ジェームズ・ウィルソン・モーリス
ジェームズ・ウィルソン・モーリス(James Wilson Morrice、1865年8月10日 - 1924年1月23日)は、カナダの画家である。フランスで活動し、おもに印象派のスタイルの風景画を描いた。
ジェームズ・ウィルソン・モーリス James Wilson Morrice | |
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生誕 |
1865年8月10日 モントリオール |
死没 |
1924年1月23日 (58歳没) チュニジア、チュニス |
略歴
編集モントリオールの裕福な商人の家に生まれた。1882年から1889年の間、トロント大学で法律を学ぶが[1]、画家を目指し1890年にヨーロッパに渡り、短期間ロンドンに滞在した後、パリに移り、私立の美術学校、アカデミー・ジュリアンに入学した。パリでチャールズ・コンダー(1868-1909)やモーリス・プレンダーガスト(1858-1924)、ロバート・ヘンライ(1865-1929)といった英語圏からパリに留学してきた画家たちと知り合い、友人になった。
第一次世界大戦が始まるまで、フランスで活動し、1905年にパリのサロン・ドートンヌに作品を出展した。冬は、しばしばカナダに戻り1907年にモントリオールの美術家協会である、カナダ美術家協会(Société des artistes canadiens)の会員になった。パリに滞在するサマセット・モームやアーノルド・ベネット、クライヴ・ベルといった文学者たちとも交流した。アメリカ、ロシア、ヴェネツィアやスペインのジブラルタル、北アフリカも旅し、1911年から1912年にはアンリ・マティスとモロッコのタンジェに滞在した。
1913年にカナダ王立美術アカデミー(the Royal Canadian Academy of Arts )の名誉会員に選ばれた[2]。
第一次世界大戦の勃発すると、モントリオールに戻り、その後キューバやジャマイカを旅した。このころから アルコール中毒の傾向を示した。戦争中はカナダ軍の戦争画家として働いた。戦争後の1922年にもアルベール・マルケとアルジェリアを描いた。
作品
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パリの運河、 (1900) モントリオール現代美術館蔵
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ヴェネツィア、(c.1900)
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ディエップ、(1906)
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Street Scene Pink Sky Paris (c.1908) アートギャラリー・オブ・オンタリオ蔵
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Old Holton House, Montreal(1908/1909) モントリオール美術館蔵
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ヴェネツィア (c.1910)
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'ケベックの渡し船 (c.1910)
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Blanche Baume (1911/1912) カナダ国立美術館蔵
参考文献
編集- ^ biographi.ca
- ^ McMann, Evelyn (1981). Royal Canadian Academy of Arts. Toronto: University of Toronto Press 2022年6月3日閲覧。