シンデレラボーイ (曲)
「シンデレラボーイ」は、日本のロックバンドであるSaucy Dogの楽曲。2021年8月25日に発売された5枚目のミニアルバム『レイジーサンデー』の収録曲で、同月18日に同作から先行配信された[1][2]。作詞は石原慎也が手がけており、石原にとって初めて女性目線で歌詞を書いた楽曲となっている。
「シンデレラボーイ」 | ||||||||||||||||
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Saucy Dogの楽曲 | ||||||||||||||||
収録アルバム | 『レイジーサンデー』 | |||||||||||||||
リリース | 2021年8月18日 | |||||||||||||||
ジャンル | J-POP | |||||||||||||||
時間 | 3分54秒 | |||||||||||||||
レーベル | A-Sketch | |||||||||||||||
作詞者 | 石原慎也 | |||||||||||||||
作曲者 | Saucy Dog | |||||||||||||||
チャート順位 | ||||||||||||||||
後述を参照
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楽曲発表後、Billboard Japan Hot 100で最高位4位、オリコン週間合算シングルランキングで最高位7位を記録した。2022年12月31日、『第73回NHK紅白歌合戦』に出場して本作を披露した[3]。
歌詞と曲構成
編集「シンデレラボーイ」は石原が初めて全編にわたって女性目線で歌詞を書いた楽曲で[4]、音楽ライターの秦理絵はオンナの独占欲と執着
を表現した楽曲と見なしている[5]。石原は女性目線で歌詞を書いた理由についてあまりよくない恋愛をして自分が傷付いたときがあって、なんとなく男目線で書くのは違うと思い、それなら女性目線で書いてみようと
と説明した[6]。あと友達に恋愛相談をされることがよくあって、その話を聞いて自分だったらこうかなと思った言葉も入っています
とも語っている[6]。Dメロの歌詞では「シンデレラ」と「死んで」をかけており、これについて石原は「シンデレラボーイ0時を回って」というサビが最初にあって、ラスサビの前にもうひと回ししたいと思って歌っていたら「あれ?“死んで”とかけられるじゃん。めっちゃいいやん」と気付いて
と語っている[6]。
ベーシストの秋澤和貴は、本作についてサウシーらしさ全開の曲。でも、新しさも入ってて斬新さも兼ね備えていると思います
と述べ、その例としてDメロのちょっと間抜けな感じとインターのブルージーな雰囲気
を挙げた[5]。曲中にはラジオボイスが取り入れられており、秋澤は当初反対していたが完成した楽曲を聴いて考えを改めたことを明かしている[5]。
ミュージック・ビデオ
編集2021年8月20日20時にYouTube上で「シンデレラボーイ」のミュージック・ビデオが公開された。ミュージック・ビデオはイラストレーター・漫画家のますだみくが手がけたストーリー時建ての作品となっている[7]。ますだはもともとメンバーと親交があり、ミュージック・ビデオの制作の依頼を受けて、本作を聴いてまもなくしてプロットとVコンテを制作した。これらは最初の打ち合わせで流され、そのほとんどが採用された[8]。
2024年3月時点で、ミュージック・ビデオの再生回数は1億回を超えている[9]。
チャート成績および反響
編集Billboard Japan Hot 100では、2021年9月8日に公開されたチャートで初登場97位を記録[10]。その後、YouTuberによるカバー動画が多数公開されたことやTikTokをはじめとしたSNSで使用されることになったことから動画再生数とストリーミングでポイントを伸ばし、10月20日に公開のチャートで86位に返り咲き、11月3日に公開のチャートで43位に上昇した[11]。12月以降は30位前後を推移し、テレビ朝日系『ミュージックステーション』(2022年1月21日放送回)での演奏披露後の1月26日に公開のチャートで18位に上昇し、2月2日に公開のチャートで8位を記録した[11]。以降もチャートインを続け、4月27日に公開のチャートで最高位4位を記録した[12]。Billboard Japan Streaming Songsでは2021年10月13日に公開されたチャートで初登場100位を記録し、チャートイン139週目で自身初となる6億回再生突破を記録した[13]。
クレジット
編集※出典[16]
チャート
編集関連項目
編集脚注
編集出典
編集- ^ “Saucy Dog、石原慎也(Vo/Gt)が初めて女性目線で歌詞を書いた「シンデレラボーイ」を先行配信 特設サイトでライナーノーツを公開”. SPICE. イープラス (2021年8月17日). 2021年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
- ^ 音楽ナタリー編集部 (2021年8月12日). “Saucy Dog、女性目線で書かれた新曲「シンデレラボーイ」配信(動画あり)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2021年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “【紅白歌合戦】Saucy Dog「シンデレラボーイ」披露「おばあちゃんが喜んでくれた」”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2022年12月31日). 2022年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ 小松香里『Saucy Dogインタビュー!「僕は全然自分に満足できないタイプで、満足したら終わりだなとも思う」』(インタビュアー:小松香里)、KADOKAWA、2021年9月1日、2頁 。2025年1月25日閲覧。
- ^ a b c “LINER NOTES”. 「レイジーサンデー」5th Mini Album|Saucy Dog Official Site. 2025年1月25日閲覧。
- ^ a b c 酒匂里奈(インタビュアー:酒匂里奈)「アットホームさとバランスを武器に前進するSaucy Dog、初の日本武道館ワンマンや新作ミニアルバムを語る」『音楽ナタリー』、ナターシャ、2021年8月25日。オリジナルの2021年8月25日時点におけるアーカイブ 。2025年1月25日閲覧。
- ^ 音楽ナタリー編集部 (2021年8月18日). “Saucy Dog新曲MVはマンガ家ますだみくが手がけたストーリー仕立ての作品(動画あり)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2021年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ 満島エリオ『イラストレーター ますだみくに聞く、MECREを通じたクリエイターとの共同作業 Saucy Dog「シンデレラボーイ」MV秘話も』(インタビュアー:満島エリオ)、blueprint、2022年4月27日。オリジナルの2022年4月27日時点におけるアーカイブ 。2025年1月25日閲覧。
- ^ 野村大輔 (2024年3月3日). “Saucy Dog「シンデレラボーイ」 恋心描くMV再生1億回 福岡市のますだみくさん制作”. 西日本新聞me. 西日本新聞社. 2025年1月25日閲覧。( 要購読契約)
- ^ “Billboard Japan Hot 100 (2021/09/08 公開)”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2021年9月8日). 2021年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ a b 栗本斉 (2022年2月21日). “テレビの歌番組はまだまだ有効?! Saucy Dog「シンデレラボーイ」”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2025年1月25日閲覧。
- ^ a b “Billboard Japan Hot 100 (2022/04/27 公開)”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2022年4月27日). 2022年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “Saucy Dog「シンデレラボーイ」ストリーミング累計6億回再生突破”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2024年6月5日). 2024年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “2022年JOYSOUNDカラオケ年間ランキング”. JOYSOUND.com. エクシング. 2022年12月24日閲覧。
- ^ “2022年 DAMカラオケ年間ランキング”. clubDAM.com. 第一興商. 2022年12月24日閲覧。
- ^ レイジーサンデー (ブックレット). Saucy Dog. A-Sketch. 2021. AZCS-1101。
- ^ “オリコン週間 合算シングルランキング 2022年02月14日~2022年02月20日”. ORICON NEWS. oricon ME (2022年2月25日). 2022年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot 100 Year End (2022)”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2022年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot 100 Year End (2023)”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2023年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot 100 Year End (2024)”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2024年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。