ジェイミー・ペック

イギリスの地理学者

ジェイミー・ペック(Jamie Peck FRSC FAcSS1962年7月9日 - )は、イギリスノッティンガムシャーキンバリー英語版出身である、ブリティッシュコロンビア大学における都市・地域政治経済分野のカナダ研究主任、地理学教授[1]。ペックは、『Environment and Planning A』の編集長 (Managing Editor) であり[2]、Summer Institute in Economic Geography(経済地理学夏の学校)の呼びかけ人(コンベナー)である[3]

Jamie Peck (2023)

経歴

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ペックは、グッゲンハイム・フェローシップハークネス・フェローシップ英語版を受給した経験があり、マンチェスター大学の地理学教授、ウィスコンシン大学マディソン校の地理学・社会学教授を経ており、これまでに、客員としてジョンズ・ホプキンズ大学オックスフォード大学シンガポール国立大学ヴィットヴァーターランド大学英語版メルボルン大学ノッティンガム大学アムステルダム大学オスロ大学クイーンズ大学ベルファストなどに籍を置いてきた[4]

研究業績

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ジェイミー・ペックの研究関心は、新自由主義(ネオリベラリズム)の政治経済学、政策移転、経済的ガバナンス、労働市場理論・政策、都市の構造再編などに及んでいる。おもな著書として、ニック・シオドア (Nik Theodore) との共著『Fast policy: experimental statecraft at the thresholds of neoliberalism』(2015年)、『Constructions of neoliberal reason』(2010年)、ヘルガ・ライター (Helga Leitner)、エリック・シェパード英語版との共編著『Contesting neoliberalism: urban frontiers』(2007年)、アダム・ティッケル英語版、エリック・シェパード、トレヴァー・バーンズとの共編著『Politics and practice in economic geography』(2007年)、トレヴァー・バーンズ、エリック・シェパードとの共編著『Workfare states』(2001年)、『Work-place: the social regulation of labor markets』(1996年)、『Wiley-Blackwell companion to economic geography』(2012年)などがある。近年では、世界的な規模でのアウトソーシングの社会学や、アメリカ合衆国南部における労働政策、都市再編の政治経済学などに取り組んでいる。

受賞・栄誉

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Prix Vautrin-Lud 2023

脚注

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  1. ^ Jamie Peck - Google Scholar Citations”. Google Scholar. 2013年3月7日閲覧。
  2. ^ Environment and Planning A”. Sage Publishing. 2017年12月18日閲覧。
  3. ^ Ghent 2018”. Summer Institute in Economic Geography. 2017年12月18日閲覧。
  4. ^ PROFILE Current position and affiliations”. Jamie Peck/University of British Columbia. 2017年12月18日閲覧。
  5. ^ Ellen Churchill Semple Day (accessed 30 June 2015)