ジム・ラトクリフ
サー・ジェームズ・アーサー・ラトクリフFIChemE (Sir James Arthur Ratcliffe 1952年10月18日 - )は、イギリスの億万長者、化学エンジニア、実業家である。
ジム・ラトクリフ Jim Ratcliffe | |
---|---|
ラトクリフ(2013年) | |
生年月日 | 1952年10月18日(72歳) |
出生地 | イギリス |
出身校 |
イギリス バーミンガム大学 ロンドン・ビジネス・スクール ビバリー・グラマー・スクール |
現職 | 化学エンジニア、実業家 |
ラトクリフは、1998年に創業し、現在も3分の2を所有するIneos化学品グループの会長兼最高経営責任者(CEO)で、2019年の売上高は150億ドルと推定されている。世間的な知名度は高くなく、サンデー・タイムズ紙には「publicity shy」と評されている[1][2]。
2018年5月現在、英国で最も裕福な人物であり、純資産は210億5000万ポンドである。2020年4月現在、Bloomberg Billionaires Indexは彼の純資産を282億ドル、世界で55番目、英国で2番目の富豪と推定している。2020年9月、ラトクリフは正式に納税地をハンプシャーからモナコに変更、この移動により彼は40億ポンド節税すると推定される[3]。
INEOSはスポーツ分野にも投資しており、2017年11月にスイスのFCローザンヌを買収、2019年5月には自転車ロードレースの「チーム・スカイ(買収後はイネオス・グレナディアス)」、8月にはリーグ・アンのOGCニースを買収してラトクリフがオーナーに就任した[4]。ラトクリフ自身はマンチェスター・ユナイテッドのファンと公言[4][5]しているが、2018年と2022年にはプレミアリーグのチェルシーに対して買収オファーを出し[5][6]、2023年1月にはオーナーが売却の意思を表明しているマンチェスター・ユナイテッドに対し、正式に買収手続きに入るなどの活動もしている[7]。
参考文献
編集- ^ Dominic O'Connell (29 April 2007). “Ratcliffe in richest top 10”. Times Online (London) 22 June 2008閲覧。
- ^ Grainne Gilmore (21 April 2008). “Business big shot: Jim Ratcliffe”. The Times (London) 22 June 2008閲覧。
- ^ Neate, Rupert (25 September 2020). “Sir Jim Ratcliffe, UK's richest person, moves to tax-free Monaco”. The Guardian 25 September 2020閲覧。
- ^ a b 「イギリスの億万長者・ラトクリフ氏のINEOSがリーグ・アンのニースを買収」『超ワールドサッカー!』2019年8月27日。2023年2月8日閲覧。
- ^ a b 「アブラモビッチがチェルシー買収のメガオファーを蹴った! そのお値段はいったい…」『サッカーダイジェストWeb』2018年6月10日。2023年2月8日閲覧。
- ^ 「チェルシー買収、ニースのオーナーも電撃参戦か…10年間で約2800億円の投資を公約に」『サッカーキング』2022年4月29日。2023年2月8日閲覧。
- ^ 「英国人実業家ラトクリフ氏がマンチェスター・U買収に向けて動き…グレイザー家は11月に売却の意思を表明」『Goal.com 日本語版』2023年1月18日。2023年2月8日閲覧。
外部リンク
編集- Business big shot: Jim Ratcliffe, 2008 biography from The Times
- Jim Ratcliffe of Ineos: Uncanny ability to spot undervalued assets, 2006 biography from The Financial Times'(pay-to-view)'
- Dearbail Jordan (13 May 2018), "Jim Ratcliffe: Turning cast-offs into gold", BBC News