ジカ熱

カが媒介するウイルス感染症
ジカウィルス感染症から転送)

ジカ熱(ジカねつ、Zika fever)もしくはジカウイルス感染症(Zika virus disease)とは、フラビウイルス科ジカウイルスによって引き起こされる病気[1]である。アジア、アメリカ、アフリカ、太平洋で感染が発生している[1]。日本では、2016年2月5日に4類感染症として指定されている[2]

ジカ熱
2016年1月15日までの発生国
概要
診療科 感染症科
分類および外部参照情報
ICD-10 A92.8
ICD-9-CM 066.3
DiseasesDB 36480
MeSH D000071243

最初の流行は、2007年にミクロネシア連邦ヤップ島で発生している[3]。ついで、アメリカ大陸で2015年から流行が発生し[3]、2016年2月1日、世界保健機関により国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態が宣言される事態に発展した[4]

兆候と症状

編集

ジカウイルスを媒介する蚊に刺されてからの潜伏期間は不明であるが、数日から1週間とみなされている[5]。60%から80%程のケースが、無症候性英語版である[6]

主たる症状は軽度の発熱、結膜充血、筋肉痛、関節痛、頭痛、斑点状丘疹である[7]デング熱チクングニア熱と似ているが[1][8][3][9]、発熱などはデング熱と比べると軽い[10]。現在有効な薬剤やワクチンはなく、対処としては安静にするのみである[11]。デング熱と比べると症状は穏やかであり4日から1週間で終息する[3][2]。入院が必要になることは希であり[6]、2016年1月末現在ジカ熱を直接的な原因とする死者は報告されていない[12][6]

 
小頭症の図解

ジカウイルスと同じフラビウイルス科の他のアルボウイルス節足動物媒介ウイルス)によって引き起こされる黄熱病や西ナイル熱などとの関連性[10]、および妊婦の感染による新生児の小頭症[13]: microcephaly)との関連性が「強く疑われている」[14][15]

また、身体(特に四肢)に麻痺を引き起こすギラン・バレー症候群との関係性が指摘されている[6][16]。2016年2月1日に世界保健機関は小頭症と共に調査の標準化・強化、因果関係の研究を宣言した[17]。2月5日には、ブラジルのリオデジャネイロ州でギラン・バレー症候群の急増が報じられ[18]、コロンビアでは3人の死者が出ていることが発表された[19]

感染・伝染

編集

感染経路別に説明する。

蚊からの感染

編集

ジカウイルスは、デングウイルスの近縁種の宿主とするフラビウイルス科のウイルスである。同時に蚊は媒介者でもあり、本来の宿主は未知であるが、血清学上は、西アフリカのサル及びネズミ目である証拠が発見されている[20][21]。媒介者である蚊は日中に動く蚊で、代表的な感染源と指摘されているものはネッタイシマカAedes aegypti)であるが、数種のヤブカ属からも検出され、10日間の潜伏期間をもっている。ジカウイルスの潜在的な社会的リスクは、それを運ぶ蚊の種の分布で区切ることができ、その中でも特に活動範囲が広いネッタイシマカにより主に媒介されているとされている[22][23]

伝染は、ヤブカ(主としてネッタイシマカ)に刺される事によるものである。2007年にヤップ島で発生した流行の場合、Aedes hensilliが媒介者であり、2013年のフランス領ポリネシアではポリネシアヤブカ英語版が媒介者となった[24]。アフリカのヤブカであるAedes africanusや、日本を含む温帯地域にも生息するヒトスジシマカも媒介者としての役割を果たす[2]

母子垂直感染

編集

ジカウイルスRNAが羊水から検出されたことから、母子感染を引き起こす可能性があるとされていて[25]小頭症を引き起こすと考えられている[1][6][26]。ただし、文献に残る事例は僅かである[27]

2015年11月、ブラジルの保健省は北東地域羊水検査により羊水中にジカウイルスが存在した2件の事例を基に、ジカウイルスと小頭症の関連性について警告を発した[28][29][30][31]。2016年1月5日に発表されたこの2例の胎児に対する超音波所見は、2つのケースがいずれも脳の異なる部分を破壊されることにより小頭症を発症したことを示した[32]。一方の胎児は目に石灰化が生じ、小眼球症を併発していた。ブラジルの保健省は11月に警告したジカウイルスに感染した妊婦と小頭症の関連性について、疑わしいケースが2015年12月12日の段階で少なくとも2400例に達し、乳児29人が死亡していることを明らかにした[33][34][35][36][37]。2016年4月13日、アメリカ疾病予防管理センターはジカウイルスを小頭症など先天異常の原因だと結論付けた[38]

