ジェイアール東海パッセンジャーズ
株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ(ジェイアールとうかいパッセンジャーズ、英: JR-CENTRAL PASSENGERS Co., Ltd.)は、かつて存在した東海旅客鉄道(JR東海)の完全子会社(連結子会社)[3]。
本社が入居していた日本橋ヒロセビル | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | JRCP |
本社所在地 |
日本 〒103-0027 東京都中央区日本橋三丁目1番17号 日本橋ヒロセビル |
設立 | 2002年(平成14年)10月1日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 9010001046504 |
事業内容 |
東海道新幹線の車内販売 弁当、サンドイッチ等の開発、製造 他 |
代表者 | 代表取締役社長 松尾 啓史[1] |
資本金 | 1億円 |
売上高 |
142億4200万円 (2022年3月期)[2] |
営業利益 |
▲10億8300万円 (2022年3月期)[2] |
経常利益 |
▲4億9700万円 (2022年3月期)[2] |
純利益 |
191万8000円 (2023年3月期)[1] |
総資産 |
1362万1000円 (2023年3月期)[1] |
従業員数 | 3,545名(2022年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 東海旅客鉄道 100% |
外部リンク | https://www.jr-cp.co.jp/ |
概要
編集前身は日本食堂株式会社で、1988年6月に分社化され株式会社ジェイダイナー東海が発足した。その後、2002年10月1日に、株式会社パッセンジャーズ・サービスと合併し、株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズに商号変更した。
東海道新幹線「のぞみ」・「ひかり」に新幹線パーサーが乗務し、車内販売を行う。その他、新幹線車内や自社運営店舗「デリカステーション」で販売される駅弁や飲料の開発・製造・販売や東海エリア内のキヨスク売店や野球場(東京ドームやナゴヤドーム等)で販売される飲食品の開発・製造を行っていた。
2006年12月にはスターバックス コーヒー ジャパンとライセンス契約を締結し、東海道新幹線・在来線駅構内を中心にスターバックスの展開および運営を行っている[4]。
沿革
編集(旧)株式会社ジェイダイナー東海(JD)
編集- 1938年(昭和13年)5月 - 日本食堂株式会社設立。
- 1973年(昭和48年)9月 - 株式会社日本食堂調理所設立。
- 1988年(昭和63年)5月23日 - 日本食堂株式会社から分社化、株式会社ジェイダイナー東海設立[5]。
- 1989年(平成元年)
- 1991年(平成3年)3月 - 中部厚生株式会社を完全子会社化。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)2月 - 東海旅客鉄道(JR東海)の完全子会社となる。
- 1998年(平成10年)3月 - 500系「のぞみ」で営業開始。
- 1999年(平成11年)3月 - 700系「のぞみ」で営業開始。
- 2000年(平成12年)3月 - 100系の東京駅 - 博多駅間直通「ひかり」からの撤退に伴い、食堂車の営業を終了[10]。
- 2001年(平成13年)12月 - ジェイダイナー東京工場稼働開始。ジェイダイナー東海フーズが運営を行う。
(旧)株式会社パッセンジャーズ・サービス(SPS)
編集- 1987年(昭和62年)9月18日 - 株式会社パッセンジャーズ・サービス設立[11]。
- 1988年(昭和63年)3月 - カフェテリア列車営業開始。新幹線パーサーの列車乗務開始[11]。
- 1991年(平成3年)
- 3月 - 車内改札業務開始。
- 5月 - 子会社として持株比率60%で株式会社トーイン設立。
- 12月 - 名古屋工場営業開始。
- 1992年(平成4年)3月 - 300系「のぞみ」で営業開始。
- 1993年(平成5年)3月 - 東京工場・大阪工場営業開始。
- 1995年(平成7年)9月 - トーインへの増資を実施し、持株比率が80%となる。
- 1999年(平成11年)9月 - 700系「のぞみ」で営業開始。
株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ(JRCP)
編集- 2002年(平成14年)10月1日 - 両社が合併し、株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズに商号変更[12]。株式会社ジェイダイナー東海フーズは株式会社ジェイアール東海デリシャスフーズに商号変更。
- 2003年(平成15年)
- 5月 - 新幹線高付加価値荷物輸送を開始。
- 10月 - 山陽新幹線内での営業がジェイアール西日本フードサービスネットへ変更。これに伴い福岡市などの事業所を廃止[12]。
- 2005年(平成17年)3月 - 『愛・地球博』記念弁当「日本の味博覧」発売[13]。
- 2006年(平成18年)
- 7月 - 株式会社ジェイアール東海デリシャスフーズを吸収合併、ジェイアール東海パッセンジャーズ東京工場となる。
- 12月 - スターバックス コーヒー ジャパンとライセンス契約を締結。「静岡駅 新幹線ラチ内店」オープン。
- 2007年(平成19年)
- 3月 - 名古屋新工場稼働開始。
- 7月 - N700系「のぞみ」で営業開始。
- 2009年(平成21年)3月14日 - 寝台特急列車「富士・はやぶさ」廃止に伴い、車内販売の営業を終了。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)3月16日 - JR東海エリアでの在来線特急列車の車内販売を終了。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 「東海道新幹線50周年記念弁当」発売(同年12月24日販売終了)。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)3月26日 - グリーン車における車内改札を一部省略[18]。
