ジアセトンアクリルアミド
ジアセトンアクリルアミド(英: Diacetone Acrylamide)は、化学式C9H15NO2で表されるアミドの一種で、DAAMと略記される。産業的にはダイアセトンアクリルアミドとも表記される。
ジアセトンアクリルアミド Diacetone Acrylamide[1] | |
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別称 ダイアセトンアクリルアミド DAAM | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 2873-97-4 |
特性 | |
化学式 | C9H15NO2 |
モル質量 | 169.22 g mol−1 |
外観 | 白色ないしごく薄い黄色の、結晶または粉末 |
融点 |
57 °C, 330 K, 135 °F |
沸点 |
120℃(1.1kPa) |
水への溶解度 | 易溶 |
有機溶媒への溶解度 | メタノールや、多くの有機溶媒に易溶。クロロホルムに可溶。 |
危険性 | |
半数致死量 LD50 | 1770mg/kg(ラット、経口) |
関連する物質 | |
関連物質 | アクリルアミド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
性質
編集アクリル酸エステルに似た共重合性を示し、各種の共重合体が容易に得られる[2]。アジピン酸ジヒドラジド(ADH)との反応では、脱水反応とともADHの両末端にDAAMのケトン性カルボニル基が結合し、常温下で自己架橋する。この方法により、耐溶剤性などポリウレタンの物性が向上する[3]。DAAMのポリマーであるポリジアセトンアクリルアミドは、高い吸水性能を有する[2]。
用途
編集脚注
編集- ^ ジアセトンアクリルアミド(東京化成工業)
- ^ a b c ダイアセトンアクリルアミド(日本化成)
- ^ 「水系化技術を支える水系ウレタン樹脂」(pdf)『拓人』第548巻、第一工業製薬 社報、2009年、16頁。