体液からの感染

編集

2016年2月の時点で、体液を介した感染の可能性に関する事例が5件報告されている。

女性から男性への感染は今のところ不明である。2016年2月の時点で、CDCは体液からの感染が推定される報告があることから帰国後の接触に対して時間的に余裕を持つようにガイドラインを出している[39]

  • 2009年にはコロラド州の男性がセネガルで感染し、同行しなかった妻が数日後に発症した[40][41]
  • 2013年にはタヒチ島に住む44歳の男性の「精液」と「尿」から逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を使いウイルスを検出した。精液に血が混ざっていることから気が付き、2週間から約10週間ジカウイルスに感染していた。精液のサンプルではジカウイルスは成長したが、血中と尿のサンプルではならなかった[42][43]
  • 2016年2月2日、ベネズエラから帰国したテキサス州ダラス郡の男性から、パートナーに感染した事をテキサスの保健当局は確認した[44][45]
  • 4件目と5件目は、2016年2月にダラスからアイルランドに戻ったアイルランド国籍の男性と女性である[46]

輸血や血液製剤による血液感染

編集

他のフラビウイルス科のウイルスと同様に血液感染の可能性があり、感染が発生したいくつかの国では献血者を診断しふるいにかける戦略を構じている[47]。血液感染のケースは、血精液症による1例が報告されている[48]。輸血による感染は、2例報告されている[49]

診断

編集

ジカ熱が発症する地方では、その地方独特のアルボウイルスによる病気によるものに紛れるため、兆候や症状を基にした診断は困難である[50]アメリカ疾病予防管理センターでは、症状を基にジカ熱と診断するための対象が、デング熱の他にもレプトスピラ症マラリアリケッチア風疹麻疹パルボウイルスエンテロウイルス咽頭結膜熱アルファウイルス感染症英語版(チクングニア熱、マヤロウイルスロスリバーウイルスバーマフォレストウイルスオニョンニョンウイルスシンドビスウイルス)に至るまで広範にわたると指摘している[51]欧州疾病予防管理センターでは、蚊によって媒介される他の病気との同時感染の可能性を指摘している[52]

診断は血液検査、尿検査、唾液検査によってウイルスのRNAを検出することで行われる[1][3]逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)により診断が可能であるが、ウイルス血症の期間は短いため[52]、世界保健機関では、発症後1日から3日の血清か、3日から5日の唾液または尿を、診断に用いることを勧めている[24]

その後は血清学的手法により、ジカウイルスの抗体である免疫グロブリンM免疫グロブリンGをELISAまたは蛍光抗体法で検出することで可能となる。免疫グロブリンMは、発症後3日で検出が可能である[20]。血清学的交差性は、同じフラビウイルス科のデングウイルスやウエストナイルウイルスの様な同じフラビウイルス科のウイルスに加え、フラビウイルス科に対するワクチンとも同様に密接な関連がある[52][53][54]。抗体の商業用検出キットは開発されたが、アメリカ食品医薬品局の認可は得られていない[50][55][56]

予防

編集

蚊がジカ熱を伝播するため、感染地域の蚊の駆除によって予防効果が発生する[3]防虫剤蚊帳、素肌をさらさない衣服、蚊の発生源となる水溜りの除去が対策に含まれる[1]

アメリカ疾病予防管理センターでは、長袖・長ズボンにより露出部を減らすディートピカリジン・レモンユーカリオイル・エチルブチルアセチルアミノプロピオン酸を含む防虫剤の使用、各種製品の用法を守った使用、日焼け止めは防虫剤の下に塗布する、網戸があるかエアコンの効いた部屋に滞在・就寝する、屋外に面した場所で眠る場合には蚊帳を使用する等の対策を推奨している[57]。さらに蚊の発生を抑える戦略として、水たまりの除去、浄化槽の修理、網戸をドアや窓に付けるなどの対策も勧めている[58][59]

ワクチン

編集

有効なワクチンは存在しない[3]アメリカ国立衛生研究所の優先課題ではあるが、ワクチンの開発には数年が必要であると予告されている[50][52][60]

