ジャニー・ロンゴ=シプレリJeannie Longo-Ciprelli1958年10月31日- )は、フランスアヌシー出身の自転車競技選手。女子自転車競技史に残る記録を樹立し続けている。また、MBA、B.S.(数学の学位)、スポーツ経営学の各学位も取得している。

ジャニー・ロンゴ
Jeannie Longo
基本情報
本名 Jeannie Longo-Ciprelli
ジャニー・ロンゴ=シプレリ
生年月日 (1958-10-31) 1958年10月31日(66歳)
国籍 フランスの旗 フランス
身長 164cm
体重 47kg
選手情報
分野 ロードレース,トラック,MTB
役割 選手
主要レース勝利
アトランタオリンピック個人ロード 1996
世界選手権個人ロード 1985,1986,1987,1989,1995
獲得メダル
オリンピック
1996 アトランタ 個人ロードレース
1992 バルセロナ 個人ロードレース
1992 バルセロナ 個人ロードTT
2000 シドニー 個人ロードTT
1985 個人ロードレース
1986 個人ロードレース
1986 個人追い抜き
1987 個人ロードレース
1988 個人追い抜き
1989 個人ロードレース
1989 個人追い抜き
1989 ポイントレース
1995 個人ロードレース
1995 個人ロードTT
1996 個人ロードTT
1997 個人ロードTT
2001 個人ロードTT
1984 個人追い抜き
1987 個人追い抜き
1985 個人追い抜き
1993 MTBクロスカントリー
1981 個人追い抜き
1982 個人追い抜き
1983 個人追い抜き
最終更新日
2010年3月5日

経歴

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元はアルペンスキー滑降の選手だったが、後に夫となるパトリス・シプレリの指導を受け、自転車競技転向。21歳のときにフランス国内ロード選手権を優勝して後に輝かしい実績を誇るようになる。オリンピック世界自転車選手権におけるメダル実績は右記の通り。なお、世界自転車選手権における13個の金メダル獲得は女子の歴代最多記録。そして世界自転車選手権でのメダル獲得は、ロードレーストラックレースMTBの3部門に亘る。

他に、グランド・ブークル(ツール・ド・フランスの女子版と言われるレース)では1987・88・89と3連覇。また、2000年にはメキシコシティにて45.094kmのアワーレコードを記録。さらにフランス国内選手権では、個人ロード14回優勝、個人タイムトライアル(ITT)8回優勝の実績を誇る。

また2007年の世界選・ロード個人タイムトライアルでは7位に食い込み、北京オリンピックの出場権を獲得。そして2008年開催の北京オリンピックでは、タイムトライアルで4位入賞を果たしている。

50歳8ヶ月の年齢で迎えた、2009年の国内選手権・ITTを制覇した。

2010年、国内選手権・ITT 連覇。

ライバルたち

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ロンゴが自転車選手としてのキャリアをスタートさせた1980年代の初期の頃は、アメリカ合衆国レベッカ・トゥイッグが強く、ロンゴはトゥイッグを追う立場であったが、まもなくして、個人ロードレース、トラックの3000m個人追い抜きで毎年のように優勝争いを演じるようになった。1990年代前半にはオランダレオンティエン・ファンモールセルと上記の2種目に加え、ロード個人タイムトライアルやグランド・ブークルといったレースにおいても優勝争いを演じた。

ちなみにライバルの2人は既に現役を退いているが、上記の通り、ロンゴはいまもなお現役を続けている。

ドーピング問題

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  • 2011年9月9日、フランス自転車競技連盟は、ロンゴに過去に3度のドーピング未報告事例があったとして、出場停止処分を検討していることを明らかにした[1]
  • また同年同月13日、レキップは、アメリカの元自転車選手、ジョセフ・M.パップが、ロンゴの夫とコーチがエリスロポエチン(EPO)を購入していたとする話をしていたことを報じた[2]。これに対し、ロンゴの夫、パトリス・シプレリは、レキップの報道を否定した[3]

脚注

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  1. ^ Longo in hot water with AFLD - cyclingnews.com 2011年9月9日付記事(英語)
  2. ^ Papp reportedly sold EPO to Longo's husband - cyclingnews.com 2011年9月13日付記事(英語)
  3. ^ Ciprelli denies EPO purchase, Pitel outraged by links to the case - cyclingnews.com 2011年9月13日付記事(英語)

外部リンク

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