シャクジョウソウ亜科
シャクジョウソウ亜科(シャクジョウソウあか、Monotropoideae)はツツジ科の亜科の一つである。8-10属15種ほどを含む。
シャクジョウソウ亜科 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Monotropoideae Arn. (1832) | ||||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||||
本文参照 |
特徴
編集すべて腐生植物であり、緑色の葉を発達させず、全株が白や黄色などをしている。地下に根が絡まりあった塊状の根茎を生じ、ここから地上に茎を立てる。茎には鱗片状になった葉を多数つける。花は先端に単独か数個をつけ、うつむいて咲く。
温帯から熱帯にかけて分布し、日本ではギンリョウソウ、シャクジョウソウ、ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)が自生種として知られる。
生態
編集いずれも真菌に寄生する腐生植物で、周囲の樹木と外生菌根を形成して共生生活を営む担子菌の菌糸を自らの根に呼び込んでモノトロポイド菌根を形成し、ここから栄養を得ており、植物体に葉緑素を欠く。
日本列島ではギンリョウソウ属のギンリョウソウとシャクジョウソウ属のギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)がベニタケ科と、シャクジョウソウ属のシャクジョウソウがキシメジ属と菌根を形成していることが確認されている[1]。また、シャクジョウソウがキシメジ属のマツタケの大敵であるとし、その駆除がマツタケの生産に有効であるとする経験則が知られている[2]。
分類
編集新エングラー体系ではイチヤクソウ科に含めることもあったが、クロンキスト体系では特殊な生態・形態を重視して、ツツジ科に近縁な独立のシャクジョウソウ科としていた。APG植物分類体系では、ツツジ科の中の1系統を成すとして、ツツジ科の中のシャクジョウソウ亜科の扱いである。
日本には下記の2属3種がある。
属
編集- Allotropa
- Cheilotheca
- Hemitomes
- Monotropa シャクジョウソウ属:シャクジョウソウ、ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)
- Monotropastrum ギンリョウソウ属:ギンリョウソウ
- Monotropsis
- Pityopus
- Pleuricospora
- Pterospora
- Sarcodes
APG植物分類体系
編集APG植物分類体系ではツツジ科の中の亜科、シャクジョウソウ亜科 (Monotropoideae)の扱いである。
ツツジ科 |
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脚注
編集- ^ 鈴木和夫『根圏における生物共生機能の解明』平成16年度科学研究費補助金(基盤研究(S))研究状況報告書
- ^ 松茸名人長野県 上伊那地方事務所農政課
外部リンク
編集- Ericaceae in Stevens, P. F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website Version 7, May 2006 [and more or less continuously updated since].
- Monotropaceae in Watson, L., and Dallwitz, M.J. 1992 onwards. The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, and information retrieval. Version: 29th July 2006