渡航についての警告

編集

ジカ熱と小頭症の関連する証拠が増加したため、危険情報が出されるケースが発生した。2016年1月15日には、アメリカ疾病予防管理センターから妊婦に対する渡航延期勧告が行われた[61][62]。対象となったのは、カーボベルデ[63]カリブ海地域バルバドスキュラソー島ドミニカ共和国ハイチグアドループジャマイカプエルトリコマルティニークセント・マーチン島アメリカ領ヴァージン諸島[64]、中央アメリカ(コスタリカエルサルバドルグアテマラホンジュラスニカラグアパナマ[65]メキシコ[66]、太平洋諸島(サモアトンガアメリカ領サモア[67]、南アメリカ(ボリビアブラジルコロンビアエクアドルフランス領ギニアガイアナパラグアイスリナムベネズエラ[68]。また、妊娠を予定している女性にも、渡航前に医師との相談を考慮するように示唆している[61][69]。日本の国立感染症研究所は、「可能な限り妊婦の流行地への渡航は控えた方が良いと考える」とする見解を発表した[70]

蚊のコントロール

編集

一部の専門家は、ジカウイルスの拡散に対抗するため病原体の伝染を阻む遺伝子操作を行ったり、ウイルスの拡散を阻害すると考えられているボルバキアに感染させた蚊を育てて放つことを提案している[71]

治療

編集

特別な治療法はなく、対症療法のみである。アセトアミノフェンは症状の緩和に有効である[3]。治療は、痛み、発熱、かゆみに対する対症療法を行い、患者を支援するものとなる[24][72]。一部の専門家はアスピリン非ステロイド性抗炎症薬の使用は、他のフラビウイルス科によるものと同様の出血症候群の危険性が高くなるため、回避を推奨している[72][52]。さらに、ライ症候群の危険性から、子供に対してはアスピリンの使用は回避されている[73]

2015年の流行以前にはジカウイルスに対する知見は乏しく、特別の治療法は存在しなかった。妊婦に対する助言も、一般的な感染症に対するものと同様に感染を避けることと、感染した場合の治療支援を越えるものではなかった[74]。試験管レベルでは一般的なウイルス感染症と同様にインターフェロンの有効性は知られていたが、人間や動物での試験は行われていなかった[75]

動物実験の結果によれば、リバビリンファビピラビルなどのヌクレオシド類似体の抗ウイルス薬はジカウイルスに対しても有効であることが予期されている[76][77]ものの、その催奇形性により妊婦への使用が制限される[76][77]。また、薬剤耐性化の問題を考慮する必要もある[76]

歴史

編集

最初期のジカ熱の記録は、1947年にウガンダジカ森英語版で樹上生活を営むアカゲザルの歩哨に確認されたものである[20]。このアカゲザルから、初めてジカウイルスが分離された[78]。ウガンダで行われた1940年代の調査では、6.1%が陽性反応を示していた[79]。人間の最初の発症例は、1954年のナイジェリアである[80]。流行の記録は、熱帯地方のアフリカと東南アジアで少数が残されている[81]インド亜大陸では感染の記録が存在しない。インドの健康体の人が有する抗体の存在から、過去には感染例があったことが示されるが、他のフラビウイルス科による交差反応性である可能性も存在する[82]

系統学的にアジアの血統を分析すると、ジカウイルスは1945年に東南アジアに入っている[79]。1977年から1978年にかけて、インドネシアで発症の記録が残されている[83]

最初の流行は、2007年のヤップ島ジカ熱流行英語版である[27]。108件がポリメラーゼ連鎖反応や血清学によりジカ熱と診断され、72件がジカ熱を疑われるケースとなった。この時の症状は、皮疹、発熱、関節痛、結膜炎で死者は出なかった。ヤブカの一種Aedes hensilliが媒介者となった。ウイルスがどこから来たのかは不明であるが、感染した蚊か先祖に東南アジア出身者を有するウイルス血症に罹患した人間経由と想定される[27][79]。これはアフリカ・アジアのいずれからも離れたジカ熱の報告であった[8]。ヤップ島の流行以前は、人間の感染例は14件であった[84]

2013年、フランス領ポリネシアでも流行が発生した。この時のウイルスは、アジアから入ってきたものと考えられている[79]

2015年、アメリカ大陸で流行が発生した。2014年には感染例が報告されており[85]太平洋をまたいでフランス領ポリネシアイースター島に、また2015年には南米、中米[86][85]、カリブ諸国へと西に感染が広がり、シンガポールにまで及んだため、一部でパンデミックと見られている[87]

