ジジフィン (Ziziphin) は、味覚修飾活性を持つトリテルペン配糖体で、ナツメの葉から単離された[1]。化合物名はナツメの学名(Ziziphus jujuba)に由来する。

ジジフィン
識別情報
CAS登録番号 73667-51-3
PubChem 441957
ChemSpider 390526
日化辞番号 J261.861C
特性
化学式 C51H80O18
モル質量 981.17 g mol−1
密度 1.345 g/cm3
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ナツメに含まれるジジフィンのホモログの中で、最も抗甘味活性が強いが、ホウライアオカズラの葉に含まれるギムネマ酸Iほどではない[2]

ジジフィンは、ほとんどの炭水化物グルコースフルクトース等)やその他の甘味料(ステビオール配糖体サッカリンアスパルテーム等)、甘いアミノ酸グリシン等)の甘味を感じにくくするが、苦味や酸味、塩味等、その他の味には影響を与えない[3]

脚注

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  1. ^ Kennedy, L. M.; Halpern, B. P. (1980). “Extraction, purification and characterization of a sweetness modifying component from Ziziphus jujuba”. Chem. Senses 5 (2): 123-147. doi:10.1093/chemse/5.2.123. 
  2. ^ Kinghorn, A.D. and Compadre, C.M. Alternative Sweeteners: Third Edition, Revised and Expanded, Marcel Dekker ed., New York, 2001. ISBN 0-8247-0437-1
  3. ^ Kurihara, Y. (1992). “Characteristics of antisweet substances, sweet proteins, and sweetness-inducing proteins”. Crit. Rev. Food Sci. Nutr. 32 (3): 231–252. doi:10.1080/10408399209527598. PMID 1418601. 

関連項目

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