ジェイコムイースト
株式会社ジェイコムイーストは、東京都千代田区に本社を置き、ケーブルテレビ(同時再放送、自主放送)と電気通信事業(インターネット接続、IP電話)を主たる業務とし、有線一般放送(ケーブルテレビ局)を運営した一般放送事業者および電気通信事業者である。株式会社ジュピターテレコム(J:COM)の連結子会社であり、会社呼称は「J:COM イースト」であった。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館内 |
設立 | 1995年(平成7年)1月10日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8010001129821 |
事業内容 |
有線一般放送事業 電気通信事業 |
代表者 |
代表取締役社長:本多 勉 (2019年(平成31年)1月1日現在) |
資本金 |
150億5600万円 (2019年(平成31年)1月1日現在) |
主要株主 | 株式会社ジュピターテレコム |
概要
編集アメリカ合衆国(以下、米国と略す)に本社を置くUSウェスト(のちにメディアワンと改称)、タイム・ワーナーと、日本に本社を置く伊藤忠商事、東芝が出資するMSOとして、1995年(平成7年)1月10日に「株式会社タイタス・コミュニケーションズ」として設立された。
旧社名の「タイタス(TITUS)」は、設立時の親会社4社の頭文字(T - タイム・ワーナー、I - 伊藤忠商事、T - 東芝、US - USウェスト)を合わせたものであった。
1999年(平成11年)にはタイム・ワーナーが保有する全株をメディアワンに譲渡し、同社が筆頭株主となった。その後、2000年(平成12年)4月にはメディアワンが保有する全株を、同じく米国に本社を置くマイクロソフトに譲渡し、マイクロソフトが筆頭株主となった。
2000年(平成12年)6月に、マイクロソフト・伊藤忠商事・東芝の3社は、当時住友商事・リバティメディア(のちにリバティ・グローバルと改称)系のMSOであったジュピターテレコムと経営統合することで合意。同年9月1日にジュピターテレコムと株式交換し、同社の完全子会社となった。また、同年12月1日には、ケーブルテレビ局の愛称を「タイタス」から「J-COM」に変更した。
2001年(平成13年)9月1日、商号を株式会社ジェイコム関東に変更。同年10月1日には株式会社宮城ネットワークを吸収合併し、その際に商号を株式会社ジェイコムイーストに変更した。
沿革
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- 時期不明 - 株式会社インターナショナルケーブルネットワークが設立。
- 1982年(昭和57年)12月6日 - 株式会社インターナショナルケーブルネットワークが、都市型ケーブルテレビとしたケーブルテレビ施設設置許可(東京都町田市)を申請。
- 1983年(昭和58年)
- 10月1日 - 株式会社小田急情報サービスが設立。
- 11月11日 - インターナショナルケーブルネットワークが、ケーブルテレビ施設設置許可[注 1]。
- 1988年(昭和63年)3月1日 - インターナショナルケーブルネットワーク(ICN町田テレビ局)が開局。
- 1989年(平成元年)3月23日 - 株式会社調布ケーブルテレビジョンが設立。
- 1995年(平成7年)
- 1月10日 - 株式会社タイタス・コミュニケーションズとして設立。
- 8月29日 - 株式会社ジュピター群馬が設立。
- 12月1日 - 千葉センターを開局。小田急情報サービス(小田急ケーブルビジョン(OCV))が開局。
- 1996年(平成8年)
- 1月1日 - 株式会社タイタス相鉄を設立。
- 4月1日 - 相模原センターを開局。
- 5月1日 - 西東京センターを開局。
- 1997年(平成9年)
- 2月 - 株式会社札幌ケーブルテレビジョンを子会社化。
- 2月1日 - 群馬センターを開局。
- 7月1日 - 子会社の札幌ケーブルテレビジョンが、商号を株式会社タイタス・スキャットに変更。
- 1998年(平成10年)2月1日 - 株式会社タイタス相鉄が開局。
- 1999年(平成11年)
- 時期不明 - 小田急情報サービスが、インターナショナルケーブルネットワークを吸収合併。
- 10月1日 - 板橋センターを開局。
- 2000年(平成12年)
- 9月1日 - 株式会社ジュピターテレコムと経営統合し、同社の連結子会社となる。
- 子会社のタイタス相鉄が株式会社ジェイコム大和に、タイタス・スキャットが株式会社ジェイコム札幌に、それぞれ商号を変更。
- 12月1日 - 愛称を「タイタス」から「J-COM」に変更。
- 9月1日 - 株式会社ジュピターテレコムと経営統合し、同社の連結子会社となる。
- 2001年(平成13年)
- 9月1日 - 商号を株式会社ジェイコム関東に変更。ジュピター群馬が株式会社ジェイコム群馬に商号変更。
- 9月19日 - 調布ケーブルテレビジョンが、ジュピターテレコムと経営および運営を支援する基本契約(MSO契約)を締結。
- 2002年(平成14年)
- 2月1日 - 株式会社ジェイコム大和を吸収合併。
- 8月1日 - 群馬センターを株式会社ジェイコム群馬に譲渡。
- 2005年(平成17年)
- 2月 - ジュピターテレコムが、調布ケーブルテレビジョンを連結子会社化。
- 9月30日 - ジュピターテレコムが、小田急情報サービスを連結子会社化。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)8月1日 - ジェイコムせたまち、調布ケーブルテレビジョンを吸収合併。