2016年2月1日、WHOはジカ熱の流行について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態[88][89][90]を宣言した。日本政府は同5日の閣議でジカ熱を感染症法上の第4類感染症に指定し(2月15日施行)、検疫法上の検疫感染症にも指定することとした[91]

2016年7月イギリスのサウサンプトン大学などの研究グループは、ブラジルやメキシコなどの中南米では推計9340万人が感染し、このうち妊娠可能な年齢の女性の数は165万人に上ることが分かったとしている[92]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f Zika virus”. 世界保健機関 (2016年1月). 2016年2月3日閲覧。
  2. ^ a b c ジカウイルス感染症とは”. 国立感染症研究所 感染症疫学センター. 2016年2月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h Chen, LH; Hamer, DH (2016-02-02). “Zika Virus: Rapid Spread in the Western Hemisphere.”. アナルズ・オブ・インターナル・メディシン. PMID 26832396. http://annals.org/article.aspx?articleid=2486362. 
  4. ^ WHO Director-General summarizes the outcome of the Emergency Committee regarding clusters of microcephaly and Guillain-Barré syndrome”. 世界保健機関 (2016年2月1日). 2016年2月3日閲覧。
  5. ^ Signs and Symptoms”. Zika virus home. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年1月30日閲覧。
  6. ^ a b c d e Factsheet for health professionals”. 欧州疾病予防管理センター (2015年11月27日). 2015年12月22日閲覧。
  7. ^ (PDF) ジカ熱ファクトシート, 国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室, (2016-01), http://www.dcc-ncgm.info/app/download/10053449279/DCC+zika+factsheet+20160120.pdf?t=1453366706 2016年1月23日閲覧。 
  8. ^ a b Musso, D.; Nilles, E.J.; Cao-Lormeau, V.-M. (2014). “Rapid spread of emerging Zika virus in the Pacific area”. Clinical Microbiology and Infection 20 (10): O595–6. doi:10.1111/1469-0691.12707. PMID 24909208. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1198743X1465391X. 
  9. ^ Heang, V.; Yasuda, C.Y.; Sovann, L.; Haddow, A.D.; Travassos da Rosa, A.P.; Tesh, R.B.; Kasper, M.R. (2012-02). “Zika virus infection, Cambodia, 2010”. Emerging Infectious Diseases 18 (2): 349–51. doi:10.3201/eid1802.111224. PMC 3310457. PMID 22305269. http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/18/2/11-1224-t1. 
  10. ^ a b Zika virus infection”. ecdc.europa.eu. 2016年1月18日閲覧。
  11. ^ Symptoms, Diagnosis, & Treatment”. Zika Virus. DVBD, NCEZID, Centers for Disease Control and Prevention. 2016年1月18日閲覧。
  12. ^ Zika virus”. 世界保健機関 Western Pacific Region. 2016年2月4日閲覧。
  13. ^ “「ジカ熱」について知っておくべきこと。赤ちゃんの「小頭症」が急増” (日本語). ハフィントン・ポスト. (2016年1月31日). https://www.huffingtonpost.jp/2016/01/30/what-you-need-to-know-about-the-zika-virus_n_9122476.html 2016年1月31日閲覧。 
  14. ^ Oliveira Melo, A. S.; Malinger, G.; Ximenes, R.; Szejnfeld, P. O.; Alves Sampaio, S.; Bispo de Filippis, A. M. (2016-01-01). “Zika virus intrauterine infection causes fetal brain abnormality and microcephaly: tip of the iceberg?” (英語). Ultrasound in Obstetrics & Gynecology 47 (1): 6–7. doi:10.1002/uog.15831. ISSN 1469-0705. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/uog.15831/abstract. 
  15. ^ Epidemiological update: Outbreaks of Zika virus and complications potentially linked to the Zika virus infection”. European Centre for Disease Prevention and Control. 2016年1月18日閲覧。
  16. ^ ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント” (PDF). 国立感染症研究所 (2016年1月20日). 2016年1月29日閲覧。
  17. ^ WHO statement on the first meeting of the International Health Regulations (2005) (IHR 2005) Emergency Committee on Zika virus and observed increase in neurological disorders and neonatal malformations”. 世界保健機関 (2016年2月1日). 2016年2月8日閲覧。
  18. ^ リオ州でギラン・バレー=ジカ熱との関係なお明確に”. ニッケイ新聞 (2016年2月6日). 2016年2月8日閲覧。
  19. ^ コロンビア、ジカ熱で3人死亡と発表 神経障害併発”. フランス通信社 (2016年2月6日). 2016年2月8日閲覧。
