV
傾斜装甲が再設計され、視界を改善した。

同様の車輛がニュージーランドビーバレット(NZ)として生産された。この車輛にはフォード製3/4t、もしくは1.5tのCMPトラックが使われた。171輌生産。

脚注

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  1. ^ a b Livesey, Jack (2007). Armoured Fighting Vehicles of Would Wars I and II. Southwater. p. 36. ISBN 9781844763702 

出典

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  • George Forty - World War Two Armoured Fighting Vehicles and Self-Propelled Artillery, Osprey Publishing 1996, ISBN 978-1-85532-582-1.
  • I. Moschanskiy - Armored vehicles of the Great Britain 1939-1945 part 2, Modelist-Konstruktor, Bronekollektsiya 1999-02 (И. Мощанский - Бронетанковая техника Великобритании 1939-1945 часть 2, Моделист-Конструктор, Бронеколлекция 1999-02).

外部リンク

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