- 2009年(平成21年)- 株主転移が行われ、保有するジェイコム札幌全株式がジュピターテレコムに移動。
- 2010年(平成22年)8月1日 -「J:COM 秦野・伊勢原」を開局[1]。
- 2011年(平成23年)
- 3月7日 - 秦野・伊勢原エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を開始。
- 3月10日 - 東関東エリア、および相模原・大和エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を開始。
- 6月9日 - 群馬エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を開始[注 2]。
- 6月16日 - せたまちエリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を開始[注 3]。
- 6月30日 - 板橋エリア、および調布・世田谷エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を開始[注 4]。
- 7月1日 -
- 8月1日 - J:COM 相模原・大和の大和エリアにおける窓口を、J:COM かながわセントラルに統合。
- 10月1日 - 株式会社宮城ネットワークを吸収合併し、同時に商号を株式会社ジェイコムイーストに変更[3]。
- 10月27日 - インターネット接続サービス「J:COM NET」のインターネットサービスプロバイダを『ZAQ』に変更[4]。
- 2012年(平成24年)4月12日 - 調布営業事務所を調布局舎内に移転。
- 2014年(平成26年)7月1日 - 一般社団法人ケーブルシティ横浜のケーブルテレビ事業を譲受し、横浜テレビ局エリアに編入。
- 2015年(平成27年)
- 2月26日 - 群馬エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 2月27日 - 東関東エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 3月20日 - 西東京、板橋、および調布・世田谷エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 3月25日 - 仙台キャベツエリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 3月27日 - 江戸川エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 4月17日 - 相模原・大和エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 4月21日 - せたまちエリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 4月22日 - 横浜エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 4月24日 - かながわセントラルエリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 4月27日 - 秦野・伊勢原エリアにおいて、地上放送の暫定的「デジアナ変換」を終了。
- 2016年(平成28年)4月1日 - 株式会社ジェイコム小田原を吸収合併[5]。
- 2017年(平成29年)12月7日 - 小田原において、「J:COM NET 1Gコース」の提供開始[6]。
- 2019年(令和元年)6月1日 - 株式会社ジェイコム東京に吸収合併され、会社解散[7]。
- 東京都内の事業局はジェイコム東京、神奈川県内の事業局はジェイコム湘南・神奈川、千葉県の事業局はジェイコム千葉、群馬県と宮城県の事業局はジェイコム埼玉・東日本に移管された。
事業所
編集- 本社
- 本社(北緯35度40分59.4秒 東経139度46分11.1秒 / 北緯35.683167度 東経139.769750度座標: 北緯35度40分59.4秒 東経139度46分11.1秒 / 北緯35.683167度 東経139.769750度)
- 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館内
- 事務所
- 柏営業事務所(北緯35度50分38.4秒 東経139度58分47.7秒 / 北緯35.844000度 東経139.979917度)
- 東久留米営業事務所(北緯35度44分20.6秒 東経139度30分48.8秒 / 北緯35.739056度 東経139.513556度)
- 相模原営業事務所(北緯35度33分37.7秒 東経139度22分54.6秒 / 北緯35.560472度 東経139.381833度)
- 板橋営業事務所(北緯35度46分42.4秒 東経139度41分16.4秒 / 北緯35.778444度 東経139.687889度)
- 高崎営業事務所(北緯36度19分46.1秒 東経139度1分43.3秒 / 北緯36.329472度 東経139.028694度)
- 調布営業事務所(北緯35度39分33.4秒 東経139度34分1.6秒 / 北緯35.659278度 東経139.567111度)
- 川崎営業事務所(北緯35度36分10.3秒 東経139度30分21.1秒 / 北緯35.602861度 東経139.505861度)
- 世田谷営業事務所(北緯35度38分53.2秒 東経139度38分0.4秒 / 北緯35.648111度 東経139.633444度)