- 2020年(令和2年)6月17日 - ネット通販「JRCPオンラインショップ」開設[19]
- 2022年(令和4年)10月1日 - 自社ブランドの駅弁「車窓食堂」を販売開始[20]。
- 2023年(令和5年)
- 3月8日 - 『ちいかわ』とコラボした駅弁を限定販売[21]。
- 7月20~26日 - 『ひろがるスカイ!プリキュア』とコラボレーションしたプリキュア プリティストアが東海道新幹線品川駅構内に開設。パーサーの制服を着用したプリキュアたちの描き下ろしイラストを用いたオリジナルグッズを限定販売[22]。
- 10月1日 - 東海キヨスクに吸収合併され解散[23]。「株式会社JR東海リテイリング・プラス」となる[24]。
合併後の変遷については「JR東海リテイリング・プラス#沿革」を参照
事業所
編集- 支店・営業所
- 東京支店 - 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号(JR東京駅構内)
- 品川営業所
- 横浜営業所
- 名古屋支店 - 愛知県名古屋市中村区太閤一丁目3番16号(東海キヨスク牧野ビル1階)
- 静岡営業所
- 浜松営業所
- 大阪支店 - 大阪府大阪市淀川区西中島五丁目16番1号(JR新大阪駅構内)
- 京都営業所
- 列車営業支店
- 東京列車営業支店 - 東京都千代田区八重洲一丁目7番20号(八重洲口会館4階)
- 大阪列車営業支店 - 大阪府大阪市淀川区西中島五丁目16番1号(JR新大阪駅構内)
- 工場
労働組合
編集- ジェイアール東海パッセンジャーズ労働組合(JR東海グループ労働組合連合会)
関連書籍
編集- 徳渕真利子『新幹線ガール』メディアファクトリー、2007年。ISBN 978-4-8401-1782-1。
新幹線に乗務する現役の著者が「パーサー」という仕事を明かした本。著者は2006年(平成18年)8月に朝日新聞の「天声人語」で紹介された。
関連テレビドラマ
編集出身著名人
編集脚注
編集- ^ a b c 株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ 第35期決算公告
- ^ a b c 株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ 第34期決算公告
- ^ “連結子会社|JR東海”. 東海旅客鉄道. 2016年4月4日閲覧。
- ^ ジェイアール東海パッセンジャーズとライセンス契約を締結「スターバックスコーヒー 静岡駅 新幹線ラチ内店」をオープン
- ^ a b 東海旅客鉄道 2007, p. 120.
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車情報 89年版』ジェー・アール・アール、1989年8月1日、144頁。ISBN 4-88283-110-4。
- ^ 「日本食堂調理所 来月1日に社名変更 外注部門への進出めざす」『交通新聞』交通新聞社、1992年3月26日、1面。
- ^ 新幹線の食堂車・車内販売の運営を行っていた会社。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '93年版』ジェー・アール・アール、1993年7月1日、184頁。ISBN 4-88283-114-7。
- ^ 「さらば!新幹線食堂、11日の改正で営業停止」『日経流通新聞』2000年3月2日、15面。
- ^ a b 東海旅客鉄道 2007, p. 122.
- ^ a b 東海旅客鉄道 2007, pp. 440–441.
- ^ 東海旅客鉄道 2007, p. 644.
- ^ リニア・鉄道館 デリカステーション
- ^ 【社長会見】JR東海グループにおける飲料事業の強化について
- ^ 【社長会見】東海道・山陽新幹線の車内販売で「交通系電子マネー」がご利用いただけます!
- ^ 【社長会見】東海道新幹線の「お弁当」が変わります!
- ^ 【社長会見】東海道新幹線における車内改札方法の変更について
- ^ JRCP Online Shop
- ^ 東海道新幹線の駅弁新ブランド「車窓食堂」から「山」「海」をイメージした二段重発売 車窓から眺める風景を連想 グルメWatch(Impress Watch) 2022年9月27日
- ^ 「ちいかわ」×東海道新幹線「ちいかわ駅弁」本日発売! GAME Watch(Impress Watch) 2023年3月8日
- ^ プリキュア プリティストア出張店inJR東海パッセンジャーズ がOPEN!みんなが東海道新幹線のパーサーに変身!当社限定にてオリジナル商品を発売します ジェイアール東海パッセンジャーズ 2023年7月6日
- ^ “株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズの情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 国税庁 (2023年10月10日). 2024年1月8日閲覧。
- ^ 『JR東海グループ流通事業の再編について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、東海キヨスク、ジェイアール東海パッセンジャーズ、2023年4月19日 。2023年4月19日閲覧。
- ^ 寺本つるぎプロフィール
参考文献
編集- 東海旅客鉄道『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年9月30日。
関連項目
編集- ジェイアール西日本フードサービスネット - 山陽新幹線「のぞみ」の車内販売を担当。
- 原田進 - 当社のブランドロゴ製作を担当。
外部リンク
編集- ジェイアール東海パッセンジャーズ
- JRCPオンラインショップ
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- JR東海パッセンジャーズ【公式】 (@JRC_PASSENGERS) - X(旧Twitter)