シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ
シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ(英語: Silchester International Investors LLP)は、イギリス・ロンドンを拠点とする投資ファンド。穏健派アクティビストとして知られている。モルガン・スタンレー出身のスティーブン・バット が1994年に設立した。財務分析を元に、割安性の高い銘柄に長期投資するバリュー投資を行っていることでも知られている[1]。
種類 | LLP |
---|---|
本社所在地 |
イギリス W1J 6TL ロンドンブルートン・ストリート 1 Time & Life Building |
設立 | 1994年 |
業種 | 金融サービス |
事業内容 | 投資運用業 |
同社は「アクティビスト投資家ではない」と自己紹介しているが、企業に株主還元策の強化を迫ることも少なくなく、2022年に保有する日本の地方銀行4行(岩手銀行、滋賀銀行、京都銀行、中国銀行)株主総会において行った株主提案では、「会社の純利益のうち、当会社のコア事業に直接関連しないもの(具体的には当会社が保有株式に関し受け取る配当金)の 100%に相当する金額を株主に分配すると共に、コアの融資事業からの純利益の50%に相当する金額を株主に分配するべきである」と主張している[2]。
シルチェスターの運用資産は2018年時点において約4.4兆円、うち約1兆円が日本企業に投資されている。日本市場でのアクティビストとしては、旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントに次ぐ規模である[3]。
脚註
編集- ^ “シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ”. マネックス証券. 2022年7月16日閲覧。
- ^ 野崎 浩成. “地銀の資本政策におけるMBOと株式上場の意義・再考~シルチェスターの株主提案が問うた「株主からの規律付け」”. MARRオンライン. 2022年7月16日閲覧。
- ^ 山下耕太郎 (2022年4月19日). “先行き不透明感漂うもアクティビストの活動は活発化”. マネクリ. 2022年7月16日閲覧。