  20. ^ a b c Hayes, Edward B.. “Zika Virus Outside Africa”. Emerging Infectious Diseases 15 (9): 1347–50. doi:10.3201/eid1509.090442. PMC 2819875. PMID 19788800. http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/15/9/09-0442_article.htm. 
  21. ^ Brack, Manfred (2012-02-06). Agents Transmissible from Simians to Man. シュプリンガー・サイエンス・アンド・ビジネス・メディア. p. 35. ISBN 3642719112. https://books.google.com/books?id=gbDtCAAAQBAJ 
  22. ^ Kraemer, Moritz U. G.; Sinka, Marianne E.; Duda, Kirsten A.; Mylne, Adrian Q. N.; Shearer, Freya M.; Barker, Christopher M.; Moore, Chester G.; Carvalho, Roberta G. et al. (2015-07-07). “The global distribution of the arbovirus vectors Aedes aegypti and Ae. albopictus. ELife 4: e08347. doi:10.7554/eLife.08347. PMC 4493616. PMID 26126267. http://elifesciences.org/content/4/e08347. 
  23. ^ ジカウイルス感染症(ジカ熱)について”. 横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課 (2016年2月5日). 2016年2月8日閲覧。
  24. ^ a b c WPRO | Zika virus”. 世界保健機関 Western Pacific Region. 2015年12月24日閲覧。
  25. ^ Vogel, Gretchen (2015年12月3日). “Fast-spreading virus may cause severe birth defects”. Science News. AAAS. doi:10.1126/science.aad7527. 2016年2月7日閲覧。
  26. ^ Schnirring, Lisa (2015年11月30日). “Zika virus spreads to more countries”. Center for Infectious Disease Research and Policy, ミネソタ大学Academic Health Center. http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2015/11/zika-virus-spreads-more-countries 2015年12月11日閲覧。 
  27. ^ a b c Duffy, M.R.; Chen, T.H.; Hancock, W.T.; Powers, A.M.; Kool, J.L.; Lanciotti, R.S.; Pretrick, M.; Marfel, M. et al. (2009). “Zika Virus Outbreak on Yap Island, Federated States of Micronesia”. ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン 360 (24): 2536–43. doi:10.1056/NEJMoa0805715. PMID 19516034. 
  28. ^ News - Microcephaly in Brazil potentially linked to the Zika virus epidemic, ECDC assesses the risk”. 欧州疾病予防管理センター (2015年11月25日). 2016年2月4日閲覧。
  29. ^ Alexandra Sims. “Zika virus: Health alerts in South America and Caribbean following fears illness may cause birth deformities | Americas | News”. インデペンデント. http://www.independent.co.uk/news/world/americas/health-alerts-in-south-america-and-caribbean-following-fears-spreading-zika-virus-may-cause-birth-a6740301.html 2016年2月4日閲覧。 
  30. ^ Brazil reports 739 suspected microcephaly cases in nine states”. Empresa Brasil de Comunicação (2015年11月24日). 2016年2月4日閲覧。
  31. ^ Ministério da Saúde divulga boletim epidemiológico”. Portal da Saúde – Ministério da Saúde – www.saude.gov.br. 2016年1月16日閲覧。
  32. ^ Oliveira Melo, A. S.; Malinger, G.; Ximenes, R.; Szejnfeld, P. O.; Alves Sampaio, S.; Bispo de Filippis, A. M. (2016-01-01). “Zika virus intrauterine infection causes fetal brain abnormality and microcephaly: tip of the iceberg?”. Ultrasound in Obstetrics & Gynecology 47 (1): 6–7. doi:10.1002/uog.15831. ISSN 1469-0705. PMID 26731034. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/uog.15831/abstract. 
  33. ^ 小頭症のケース2400件に 134件でジカウイルスとの関連確認”. サンパウロ新聞 (2015年12月17日). 2016年2月8日閲覧。
  34. ^ Governo confirma relação entre zika vírus e epidemia de microcefalia”. BBCブラジル (2015年11月28日). 2016年2月12日閲覧。
  35. ^ Blount, Jeb (2015年11月28日). “Brazil confirms zica virus link to fetal brain-damage outbreak”. Reuters. 2016年2月4日閲覧。
  36. ^ MONITORAMENTO DOS CASOS DE MICROCEFALIAS NO BRASIL”. CENTRO DE OPERAÇÕES DE EMERGÊNCIAS EM SAÚDE PÚBLICA SOBRE MICROCEFALIAS (2015年12月12日). 2015年12月24日閲覧。
