ブッダ・インターナショナル・サーキット

ブッダ・インターナショナル・サーキット英語: Buddh International Circuit)は、インドデリー近郊のノイーダ大都市圏にあるサーキット2011年オープン。

ブッダ・インターナショナル・サーキット
2021年の空撮より
所在地インドの旗 インドウッタル・プラデーシュ州 グレーターノイダ
標準時UTC+5:30
座標北緯28度21分2秒 東経77度32分6秒 / 北緯28.35056度 東経77.53500度 / 28.35056; 77.53500座標: 北緯28度21分2秒 東経77度32分6秒 / 北緯28.35056度 東経77.53500度 / 28.35056; 77.53500
収容人数110,000
オープン2011年10月18日 (13年前) (2011-10-18)
設計者ヘルマン・ティルケ
主なイベントF1 インドグランプリ
ロードレース世界選手権
グランプリコース (2011–)
コース長5.125 km (3.185 mi)
コーナー数16
レコードタイム1:24.119 (ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル, レッドブル-ルノー, 2013年, F1)
モーターサイクルコース (2011–)
コース長5.010 km (3.113 mi)
コーナー数13
レコードタイム1:45.028 (イタリアの旗 マルコ・ベッツェッキ, ドゥカティ・コルセ, 2023年, MotoGP)
グランドスタンド

概要

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2011年より開催されるF1インドグランプリのために新たに建設されたサーキット。コース設計は昨今新設されるF1用サーキットと同様、ヘルマン・ティルケ率いるティルケエンジニアリングが担当した。同地には現在クリケット場やゴルフコース、高層マンション、オフィスビルなど多数の施設を持つ総合スポーツエリアとして「Jaypee Greens: Sports City」の建設が進められており、本サーキットはその中核施設となる。

また2023年からはオートバイロードレース世界選手権(MotoGP)のインドグランプリが開催されている[1]

当初は主催者にちなんで「ジェイピー・インターナショナル・レースサーキット」と呼ばれていたが、平和と静けさを意味する「ブッダ」から、開業前に現在の名称に変更された[2]

建設工事は遅れ、前年インドで開催されたコモンウェルスゲームズの施設準備が不完全だったことや、韓国GPの開催地である霊岩サーキットの先例から、インドGP開催までに間に合うのか懸念されていた[3]。インドGPまで2週間となる2011年10月18日に正式開業したが、グランドスタンドは依然工事中だった[4]。また、開業前には用地取得を巡って農民が反対集会を行い、サーキットの破壊を予告するという騒動もあった[5]。しかし、本番では細かなトラブルはあったものの、運営・集客・コース設計のいずれにおいても関係者から高い評価を受けた[3][6]

F1開催が消滅した2014年以降はレースの開催も減少し、サーキットを所有するジェイピー・グループは財政難に陥った。2020年2月には、土地の使用料が払えず閉鎖に追い込まれている。同年4月には、2019新型コロナウイルス感染拡大に対応するための検疫施設として利用された[7]

コースレイアウト

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全長5.141kmのコースは2本のストレートと16のコーナーで構成される。土地の起伏を活かすようデザインしており、各所にアップダウンがある。路面は埃っぽく滑りやすい。

ピットレーンはF1でも最長の部類の600mあり、ピットインでのロスタイムが大きい。ターン1から3にかけては上り坂となり、ターン3への進入はブラインドとなっている。続くロングストレートが最大のオーバーテイクポイントとなり、ストレートエンドのターン4は競り合いでラインを選べるよう、コース幅が広く取られている。

セクター2は左右の切り返しとロングコーナーが続くテクニカルセクションとなっている。高速で回り込むターン10・11はイスタンブール・パークのターン8と似ているが、イスタンブールとは逆に出口に向けてRがきつくなる。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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