スイートポテト
スイートポテト、スウィートポテト(sweet potato)は、サツマイモを主材料とした日本発祥の洋菓子。なお、英語では「sweet potato」はサツマイモ自体を指す。日本でいう菓子のスイートポテトは日本発祥のため海外ではあまり浸透していない。
製法
編集スイートポテトのおもなつくり方は、以下のとおり。
- 裏ごししたサツマイモに砂糖、牛乳、無塩バター、好みで香料(バニラやシナモン)・洋酒などを混ぜる。
- 小さなアルミホイル皿の上に楕円形に整形して乗せたり、星形の搾り袋で押し出したりする。
- 焦げ目を付けるため、表面に卵黄を塗る。
- オーブンで焼いて作る。
なお、地域によって一般的に使用されるサツマイモの品種が異なる。サツマイモの品種の違いによって、スイートポテトの味わいも異なるため、スイートポテトの味わいや特徴にも地域差がある。
歴史
編集スイートポテトは日本が発祥である。考案者や発祥地域が国内のどこなのかといった詳細は記録がなく、明らかになっていない。
サツマイモを洋菓子の主材料とするのは明治時代に始まった。
元々、サツマイモに鶏卵と砂糖をまぜて、サツマイモの皮に盛って料理としていたものが、1887年(明治20年)に小さく作って表面に卵黄を塗って焼く菓子に変わった[1]。
戦後、各地の有名な複数の菓子店がスイートポテトを売り出し、スイートポテトが全国に定着していった。
派生料理
編集脚注
編集- ^ NHK総合 『月刊やさい通信』 2012年9月30日放送、日本洋菓子協会編, 『日本洋菓子史』, 1960年