シナルビン
シナルビン(Sinalbin)は、シロガラシやその他多くの植物に含まれるグルコシノレートである。シニグリンを含むクロガラシの種子で作るマスタードとは対照的に、シロガラシの種子で作るマスタードは辛味が弱い[1]。
シナルビン | |
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[(2S,3R,4S,5S,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl] 2-(4-hydroxyphenyl)-N-sulfooxyethanimidothioate | |
別称 Glucosinalbin; 4-Hydroxybenzyl glucosinolate; Glucosinalbate | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 19253-84-0 |
PubChem | 656568 |
KEGG | C08426 |
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特性 | |
化学式 | C14H19NO10S2 |
モル質量 | 425.43 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
辛味が弱いのは、4-ヒドロキシベンジルイソチオシアネートが不安定であるためである。1時間から数時間の半減期で、辛味を持たない4-ヒドロキシベンジルアルコールとチオシアネートイオンに分解する。グルコブラシシンは構造的に類似の化合物であり、水との反応で同様に辛味のないイソチオシアネートを生産する。
出典
編集- ^ RICHARD H. Arômes alimentaires Document de cours