- 秦野営業事務所(北緯35度22分18.9秒 東経139度13分29.2秒 / 北緯35.371917度 東経139.224778度)
- 江戸川営業事務所(北緯35度39分41.8秒 東経139度52分40.8秒 / 北緯35.661611度 東経139.878000度)
- 大和営業事務所(北緯35度28分13.7秒 東経139度27分57.7秒 / 北緯35.470472度 東経139.466028度)
- 神奈川県大和市大和東1丁目11番5号
- 横浜営業事務所(北緯35度26分57.1秒 東経139度38分14.8秒 / 北緯35.449194度 東経139.637444度)
- 仙台営業事務所(北緯38度18分57.6秒 東経140度52分57.3秒 / 北緯38.316000度 東経140.882583度)
- 小田原営業事務所(北緯35度15分8.9秒 東経139度8分20.6秒 / 北緯35.252472度 東経139.139056度)
- 神奈川県小田原市板橋888番地
提供区域内自治体
編集J:COM 東関東
編集J:COM 西東京
編集J:COM 相模原・大和
編集J:COM 板橋
編集J:COM 群馬
編集J:COM 調布
編集J:COM 世田谷
編集J:COM 町田・川崎
編集J:COM 秦野・伊勢原
編集J:COM 江戸川
編集J:COM かながわセントラル
編集J:COM 横浜
編集J:COM 仙台キャベツ
編集J:COM 小田原
編集業務内容
編集- 統一サービス
- J:COM TV(テレビ放送サービス[注 5])
- 双方向機能(STBインターネット接続サービス)
- インタラクTV(STBテレビ向け情報サービス)
- ナビシェル(STB向けご案内画面サービス)
- J:COMオンデマンド(VODサービス)
- リモート録画予約(番組録画予約)
- ジェイコム マガジン(番組ガイド誌)
- J:COMチャンネル(第一コミュニティチャンネル)
- J:COMテレビ(第二コミュニティチャンネル)
- J:COM NET(インターネット接続サービス)
- ZAQ(インターネットサービスプロバイダ)
- J:COM WiMAX 2+(4G(WiMAX)サービス[注 6])
- J:COM PHONE(固定電話(CATV電話)サービス)
- J:COM 電力
- J:COM MOBILE(4G(LTE)サービス[注 8])
- 付加サービス
J:COM TV
編集地上デジタル放送・FMラジオ
編集- J:COM 東関東
- J:COM 西東京
- J:COM 相模原・大和
- J:COM 板橋
- J:COM 群馬
- J:COM 調布
- J:COM 町田・川崎
- J:COM 世田谷
- J:COM 秦野・伊勢原
- J:COM 江戸川
- J:COM かながわセントラル
- J:COM 横浜
- J:COM 仙台キャベツ
- J:COM 小田原
BSデジタル放送・専門チャンネル
編集J:COM NET
編集主なサービス
編集J:COM PHONE
編集コミュニティチャンネル
編集- J:COM 東関東
- J:COM 西東京
- J:COM 相模原・大和
- J:COM 板橋
- J:COM 群馬
- J:COM 調布
- J:COM 町田・川崎
- J:COM 世田谷
- J:COM 秦野・伊勢原
- J:COM 江戸川
- J:COM かながわセントラル
- J:COM 横浜
- J:COM 仙台キャベツ
- J:COM 小田原
放送番組
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 都市型CATVの第1号としてケーブルテレビ施設設置許可
- ^ 当初は3月17日に稼働予定だったが東日本大震災の影響により延期。
- ^ 当初は4月21日に稼働予定だったが東日本大震災の影響により延期。
- ^ a b 当初は4月14日に稼働予定だったが東日本大震災の影響により延期。
- ^ 地上デジタル放送やBSデジタル放送も視聴可能。
- ^ KDDIグループのUQコミュニケーションズのWiMAX回線にて、J:COMが仮想移動体通信事業を行っている。
- ^ 電話システムは、KDDIのケーブルプラス電話を卸採用している。
- ^ KDDIまたはNTTドコモのLTE回線にて、J:COMが仮想移動体通信事業を行っている。
出典
編集- ^ “神奈川県秦野市、伊勢原市にサービスエリア拡大 秦野市に新局を開設 2010年夏頃より順次サービスをスタート”. 株式会社ジュピターテレコム (2010年2月23日). 2016年1月27日閲覧。
- ^ “連結子会社の合併に関するお知らせ”. 株式会社ジュピターテレコム (2011年5月18日). 2016年1月27日閲覧。
- ^ “連結子会社の合併に関するお知らせ”. 株式会社ジュピターテレコム (2011年7月29日). 2016年1月27日閲覧。
- ^ “J:COM NETの新ISPブランド 「ZAQ(ザック)(ずっと、安心のクオリティ)」〜サービスキャラクターとして「ざっくぅ」が登場〜”. 株式会社ジュピターテレコム (2011年10月18日). 2016年1月27日閲覧。
- ^ “株式会社ジェイコムイーストと株式会社ジェイコム小田原の合併に関するお知らせ”. 株式会社ジュピターテレコム (2016年1月29日). 2016年1月29日閲覧。
- ^ “「J:COM NET 1Gコース」提供開始について”. J:COM 小田原 (2017年12月7日). 2018年1月29日閲覧。
- ^ “東京エリアにおける J:COM 子会社の吸収合併に関するお知らせ” (PDF). 株式会社ジュピターテレコム (2018年11月26日). 2018年11月29日閲覧。