ジェームズ・コリンズ (1983年生のサッカー選手)

ウェールズのサッカー選手

ジェームズ・マイケル・コリンズJames Michael Collins, 1983年8月23日 - )は、ウェールズニューポート出身の元同国代表サッカー選手。ポジションはDF(センターバック)。

ジェームズ・コリンズ
ウェストハム時代(2016年)
名前
本名 ジェームズ・マイケル・コリンズ
James Michael Collins
愛称 The Ginger Pelé, Ginge
ラテン文字 James Collins
基本情報
国籍 ウェールズの旗 ウェールズ
生年月日 (1983-08-23) 1983年8月23日(41歳)
出身地 ニューポート
身長 188cm
体重 90kg
選手情報
在籍チーム 無所属
ポジション DF (CB)
利き足 右足
ユース
1998–2000 ウェールズの旗 カーディフ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2000-2005 ウェールズの旗 カーディフ 66 (3)
2005-2009 イングランドの旗 ウェストハム 54 (2)
2009-2012 イングランドの旗 アストン・ヴィラ 91 (5)
2012-2018 イングランドの旗 ウェストハム 134 (4)
2019 イングランドの旗 イプスウィッチ 6 (0)
代表歴2
2001 ウェールズの旗 ウェールズ U-19 3 (0)
2002 ウェールズの旗 ウェールズ U-20 2 (0)
2002-2004 ウェールズの旗 ウェールズ U-21 8 (0)
2004-2016 ウェールズの旗 ウェールズ 51 (3)
1. 国内リーグ戦に限る。2020年10月12日現在。
2. 2020年10月12日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

クラブ歴

編集

カーディフ

編集

15歳でカーディフ・シティFCのユースに入団する[1]。2000年11月19日のFAカップブリストル・ローヴァーズFC戦において、ロバート・アーンショウとの交代でピッチに立ち17歳でプロデビュー[2]。2001年11月20日のコルチェスター・ユナイテッドFC戦ではFWとして起用され、初ゴールを記録した[3]FLチャンピオンシップ(2部)に昇格した2003-04シーズンから徐々に出場機会を確保し、翌シーズンには34試合に出場した。2005年1月には新たに3年半の契約を締結[4]。同年にはウェールズ年間最優秀若手選手に選出された[5]

ウェストハム

編集

2005年7月にプレミアリーグウェストハム・ユナイテッドFCダニー・ガビドンと共に移籍金合計350万ポンドで加入[5]。9月20日のリーグカップシェフィールド・ウェンズデイFC戦でデビューする。当時のクラブにはガビドンに加えマシュー・アップソンアントン・ファーディナンドルーカス・ニールらが在籍しており出場機会は限られたが、2006-07シーズンにはファーディナンドとコンビを組みクラブのプレミアリーグ残留に貢献した。2008年1月28日に行われたポーツマスFCとのリザーブゲームで膝の靭帯を負傷[6]。8月にクイーンズ・パーク・レンジャーズFCとの親善試合で復帰した[7]。2009年2月のボルトン・ワンダラーズFC戦でハムストリングを負傷し4週間の戦線離脱となる[8]

アストン・ヴィラ

編集

2009年9月1日にマーティン・オニール監督率いるアストン・ヴィラFCへ移籍。マルティン・ラウルセンの引退やザット・ナイトの放出によって守備陣が手薄となったクラブと4年契約を締結した[9][10]。加入初年度の2009-10シーズンにはリチャード・ダン、またはカルロス・クエジャルと共に鉄壁のCBコンビを形成。9月13日のバーミンガム・ダービーで加入後初出場となり、クリーンシートでの勝利で飾った[11]。10月17日のチェルシーFC戦では自身4年振りのゴールを挙げるとこれが決勝点となり、マン・オブ・ザ・マッチに選出される[12]マンチェスター・ユナイテッドFCとのリーグカップ決勝ではフル出場を果たしたが、1-2で敗れ準決勝となった[13]。リーグで4番目に少ない39失点に抑え、UEFAヨーロッパリーグ・プレーオフ出場権獲得に貢献した。

2010-11シーズンのクラブは開幕から低迷し、ジェラール・ウリエ監督と選手の対立も発生した。2011年3月には同僚のダンと共にチーム内で騒ぎを起こすとクラブの内部調査に発展する。両者は後日この件に関して謝罪した[14]

ウェストハム復帰

編集

2012年8月、プレミアリーグに復帰した古巣ウェストハムへ4年契約で舞い戻る[15]2012-13シーズンは前所属ヴィラとの開幕戦となり、サム・アラダイス監督の下ウィンストン・リードとセンターバックとしてスタメンで起用され1-0での勝利に貢献[16]。この復帰戦ではマン・オブ・ザ・マッチにも選出された[17]。2013年1月5日のFAカップ3回戦・マンチェスター・ユナイテッド戦ではいずれもジョー・コールのクロスからのヘディングで2得点を記録[18]。2015年12月24日には契約を2年間延長した[19]2017-18シーズンが閉幕すると、契約満了によりロンドン・スタジアムを去る[20]。ハマーズでの2度の所属期間に公式戦通算200試合に出場した。

ウェストハム退団後はアストン・ヴィラでトレーニングを積み、12月にディーン・スミス英語版監督から5週間の契約を提案される[21]。しかし脹脛の負傷を理由にこのオファーを辞退した[22]

イプスウィッチ

編集

チャンピオンシップで最下位に沈むイプスウィッチ・タウンFCポール・ランバート監督から興味を示され、2019年1月11日にシーズン終了までの契約を締結[23]。翌日のロザラム・ユナイテッドFC戦でデビューとなった[24]。しかし 6試合の出場に止まりクラブはEFLリーグ1へ降格。契約満了によりポートマン・ロードを後にした[25]