  37. ^ País registra 1.248 casos de microcefalia e sete mortes; maioria em PE - Notícias - Saúde”. ウニヴェルソ・オンライン (2015年11月30日). 2016年2月4日閲覧。
  38. ^ ジカ熱感染、小頭症の原因と断定AFPBB2016年4月14日
  39. ^ Alexandra M. Oster, John T. Brooks, Jo Ellen Stryker, et al. "Interim Guidelines for Prevention of Sexual Transmission of Zika Virus — United States, 2016", Morbity and Mortality Weekly Report 2016;65(Early Release 5 February 2016): 1–2
  40. ^ Foy, B. D.; Kobylinski, K. C.; Foy, J. L. C.; Blitvich, B. J.; Travassos Da Rosa, A.; Haddow, A. D.; Lanciotti, R. S.; Tesh, R. B. (2011). “Probable Non–Vector-borne Transmission of Zika Virus, Colorado, USA”. Emerging Infectious Diseases 17 (5): 880–2. doi:10.3201/eid1705.101939. PMC 3321795. PMID 21529401. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3321795/. 
  41. ^ Enserink, M.. “Sex After a Field Trip Yields Scientific First”. Science News. AAAS. 2016年2月7日閲覧。
  42. ^ Maron, Dina Fine (2016年2月2日). “First Case of U.S. Transmission in Ongoing Zika Outbreak Announced in Texas”. Scientific American. http://www.scientificamerican.com/article/first-case-of-u-s-transmission-in-ongoing-zika-outbreak-announced-in-texas 2016年2月3日閲覧。 
  43. ^ John, Tara (2016年1月26日). “Zika Virus Could Be Spread Through Sex, Cases Suggest”. Time. http://time.com/4193797/zika-virus-spread-sex 2016年2月5日閲覧。 
  44. ^ Zika Virus Confirmed in Dallas County, Spread Through Sexual Contact: Dallas County Health”. NBC 5 Dallas-Fort Worth. 2016年2月7日閲覧。
  45. ^ DCHHS Reports First Zika Virus Case in Dallas County Acquired Through Sexual Transmission”. Dallas County Health and Human Services (2016年2月2日). 2016年2月4日閲覧。
  46. ^ Readhead, Harry (2016年2月2日). “Ireland confirms two cases of Zika Virus”. Metro UK. http://metro.co.uk/2016/02/02/ireland-confirms-two-cases-of-zika-virus-5659159 2016年2月5日閲覧。 
  47. ^ Franchini, M.; Velati, C. (2015-11). “Blood safety and zoonotic emerging pathogens: now it's the turn of Zika virus!”. Blood Transfusion. doi:10.2450/2015.0187-15. PMID 26674809. http://www.bloodtransfusion.it/articolosing.aspx?id=000763. 
  48. ^ “Probable non-vector-borne transmission of Zika virus, Colorado, USA” (PDF). Emerging Infectious Diseases 17 (5): 880–2. (May 2011). doi:10.3201/eid1705.101939. PMC 3321795. PMID 21529401. http://www.cdc.gov/eid/content/17/5/pdfs/10-1939.pdf. 
  49. ^ ブラジルで輸血によるジカ熱二次感染、昨年2例を確認”. ロイター (2016年2月5日). 2016年2月8日閲覧。
  50. ^ a b c Fauci, Anthony S.; Morens, David M. (2016-01-13). “Zika Virus in the Americas – Yet Another Arbovirus Threat”. ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン. doi:10.1056/NEJMp1600297. PMID 26761185. https://doi.org/10.1056/NEJMp1600297. 
  51. ^ For Health Care Providers: Clinical Evaluation & Disease | Zika virus | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2015年12月24日閲覧。
  52. ^ a b c d e Factsheet for health professionals”. 欧州疾病予防管理センター (2015年11月27日). 2015年12月24日閲覧。
  53. ^ Faye, O.; Faye, O.; Dupressoir, A.; Weidmann, M.; Ndiaye, M.; Alpha Sall, A. (September 2008). “One-step RT-PCR for detection of Zika virus”. Journal of Clinical Virology 43 (1): 96–101. doi:10.1016/j.jcv.2008.05.005. PMID 18674965. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1386-6532(08)00184-4. 
  54. ^ “Genetic and serologic properties of Zika virus associated with an epidemic, Yap State, Micronesia, 2007”. Emerging Infectious Diseases 14: 1232–9. doi:10.3201/eid1408.080287. http://www.cdc.gov/EID/content/14/8/1232.htm. 
