スイートポテトスウィートポテト(sweet potato)は、サツマイモを主材料とした日本発祥の洋菓子。なお、英語では「sweet potato」はサツマイモ自体を指す。日本でいう菓子のスイートポテトは日本発祥のため海外ではあまり浸透していない。

スイートポテト

製法

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スイートポテトのおもなつくり方は、以下のとおり。

  1. 裏ごししたサツマイモに砂糖牛乳、無塩バター、好みで香料バニラシナモン)・洋酒などを混ぜる。
  2. 小さなアルミホイル皿の上に楕円形に整形して乗せたり、星形の搾り袋で押し出したりする。
  3. 焦げ目を付けるため、表面に卵黄を塗る。
  4. オーブンで焼いて作る。

なお、地域によって一般的に使用されるサツマイモの品種が異なる。サツマイモの品種の違いによって、スイートポテトの味わいも異なるため、スイートポテトの味わいや特徴にも地域差がある。

歴史

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スイートポテトは日本が発祥である。考案者や発祥地域が国内のどこなのかといった詳細は記録がなく、明らかになっていない。

サツマイモを洋菓子の主材料とするのは明治時代に始まった。

元々、サツマイモに鶏卵と砂糖をまぜて、サツマイモの皮に盛って料理としていたものが、1887年(明治20年)に小さく作って表面に卵黄を塗って焼く菓子に変わった[1]

戦後、各地の有名な複数の菓子店がスイートポテトを売り出し、スイートポテトが全国に定着していった。

派生料理

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ムラサキイモジャガイモを原料に使った物、皮を利用した土台、カスタードクリームを下段にした物も存在する。

脚注

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  1. ^ NHK総合 『月刊やさい通信』 2012年9月30日放送、日本洋菓子協会編, 『日本洋菓子史』, 1960年