ジョヴァンナ・メッツォジョルノ
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ(Giovanna Mezzogiorno、1974年11月9日[1] - )は、イタリアの女優である。ローマ出身[1]。
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ Giovanna Mezzogiorno | |||||||||||||||
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2010年、カンヌにて | |||||||||||||||
生年月日 | 1974年11月9日(50歳) | ||||||||||||||
出生地 | ローマ[1] | ||||||||||||||
国籍 | イタリア | ||||||||||||||
ジャンル | 女優 | ||||||||||||||
活動期間 | 1995年 - | ||||||||||||||
活動内容 |
1995年:舞台デビュー 1997年:映画デビュー | ||||||||||||||
配偶者 | 既婚(二児あり) | ||||||||||||||
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来歴
編集イタリアの芸術家一家として
編集1974年11月9日、イタリアの映画俳優ヴィットーリオ・メッツォジョルノ(Vittorio Mezzogiorno)と女優チェチリア・サッキ(Cecilia Sacchi)の娘として、イタリア共和国の首都ローマに生まれる。 母方の祖父フィリッポ・サッキ(Filippo Sacchi)も映画評論家であり、芸術家一家の娘として育った。1993年、隣国フランスのパリに設立されたピーター・ブルック主宰の国際演劇研究センター(CIRT)に留学、1995年にはブルックによる舞台『Qui est là』(シェイクスピアの「ハムレット」を下敷きにした作品)のオフィーリア役に抜擢され、舞台女優としてのキャリアをスタートさせている。
1997年、セルジオ・ルビーニ共演の『Il viaggio della sposa』で映画デビューを果たし、早くもエンニオ・フライアーノ賞最優秀助演女優賞及びグロボドーロ賞(Globo d'oro、イタリア・ゴールデングローブ賞)の新人賞を受賞した。翌年も2作品の映画『Del perduto amore』と『Più leggero non basta』で主役を演じ、『Del perduto amore』ではチアック賞を受賞した。この撮影で出会ったステファノ・アコルシとは長期間交際している。
2000年、国際派俳優たちを豪華に起用したフランスのミニシリーズ『レ・ミゼラブル』に出演した。2001年、ガブリエレ・ムッチーノ監督の『L' Ultimo bacio』にジュリア役で出演し、ステファノ・アコルシとの再共演、ステファニア・サンドレッリとの共演を果たし、またエンニオ・フライアーノ賞で2回目の最優秀女優賞を獲得している。2002年、ソマリアの内戦で謎の死を遂げたTG3の若きジャーナリスト、イラリア・アルピの名前をタイトルにした映画で父ヴィットーリオも主演男優賞を受賞したナストロ・ダルジェント賞で最優秀主演女優賞を獲得している。
2003年、TVドラマ『Il segreto di Thomas』と映画『向かいの窓』(フェルザン・オズペテク監督作)で、ラウル・ボーヴァ、マッシモ・ジロッティと共演。特に後者では記憶を失った謎の老人に出会い、しだいに心を通わせていく女性を演じた。この『向かいの窓』は高い評価を受け、グロボドーロ賞、ナストロ・ダルジェント賞、フライアーノ賞をそれぞれ受賞した。2004年、セルジオ・ルビーニによる映画『L'amore ritorna』でセルジオ・ルビーニ自身、ミケーレ・プラチド、マリアンジェラ・メラート、ファブリツィオ・ベンティヴォリオ、マルゲリータ・ブイと共演。同年にはイタリア=フランス合作によるコメディ『Il club delle promesse』で主役を演じた。また、ピエロ・マッカリネリ演出によるサラ・ケーンの小品『4.48 Psychosis』で再び舞台にも上がっている。
2005年、クリスティーナ・コメンチーニ監督による『心の中の獣』で幼児虐待の記憶に苦しむ女性を演じ、本作でヴェネツィア国際映画祭の最優秀主演女優賞(ヴォルピ杯)を受賞して国際的な知名度を上げた。映画自体もアカデミー賞最優秀外国語映画賞にノミネートされた。2006年、『コレラの時代の愛』でフェルミーナ・ダーサ役を演じ、フロレンティーノ・アリーサ役のスペイン人俳優ハビエル・バルデムと共演。撮影はカルタヘナ (コロンビア)で行われ、ガブリエル・ガルシア=マルケスによる小説『コレラの時代の愛』を原作としている。2007年にはフランチェスカ・アルキブージ監督作『いつか翔べるように』とダヴィデ・マレンゴの監督デビュー作“Notturno bus”に出演、ヴァレリオ・マスタンドレアと共演している。