  55. ^ Updated diagnostic testing for Zika, chikungunya, and dengue viruses in US Public Health Laboratories”. アメリカ疾病予防管理センター, Division of Vector-Borne Diseases, Arboviral Diseases and Dengue Branches (2016年1月13日). 2016年2月4日閲覧。
  56. ^ First commercial antibody tests for Zika virus diagnostics now available”. EUROIMMUN (2016年1月29日). 2016年2月4日閲覧。
  57. ^ Zika Virus in Central America—Watch—Level 1, Practice Usual Precautions—Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2015年12月24日閲覧。
  58. ^ Surveillance and Control of Aedes aegypti and Aedes albopictus in the United States”. Chikungunya Virus Home: Resources. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月8日閲覧。
  59. ^ Help Control Mosquitoes that Spread Dengue, Chikungunya, and Zika Viruses” (PDF). Chikungunya Virus Home: Fact Sheets and Posters. アメリカ疾病予防管理センター (2015年). 2016年2月8日閲覧。
  60. ^ “U.S. Launches 'Full-court Press' for a Zika Vaccine”. タイム. http://time.com/4188973/zika-virus-vaccine-nih/ 2016年1月23日閲覧。 
  61. ^ a b Lowes, R. (2016年1月15日). “CDC Issues Zika Travel Alert”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年1月16日閲覧。
  62. ^ Zika Travel Information | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  63. ^ Zika Virus in Cape Verde - Alert - Level 2, Practice Enhanced Precautions - Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  64. ^ Zika Virus in the Caribbean - Alert - Level 2, Practice Enhanced Precautions - Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  65. ^ Zika Virus in Central America - Alert - Level 2, Practice Enhanced Precautions - Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  66. ^ Zika Virus in Mexico - Alert - Level 2, Practice Enhanced Precautions - Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  67. ^ Zika Virus in the Pacific Islands - Alert - Level 2, Practice Enhanced Precautions - Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  68. ^ Zika Virus in South America - Alert - Level 2, Practice Enhanced Precautions - Travel Health Notices | Travelers' Health | CDC”. アメリカ疾病予防管理センター. 2016年2月4日閲覧。
  69. ^ CDC issues interim travel guidance related to Zika virus for 14 Countries and Territories in Central and South America and the Caribbean”. CDC Newsroom Releases. アメリカ疾病予防管理センター (2016年1月15日). 2016年2月8日閲覧。
  70. ^ ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント”. 国立感染症研究所 (2016年1月26日). 2016年1月31日閲覧。
  71. ^ Jason Gale (2016年2月4日). “The Best Weapon for Fighting Zika? More Mosquitoes”. ブルームバーグ. 2016年2月8日閲覧。
  72. ^ a b 中南米地域におけるジカ熱及びデング熱の発生”. 外務省 (2016年1月5日). 2016年2月8日閲覧。
  73. ^ Fulginiti, Vincent; et al (1982). “Aspirin and Reye Syndrome.”. Pediatrics 69 (6): 810–2. PMID 7079050. http://pediatrics.aappublications.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=7079050. 
  74. ^ Petersen, E.E.; Staples, J.E.; Meaney-Delman, D.; Fischer, M.; Ellington, S.R.; Callaghan, W.M.; Jamieson, D.J. (2016-01-22). “Interim Guidelines for Pregnant Women During a Zika Virus Outbreak – United States, 2016”. Morbidity and Mortality Weekly Report 65 (2): 30–3. doi:10.15585/mmwr.mm6502e1. PMID 26796813. 
  75. ^ Hamel, R.; Dejarnac, O.; Wichit, S.; Ekchariyawat, P.; Neyret, A.; Luplertlop, N.; Perera-Lecoin, M.; Surasombatpattana, P. et al. (2015-09). “Biology of Zika Virus Infection in Human Skin Cells”. Journal of Virology 89 (17): 8880–96. doi:10.1128/JVI.00354-15. PMID 26085147. 
