ジョン・ウェスリー・ヤング

ジョン・ウェスリー・ヤング: John Wesley Young (1879-11-17) 1879年11月17日コロンバス - 1932年2月17日(1932-02-17)ハノーバー)は、オズワルド・ヴェブレンとともに射影幾何学公理を導入した数学者。射影幾何学の2冊の著作、ヴェブレン・ヤングの定理英語版の証明で有名である。ユークリッド幾何学の提唱者で、非ユークリッド幾何学よりも実質的に"more convenient to employ"(より便利に扱える)ものだと主張とした[1]。彼の代数学幾何学の講演は1911年に書籍「Lectures on Fundamental Concepts of Algebra and Geometry」にまとめられた。

経歴

編集

1879年、ウィリアム・ヘンリー・ヤング(William Henry Young)と、マリエ・ルイーズ・ワイデンホーン・ヤング(Marie Louise Widenhorn Young)の間に生まれた。父ウィリアムはウェストバージニア州出身で、両親はネイティブアメリカン市民戦争従事後、ドイツ領事館に任命された。またオハイオ大学で数学を教えた。母マリエはパリで生まれ、フランス語ドイツ語を流暢に話した[2]

ジョン・ヤングは、父の職業のために、ヨーロッパとアメリカで育った。ドイツではカールスルーエバーデン=バーデンで、アメリカではオハイオ州コロンバスで学んだ。1903年コーネル大学を数学のM.A.を獲得した。

1907年6月20日、マリー・ルイーズ・アストン(Mary Louise Aston)と結婚し、娘エリザベス(Mary Elizabeth)とアレン(Mrs. Allyn)を設けた[2]

1903年から1911年の間、ヤングはノースウェスタン大学プリンストン大学イリノイ大学カンザス大学シカゴ大学の職務に就いていた。1911年から1919年まではダートマス大学数学科長、1923年から1925年は同大学のチェアマンを務めた。没日の2日前まで、教壇に立っていた[3]

出版物

編集

出典

編集
  1. ^ Lectures on Fundamental Concepts of Algebra and Geometry”. The Macimllan Company. (1917年). 2024年9月17日閲覧。
  2. ^ a b Beetle, R. D.; Wilder, C. E. (1932), “John Wesley Young - In memoriam”, Bulletin of the American Mathematical Society 38 (9): 603–610, doi:10.1090/S0002-9904-1932-05469-6, ISSN 0002-9904 
  3. ^ John Wesley Young, 1929-1930 MAA President | Mathematical Association of America”. 2024年9月17日閲覧。
  4. ^ Coolidge, Julian Lowell (1911). “Review: Projective Geometry by Oswald Veblen and John Wesley Young. Vol. I”. Bull. Amer. Math. Soc. 18 (2): 70–81. doi:10.1090/s0002-9904-1911-02156-5. https://www.ams.org/journals/bull/1911-18-02/S0002-9904-1911-02156-5/S0002-9904-1911-02156-5.pdf. 
  5. ^ Moore, R. L. (1920). “Review: Projective Geometry by Oswald Veblen and John Wesley Young. Vol. II”. Bull. Amer. Math. Soc. 26 (9): 412–425. doi:10.1090/s0002-9904-1920-03332-x. https://www.ams.org/journals/bull/1920-26-09/S0002-9904-1920-03332-X/S0002-9904-1920-03332-X.pdf. 
  6. ^ G. B. Mathews(1911) Review:Projective Geometry from Nature 86:207,8 (#2163)
  7. ^ Carver, W. B. (1930). “Review: Projective Geometry by J. W. Young”. Bull. Amer. Math. Soc. 37 (7): 499–500. doi:10.1090/s0002-9904-1931-05167-3. https://www.ams.org/journals/bull/1931-37-07/S0002-9904-1931-05167-3/S0002-9904-1931-05167-3.pdf.