2008年、マルコ・ベロッキオ監督の新作『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』で主役のイーダ・ダルセル役(ベニート・ムッソリーニの最初の妻/ベニート・アルビーノの母親)を演じ、ナストロ・ダルジェント賞とグロボドーロ賞の他、アメリカでも全米映画批評家協会賞を受賞した。同年にはヴィム・ヴェンダースが15年ぶりに全編欧州で撮影を行った『Palermo Shooting』で写真家に愛の贖罪的な力を教える女性を演じている。2009年、冷戦期イタリアの「鉛の時代」に猛威を振るった反政府組織プリマ・リネアを描いた『La prima linea』でリッカルド・スカマルチョと共演、翌年にはロッコ・パパレオ監督主演のコメディ映画『Basilicata coast to coast』に出演した。
2010年から暫く間は映画出演を控えていたが、2013年の映画『Vinodentro』で復帰し、2014年にはルイージ・カッシーノ、アレッサンドロ・ガスマンらと『I nostri ragazzi』に出演した。
主な出演作品
編集舞台
編集長編映画
編集- Il viaggio della sposa (監督:セルジオ・ルビーニ - 1997年)
- Del perduto amore (監督:ミケーレ・プラチド - 1998年)
- Asini (監督:アントニオ・ルイージ=グリマルディ - 1999年)
- Un uomo perbene (監督:マウリツィオ・ザッカロ - 1999年)
- Afrodita, el sabor del amor (監督:フェルナンド・E・ソラナス - 2001年)
- State zitti per favore, (監督:リヴィア・ジャンパルモ - 2001年)
- L'ultimo bacio (監督:ガブリエレ・ムッチーノ - 2001年)
- Malefemmene (監督:ファビオ・コンヴェルシ - 2001年)
- Nobel (監督:ファビオ・カルピ - 2001年)
- Tutta la conoscenza del mondo (監督:エロス・パグリエリ - 2001年)
- Ilaria Alpi - Il più crudele dei giorni (監督:ファブリツィオ・ヴィンセティーニ=オルグナーニ - 2002年)
- 向かいの窓 La finestra di fronte (監督:フェルザン・オズペテク - 2003年)
- L'amore ritorna (監督:セルジオ・ルビーニ - 2004年)
- Stai con me (監督:リヴィア・ジャンパルモ - 2004年)
- Il club delle promesse (監督:マリー・アンヌ・シャゼル - 2004年)
- Les murs porteurs (監督:シリル・ジェルブラット (2005年)
- 心の中の獣 La bestia nel cuore (監督:クリスティーナ・コメンチーニ - 2005年)
- AD Project (監督:エロス・パグリエリ - 2006年)
- いつか翔べるように Lezioni di volo (監督:フランチェスカ・アルキブジ - 2007年)
- あのバスを止めろ Notturno bus (監督:ダヴィデ・マレンゴ - 2007年)
- コレラの時代の愛 Love in the Time of Cholera (監督:マイク・ニューウェル - 2007年)
- Désengagement (監督:アモス・ギタイ - 2007年)
- L'amore non basta (監督:ステファノ・キアンティーニ - 2008年)
- The Palermo Shooting (監督:ヴィム・ヴェンダース - 2008年)
- 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 Vincere (監督:マルコ・ベロッキオ - 2008年)
- ナポリの隣人 La tenerezza(監督:ジャンニ・アメリオ - 2017年)
- ナポリ、熟れた情事 Napoli velata(監督:フェルザン・オズペテク - 2017年)
- 靴ひものロンド Lacci(監督:ダニエーレ・ルケッティ - 2020年)
- Amanda(監督:カロリーナ・カヴァッリ - 2022年)
短編映画
編集- Compleanno (監督:サンドロ・ディオニシオ - 2005年)
TV
編集脚注
編集- ^ a b c “Giovanna Mezzogiorno - Overview”. AllMovie. 2019年4月12日閲覧。