代表歴

編集

ウェールズ代表の各年代でプレー。2004年にマーク・ヒューズ監督から招集を受け、5月27日のノルウェー戦でA代表デビューを果たした。これによりウェールズ代表史上初めて学生選抜から全世代のカテゴリーを経験した選手となった[4]

新監督に就任したジョン・トシャックの判断によりU-21チームへ戻され、2005年1月のUEFA U-21欧州選手権予選・ドイツ戦ではキャプテンに任命された[26]

2007年10月13日のEURO2008予選キプロス戦で代表初ゴールとなる先制点を記録[27]。2012年9月7日のブラジルW杯欧州予選ベルギー戦では、前半26分に相手右サイドバックのギヨーム・ジレに両足でタックルを仕掛け一発退場となった[28]EURO2016のメンバーにも選出された[29]

2013年9月にクリス・コールマン監督と対立したが翌月に代表へ復帰する[30]

2017年11月、代表からの引退を表明した[31]

人物

編集

赤毛(ジンジャー・ヘア)のため「The Ginger Pelé」、「Ginge」の愛称をもつ[32][33]

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ Parents of Wales defender James Collins, from Newport, cheer him on in Euros”. South Wales Argus (2016年6月14日). 2020年10月12日閲覧。
  2. ^ Cardiff 5-1 Bristol Rovers”. BBC Sport (2000年11月19日). 2020年10月12日閲覧。
  3. ^ Cardiff 1-1 Colchester”. BBC Sport (2001年11月20日). 2020年10月12日閲覧。
  4. ^ a b Collins signs new Bluebirds deal”. BBC Sport (2005年1月21日). 2020年10月12日閲覧。
  5. ^ a b Gabbidon voted top Welsh player”. BBC Sport (2015年10月4日). 2020年10月12日閲覧。
  6. ^ Collins facing year on sidelines”. Sky Sports (2008年1月28日). 2020年10月12日閲覧。
  7. ^ Irons pair return after long absences”. Southend Echo (2008年8月20日). 2020年10月12日閲覧。
  8. ^ Collins injury blow for Hammers”. BBC Sport (2009年2月23日). 2020年10月12日閲覧。
  9. ^ Collins completes move to Villa”. BBC Sport (2009年9月1日). 2020年10月12日閲覧。
  10. ^ Aston Villa complete Collins deal”. The Independent (2009年9月1日). 2020年10月12日閲覧。
  11. ^ Aston Villa: Playing at home will be the real debut for James Collins”. Birmingham Mail (2009年9月19日). 2020年10月12日閲覧。
  12. ^ Aston Villa 2-1 Chelsea”. BBC Sport (2009年10月17日). 2020年10月12日閲覧。
  13. ^ Aston Villa 1-2 Man Utd”. BBC Sport (2010年2月28日). 2020年10月12日閲覧。
  14. ^ Richard Dunne and James Collins apologise for Aston Villa spa day fracas”. The Guardian (2011年3月13日). 2020年10月12日閲覧。
  15. ^ コリンズがウェスト・ハムに復帰”. Goal.com (2012年8月1日). 2020年10月12日閲覧。
  16. ^ West Ham 1-0 Aston Villa”. BBC Sport (2012年8月18日). 2020年10月12日閲覧。
  17. ^ Ginge's 'debut' delight - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
  18. ^ West Ham 2-2 Man Utd”. BBC Sport (2013年1月5日). 2020年10月12日閲覧。
  19. ^ James Collins: West Ham defender signs new two-year deal”. BBC Sport (2015年12月24日). 2020年10月12日閲覧。
  20. ^ James Collins and Patrice Evra to leave West Ham”. Sky Sports (2018年5月24日). 2020年10月12日閲覧。
  21. ^ The latest on James Collins and Aston Villa after brilliant gesture confirmed”. Birmingham Mail (2018年12月21日). 2020年10月12日閲覧。
  22. ^ James Collins: Defender could not stay at Aston Villa after injury”. BBC Sport (2019年1月15日). 2020年10月12日閲覧。
  23. ^ James Collins: Ipswich Town sign former West Ham defender”. BBC Sport (2019年1月11日). 2020年10月12日閲覧。
  24. ^ Ipswich Town 1-0 Rotherham United”. BBC Sport (2019年1月12日). 2020年10月12日閲覧。
  25. ^ Ipswich Town: 10 players to leave club following relegation to League One”. BBC Sport (2019年5月20日). 2020年10月12日閲覧。
  26. ^ Collins named Wales U-21 captain”. BBC Sport (2005年1月26日). 2020年10月12日閲覧。
  27. ^ Cyprus 3-1 Wales”. BBC Sport (2007年10月13日). 2020年10月12日閲覧。
  28. ^ Wales 0-2 Belgium”. BBC Sport (2012年9月7日). 2020年10月12日閲覧。
  29. ^ Euro 2016: Wales include Joe Ledley in 23-man squad for Euro 2016”. BBC Sport (2016年5月31日). 2020年10月12日閲覧。
  30. ^ West Ham defender James Collins returns to Wales squad”. BBC Sport (2013年10月9日). 2020年10月12日閲覧。
  31. ^ James Collins: Wales and West Ham defender retires from international football”. BBC Sport (2017年11月2日). 2020年10月12日閲覧。
  32. ^ James Collins: The Welsh Ginger Pele”. BBC Sport (2016年2月1日). 2020年10月12日閲覧。
  33. ^ GINGE 'HEARTBROKEN' James Collins confirms West Ham exit – but David Gold denies he fired defender by email”. The Sun (20). 2020年10月12日閲覧。

外部リンク

編集