シレネ

ブルガリア産の塩漬けホワイトチーズ

シレネ(Sirene、ブルガリア語: сирене)は、バルカン半島、特にクロアチアセルビアマケドニアブルガリアルーマニアアルバニアモンテネグロ、さらにイスラエル等で作られる塩漬けチーズの一種である。ヤギ乳羊乳牛乳またはそれらの混合から作られる[1]。若干もろく、含水率は約52-54%、乾燥質量中の脂肪含量は約44-48%である[2]。きめの粗いブロック状に作られる。そのまま食べたり、サラダや焼き料理に使われる。

シレネ
原料 ヤギ乳, 羊乳, 牛乳
原産国 バルカン半島諸国
表皮 種類により異なる
低温殺菌 種類により異なる
熟成 最低3か月
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ブルガリアでは、シレネという言葉はチーズ全般を指すが、この地域で作られる塩漬けチーズを特定して指す場合もある。

レシピ

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ショプスカサラダを作る材料

ヨーグルトやシレネはバルカン半島諸国の国民食であり、地域によって様々な種類が存在する。ルーマニア、マケドニア、ブルガリア、ボスニア、セルビア、クロアチア、モンテネグロ、アルバニアの人々は、ヨーグルトやシレネを様々な形態で常食する。

シレネを用いた伝統的な料理には、以下のようなものがある。

  • スープ:シレネを加えたジャガイモや野菜のスープ (сиренява чорба).
  • サラダ:トマト、ピーマン、キュウリ、タマネギ、シレネから作るショプスカサラダ
  • 卵料理:シレネを使った目玉焼きやオムレツ。また、ヨーグルト、ニンニク、パセリ、クルミのソースを添え、シレネをかけたゆで卵(яйца по панагюрски; eggs a la Panagyurishte)も人気がある。
  • パスタとコーンミール:シレネとトマトソースまたはケチャップを用いたスパゲッティ。朝食としては、シレネと砂糖をかけたマカロニ。カチャマック(現地のコーンミール)もシレネとともに食べられる。
  • ペストリー:伝統的なバニツァやその他のペストリーもシレネから作られる。
  • 肉詰めピーマン:肉詰めピーマンにシレネと卵を詰めたものも人気がある。

その他、前菜としても食べられる。

他の国の類似のチーズ

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バルカン半島の多くの国では、シレネに似たようなチーズがあり、各々の名前で知られる。現地の人々は、似たチーズの違いをよく認識している。違いの例としては、各々の地域での羊やヤギの種類や餌の違いがあり、チーズの味や食感に影響を与える。

出典

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  1. ^ , "Characteristics of major traditional regional cheese varieties of East-Mediterranean countries: a review", Efstathios Alichanidis & Anna Polychroniadou, Dairy Sciеnce & Technology, Volume 88, Number 4-5, July–October 2008
  2. ^ The Bulgarian Institute for Standardization BDS 15:2010”. The Bulgarian Institute for Standardization (BDS). 2017年6月17日閲覧。