ショーン・エヴァンスShaun Francis Evans1980年3月6日 - )は、イギリス俳優。代表作は『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』の主演エンデバー・モース役。

ショーン・エヴァンス
Shaun Evans
(ハムステッド・シアター"Hello/Goodbye"にて・2015年)
生誕 (1980-03-06) 1980年3月6日(44歳)
イングランドの旗 イングランド リヴァプール
教育 ギルドホール音楽演劇学校
職業 俳優, 監督, プロデューサー
活動期間 2002年 -
テンプレートを表示

経歴

編集

北アイルランド出身の家系だが、エヴァンス自身はリヴァプールで生まれ育った。父はタクシー運転手、母は病院でケアワーカーをしていた。11か月年上の兄がいる[1]。奨学金を得てセント・エドワード・カレッジへ進み、1991年から1998年まで在籍、[1][2]演劇を始めたのは学内のプロダクションでだった。

ナショナル・ユース・シアター英語版のコースを修了した後、17歳から18歳の頃にギルドホール音楽演劇学校で学ぶためにロンドンへ拠点を移す[3][4]

俳優としてのキャリア

編集

初めて与えられた大きな役は、2002年チャンネル4で放送されたコメディドラマ"Teachers" の第2シリーズで演じたゲイフランス語教師ジョン・ポール・キーティング役であった。翌年、"The Boys from County Clare" で映画初出演、バーナード・ヒルコルム・ミーニイアンドレア・コアーらと共演した。その後、『華麗なる恋の舞台で』(2004年)、"The Situation" (2006年)、『フローズン・タイム』(2006年)、"Gone" (2007年)、『BOY A』(2007年)、"Telstar: The Joe Meek Story" (2008年)、『プリンセス・カイウラニ』(2008年)、『クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖]英語版』(2009年)などに出演。

テレビでは、2002年にドキュメンタリードラマ"The Project" 内でエリザベス1世を題材にしたミニシリーズでサウサンプトン伯爵を演じた。同作は後にアメリカ・PBSで2006年に、イギリス国内でも2006年1月に1つの作品として放送された。ジョー・ペンホール英語版の舞台"Blue/Orange" にも出演した。他のテレビドラマ出演に"Murder City""Ashes to Ashes" "The Take" など。ロイ・スマイルズ英語版演出の舞台"Kurt and Sid"ロックバンドニルヴァーナボーカリストギタリストカート・コバーン役を演じた。

2012年、BBCの歴史ドラマ"Silk" でダニエル役を演じたほか[5]"The Last Weekend" に出演した[6]。同年、『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』で主役のエンデバー・モース役に抜擢された[7]。同作は、イギリスで20年以上放送された刑事ドラマ『主任警部モース』の若かりし頃を描いた作品である。主演の一方で全36話のうち、Case 25・28・31・34の4本の監督を務めた。

2015年1月から2月にかけてピーター・ソウターの舞台"Hello / Goodbye" に出演した。

監督・プロデューサーとしてのキャリア

編集

2012年から主演している刑事モース〜オックスフォード事件簿〜シリーズではアソシエイトプロデューサーも担当。 BBCの長寿医療ドラマ"Casuality"の数話で監督を担当した後、刑事モース〜オックスフォード事件簿〜でS6E2"Apollo"(2019)とS7E1"Oracle"でも監督を担当している。

出演作品

編集
タイトル 役名 備考
2002 Teachers ジョン・ポール・キーティング
2003 The Boys from County Clare テディ
2004 華麗なる恋の舞台で
Being Julia
トム・フェネル
2006 フローズン・タイム
Cashback
ショーン・ヒギン
2006 Gone アレックス
2007 BOY A
Boy A
クリス
2007 Inspector George Gently ローリー・エルトン パイロット版 "George Gently"
2009 プリンセス・カイウラニ
Princess Kaiulani
クライヴ・デイヴィーズ
The Take ジミー・ジャクソン
Ashes to Ashes ケヴィン・ヘイルズ
クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖]英語版
Dread
クエイド
2011 ミスティック・アイズ英語版
Wreckers
ニック
2012 Whitechapel スライ・ドリスコル
Silk ダニエル・ロマス
狂愛~ザ・ラストウィークエンド~
The Last Weekend
イアン
2012 - 刑事モース〜オックスフォード事件簿〜
Endeavour
エンデバー・モース
2014 War Book トム
2015 The Scandalous Lady W リチャード・ウォーズリー准男爵
2021 原潜ヴィジル 水面下の陰謀
Vigil
エリオット・グロウヴァー准尉

出典

編集
  1. ^ a b Luaine Lee (2012年6月25日). “Shaun Evans puts his own ideas in 'Endeavour'”. The Deseret News. McClatchy-Tribune News Service. http://www.deseretnews.com/article/765585857/Shaun-Evans-puts-his-own-ideas-in-Endeavour.html?pg=all 2018年3月2日閲覧。 
  2. ^ Acting success for former pupils”. St. Edwards College Alumni News (2011年9月6日). 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月2日閲覧。
  3. ^ Davis, Laura (2007年7月21日). “A truly sparkling career”. Liverpool Daily Post. オリジナルの2009年1月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090107100152/http://www.liverpooldailypost.co.uk/liverpool-life-features/liverpool-special-features/2007/07/21/a-truly-sparkling-career-64375-19488567 2009年3月14日閲覧。 
  4. ^ Benedict, David (2007年5月15日). “Shaun Evans is 'Gone'”. ヴァラエティ. オリジナルの2009年6月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090628215143/http://www.variety.com/index.asp?layout=cannes2007&jump=features&id=2537&articleid=VR1117964844 2009年3月14日閲覧。 
  5. ^ Shaun Evans joins the cast of Silk”. Cultbox.co.uk (2012年4月18日). 2013年7月7日閲覧。
  6. ^ Seale, Jack (2012年3月19日). “Rupert Penry-Jones and Shaun Evans for ITV1's The Last Weekend”. Radio Times. 2013年7月7日閲覧。
  7. ^ Hollingshead, Iain (2011年8月5日). “Inspector Morse is an enigma – let's keep him that way”. デイリー・テレグラフ. http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/8681868/Inspector-Morse-is-an-enigma-lets-keep-him-that-way.html 2011年8月7日閲覧。 

外部リンク

編集