スカイフラッシュ (ミサイル)

イギリスの空対空ミサイル

スカイフラッシュ(Skyflash)は、イギリスBAe社が開発したセミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)誘導方式の視界外射程ミサイル

スカイフラッシュ
種類 視界外射程ミサイル
製造国 イギリスの旗 イギリス
設計 ブリティッシュ・エアロスペース
性能諸元
ミサイル直径 20.3cm
ミサイル全長 3.68m
ミサイル全幅 1.02m
ミサイル重量 193kg
弾頭 39.5kg
射程 45km
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)
飛翔速度 マッハ4.0
テンプレートを表示

アメリカ合衆国スパローの発展型であり、イギリス空軍のほかスウェーデン空軍などで使用された。

概要

編集

1973年よりXJ521計画として開発が開始された。スパローのE型(AIM-7E)の発展計画であり、主な改良箇所はシーカーや誘導装置、信管など内部回路系統である。特にシーカーの電波は逆モノパルスとなり、低空目標への対処能力が向上している。また、ECCM(対電子妨害対抗能力)も向上した。なお、空力関係など外形はほとんど変化がない。そのため、スパローとの搭載互換性は高い。なお、制御は中央部の4枚の動翼によって行われ、尾端は安定翼である。

1978年より、イギリス空軍への実戦配備が開始され、F-4へ搭載された。1985年からはトーネード ADVにも搭載されている。F-4、トーネードとも、ミサイルは胴体下部に半埋め込み式に4発搭載される。

1991年には改良型としてアクティブ・レーダー・ホーミング誘導式のスカイフラッシュ Mk.2(アクティブスカイフラッシュ)の開発が検討されたが、1991年に中止となった。その後さらにラムジェット推進としたS225Xが研究されたもののこちらも中止となった。

イギリス空軍では1996年からAIM-120の導入と同時に退役が進められ、2006年に完全に運用を終了した。本ミサイルの後継として、ミーティアイタリアドイツフランスと共同で開発されている。

運用国

編集

参考文献

編集