シェーンブルン・プール
シェーンブルン・プール(ドイツ語:Schönbrunnerbad)は、ウィーン市13区にある屋外プール。シェーンブルン宮殿の庭園内にある。
歴史
編集宮殿の庭園内で、グロリエッテの丘の斜面をオベリスクから登る途中にあり、庭園の入口の一つである「マリア・テレジア門」(庭園敷地の東端)の近くに位置する。門の外の通りは市街地のHohenbergstraße(12区)とGrünbergstraße(13区)となっている。
かつてこの場所にあった貯水池についての史料上の最初の言及は、1838年に当時8歳の大公フランツ・ヨーゼフ(後のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世)が弟のマクシミリアンへ宛てた手紙に見られる。第一共和政時代には軍の水泳学校として利用された。ナチス時代には国防軍に利用され、戦後、1955年まで、プールが位置する13区を含む行政区域を分割統治したイギリスの占領軍が利用した。
1975年に全面改修され、一般公開された。2000年から2001年、最新のテクノロジーにリニューアルされ、水の現代的な処理装置が設置された。運営は私企業が受け持っている。50メートル・レーンを8本備えたプールとなっており、レストラン、フィットネスジムが併設されている[1]。
脚注
編集参考文献
編集- 1995年:『ウィーン歴史事典』の項目[Felix Czeike: Historisches Lexikon Wien, Band 4, Kremayr und Scheriau, Wien 1995, ISBN 3-218-00546-9, S. 268]
- 1995年:『ウィーンの水浴・水泳文化.社会史的・文化人類学的研究』[Ernst Gerhard Eder: Bade- und Schwimmkultur in Wien. Sozialhistorische und kulturanthropologische Untersuchungen, Böhlau, Wien 1995, ISBN 978-320-598331-6]
外部リンク
編集- Webpräsenz vom Schönbrunnerbad (公式ホームページ)