  76. ^ a b c Mumtaz N, van Kampen JJ, Reusken CB, Boucher CA, Zika Virus Koopmans MP (2016). “Where Is the Treatment?”. Curr Treat Options Infect Dis 8: 208–211. doi:10.1007/s40506-016-0083-7. PMC 4969322. PMID 27547128. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4969322/. 
  77. ^ a b Best, Katharine ; Guedj, Jeremie ; Madelain, Vincent ; de Lamballerie, Xavier ; L, So-Yonim ; Osuna, Christa E ; Whitney, James ; Perelson, Alan S. (24 October 2016). Modeling Zika plasma viral dynamics in non-human primates: insights into viral pathogenesis and antiviral strategies (Technical report). OSTI 1330177
  78. ^ Haddow, AD; Schuh, AJ; Yasuda, CY; Kasper, MR; Heang, V; Huy, R; Guzman, H; Tesh, RB et al. (2012). “Genetic characterization of Zika virus strains: geographic expansion of the Asian lineage.”. PLoS neglected tropical diseases 6 (2): e1477. PMID 22389730. 
  79. ^ a b c d Gatherer, Derek; Kohl, Alain (2015-12-18). “Zika virus: a previously slow pandemic spreads rapidly through the Americas” (PDF). Journal of General Virology: 4. doi:10.1099/jgv.0.000381. PMID 26684466. http://www.microbiologyresearch.org/content/journal/jgv/10.1099/jgv.0.000381.v1. 
  80. ^ MacNamara, F. N. (1954-03-01). “Zika virus : A report on three cases of human infection during an epidemic of jaundice in Nigeria”. Transactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene 48 (2): 139–145. doi:10.1016/0035-9203(54)90006-1. ISSN 0035-9203. PMID 13157159. http://trstmh.oxfordjournals.org/content/48/2/139. 
  81. ^ Simpson, D.I.H. (1964). “Zika virus infection in man”. Transactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene 58 (4): 335–8. doi:10.1016/0035-9203(64)90201-9. PMID 14175744. http://trstmh.oxfordjournals.org/content/58/4/335.abstract. 
  82. ^ Smithburn, K. C.; Kerr, J. A.; Gatne, P. B. (1954-04-01). “Neutralizing antibodies against certain viruses in the sera of residents of India”. Journal of Immunology (Baltimore, Md.: 1950) 72 (4): 248–257. PMID 13163397. 
  83. ^ Olson, J. G.; Ksiazek, T. G. (1981-01-01). “Zika virus, a cause of fever in Central Java, Indonesia”. Transactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene 75 (3): 389–393. doi:10.1016/0035-9203(81)90100-0. PMID 6275577. http://trstmh.oxfordjournals.org/content/75/3/389. 
  84. ^ Faye, Oumar; Freire, Caio C. M.; Iamarino, Atila; Faye, Ousmane; de Oliveira, Juliana Velasco C.; Diallo, Mawlouth; Zanotto, Paolo M. A.; Sall, Amadou Alpha et al. (2014-01-09). “Molecular Evolution of Zika Virus during Its Emergence in the 20th Century”. PLoS Neglected Tropical Diseases 8 (1): e2636. doi:10.1371/journal.pntd.0002636. 
  85. ^ a b ブラジル、コロンビアにおけるジカウイルス感染症 2015年10月21日”. 厚生労働省関西空港検疫所 (2015年10月21日). 2016年2月6日閲覧。
  86. ^ Ministério da Saúde confirma 8 casos de zika vírus no RN e 8 na BA”. Globo News (2015年5月14日). 2016年2月8日閲覧。
  87. ^ McKenna, Maryn (2016年1月13日). “Zika Virus: A New Threat and a New Kind of Pandemic”. Germination. 2016年1月18日閲覧。
  88. ^ WHO Director-General summarizes the outcome of the Emergency Committee on Zika” (英語). WHO (2016年2月1日). 2016年2月1日閲覧。
  89. ^ WHO statement on the first meeting of the International Health Regulations (2005) (IHR 2005) Emergency Committee on Zika virus and observed increase in neurological disorders and neonatal malformations” (英語). WHO (2016年2月1日). 2016年2月1日閲覧。
  90. ^ WHO ジカ熱 緊急事態宣言”. NHK (2016年2月2日). 2016年2月2日閲覧。
  91. ^ ジカ熱、「4類感染症」指定=15日から、検疫の対象にも-政府”. 時事ドットコム (2016年2月5日). 2016年2月5日閲覧。
  92. ^ http://www.nature.com/articles/nmicrobiol2016126

関連項目

編集

外部リンク

編集