ジョン・ウートン(John Wootton、1682年頃 – 1764年11月13日[1])はイギリスの18世紀の画家である。競走馬の絵や、騎馬人物の絵、戦場の情景を描いた。

ジョン・ウートン
John Wootton
Gawen Hamilton作の"A Conversation of Virtuosis..at the Kings Arms"から切り出した肖像
生誕 1682年
イギリス,Snitterfield
死没 1764年11月13日
イギリス,ロンドン
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略歴

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ウォリックシャーのSnitterfieldに生まれた。経歴はあまり知られていないが、オランダ生まれでイギリスで戦場画を描いたことで知られるヤン・ウィク(Jan Wyck:1652–1702)のもとで1700年以前に修行したと思われる[1]ボーフォート公爵がパトロンとなって、1710年にローマで修行した[2]。18世紀のイギリスで競馬の中心地であったニューマーケットで多くの競走馬の絵を描いた。

同時代に家畜や動物、特に競走馬をイギリスで描いた画家にはピーター・ティルマンズ(Peter Tillemans:c.1684–1734)やジェームズ・シーモア(James Seymour:1702–1752)らがいた[3]。イギリスの動物画家としては、後代の画家、ジョージ・スタッブス(George Stubbs:1724-1806)のほうが評価が高い。

ジョン・ウートンは、馬を題材にした絵画以外に、戦闘の場面を描いた歴史画も製作し、風景画も描いた。イギリスにおける風景画のパイオニアの一人とされる、ジョージ・ランバートはウートンの教えを受けた。

作品

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脚注

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  1. ^ a b Deuchar, S. (2003). "Wootton, John". Grove Art Online.
  2. ^ Jen Longshaw, John Wootton sur Passion For Paint
  3. ^ Waterhouse, 297–298

参考文献

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  • Waterhouse, Ellis (1978). Painting in Britain, 1530-1790 (4th Edn ed.). Penguin Books: Yale History of Art series. ISBN 0-300-05319-3.
  • Meyer, Arline (1984). John Wootton: Landscape and Sporting Art in Early Georgian England. Kenwood House, London: the Iveagh Bequest.