スタジアム974
スタジアム974(アラビア語: استاد 974、英語:Stadium 974)はカタール・ドーハ南部のラス・アブー・アブードに建設された、2022 FIFAワールドカップの会場の一つとなっていた仮設スタジアム[1][2]。
スタジアム974 Stadium 974 استاد ٩٧٤ | |
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施設情報 | |
所在地 | カタール ドーハ |
位置 | 北緯25度17分24秒 東経51度33分54秒 / 北緯25.29000度 東経51.56500度座標: 北緯25度17分24秒 東経51度33分54秒 / 北緯25.29000度 東経51.56500度 |
開場 | 2021年11月30日 |
グラウンド | 天然芝 |
設計者 | Fenwick Iribarren Architects |
旧称 | |
ラス・アブ・アブド・スタジアム | |
使用チーム、大会 | |
2022 FIFAワールドカップ | |
収容人員 | |
44,089人 |
概要
編集ドーハ港近くの海沿いに位置する[3]。カタールワールドカップの8会場のうち7番目に完成したスタジアム[3]で、建設時は「ラス・アブ・アブード・スタジアム」(英: Ras Abu Aboud Stadium)の呼称で呼ばれていた。
W杯の本大会で使用されるスタジアムとしては初めて「躯体の部材全てを再使用する」前提で建設されたスタジアムである[4]。躯体の部材には再生鋼材と共に輸送コンテナをブロック状に組み合わせて用いており[3]、「レゴブロックで作られたスタジアム」とも言われる[5]。スタジアム名の「974」はカタールの国番号を表すと共に、部材として用いられたコンテナの個数を表す[3]。こけら落としイベントとして、2021 FIFAアラブカップのグループリーグ・準決勝・3位決定戦が行われた。
当初、大会終了後は建物を解体して部材をコンテナに詰め込んで他所に輸送され、別の建設資材として活用されることになっており[5]、同スタジアムでの本大会最終戦・ブラジル対韓国戦(2022年12月5日)が行われた翌日の12月6日から早速解体工事に着手したと報じられ[6]、カタールで開催されたAFCアジアカップ2023では計画に従って使用されなかったが、その後に2025年からFIFA U-17ワールドカップが5年連続カタールで開催されること、FIFAアラブカップも2025年、2029年、2031年大会の開催権をカタールが持っていることを踏まえて解体計画が撤回され、2024 FIFAインターコンチネンタルカップの第2ラウンド1試合とプレーオフ(準決勝)を皮切りにスタジアムとしての利用が再開されている[7]。
2022 FIFAワールドカップ
編集開催日 | 時間(UTC+3) | チーム#1 | 結果 | チーム#2 | ラウンド | 観衆 |
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11月22日 | 19:00 | メキシコ | 0 – 0 | ポーランド | グループC | 39,369 |
11月24日 | ポルトガル | 3 – 2 | ガーナ | グループH | 42,662 | |
11月26日 | フランス | 2 – 1 | デンマーク | グループD | 42,860 | |
11月28日 | ブラジル | 1 – 0 | スイス | グループG | 43,649 | |
11月30日 | 22:00 | ポーランド | 0 – 2 | アルゼンチン | グループC | 44,089 |
12月2日 | セルビア | 2 – 3 | スイス | グループG | 41,378 | |
12月5日 | ブラジル | 4 – 1 | 韓国 | ラウンド16 | 43,847 |
脚注
編集- ^ “Get To Know The 8 2022 Qatar World Cup Stadiums”. ArchDaily. 2021年12月2日閲覧。
- ^ “カタール、スタジアム革新 コンテナ使用、W杯後解体”. 産経ニュース (2021年12月10日). 2021年12月10日閲覧。
- ^ a b c d 『カタール、FIFAワールドカップ2022™の7番目の会場「スタジアム974」の完成を発表 11月30日開催FIFAアラブカップ™で初めて使用』(プレスリリース)2022年サッカーW杯カタール大会伝送と遺産の最高委員会 日本PR事務局、2021年11月25日 。2021年12月2日閲覧。
- ^ “W杯史上初の「再利用可能」スタジアム、カタール大会組織委が発表”. AFPBB. (2017年11月27日) 2021年12月2日閲覧。
- ^ a b “W杯カタール大会「スタジアム974」完成 レゴのようにコンテナ974個”. 日刊スポーツ. (2021年11月21日) 2021年12月2日閲覧。
- ^ “「スタジアム974」が解体開始に…作業完了後は発展途上国などに資材を寄付”. サッカーキング (2022年12月7日). 2024年12月19日閲覧。
- ^ “R・マドリー参戦のFIFA新大会概要が判明!! ムバッペが12.18“因縁の地”凱旋、“コンテナ造”スタジアム974も解体予定が急転復活”. ゲキサカ (2024年11月14日). 2024年12月19日閲覧。