ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン

ジョージ・ハリスン > ジョージ・ハリスンの作品 > ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン

ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』は、1976年11月8日に発表されたジョージ・ハリスンベスト・アルバムである。日本では同年12月20日に発売された。

『ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』
ジョージ・ハリスンベスト・アルバム
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル Parlophone(UK)/Capitol(US)/EMIミュージック・ジャパン/オデオン(JPN)
専門評論家によるレビュー
ジョージ・ハリスン アルバム 年表
ジョージ・ハリスン帝国
(1975年)
ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン
(1976年)
33 1/3
(1976年)
テンプレートを表示

解説

編集

1976年、ハリスンはビートルズ時代にEMIと結んだ10年契約が失効したので古巣EMI/アップル・レコードを離れて、1974年にワーナー傘下で自分が設立したダーク・ホース・レーベルに移籍した[注釈 1]。同年11月、彼は移籍第1弾アルバム『33 1/3』を発表したが、相前後してEMI傘下のパーロフォンは本ベスト・アルバムを発表した。

A面にはビートルズ時代の自作7曲、B面にはビートルズ解散後のシングルヒット曲6曲が収録されている[注釈 2]。ハリスンは、自分のソロ・アーティストとしての業績を貶めるような選曲や『33 1/3』の売り上げを妨害しようとしているかのような発売日設定に[1]激怒したといわれている。

オリジナルのジャケットは麦わら帽子にTシャツ姿のハリスンが黄色いクラシック・カーの前で微笑する写真だった。キャピトル盤は表ジャケットに彼の似顔絵をあしらい、裏ジャケットには宇宙をモチーフに65年、67年、69年の顔を浮かび上がらせ、内ジャケットには幼年時代の顔を使っていた[2]。安値盤は通称『ホワイト・アルバム』(1968年)のポートレイトを使用していた。

ビルボード』誌アルバム・チャートでは最高位第31位、『キャッシュボックス』誌では最高位29位といずれも上位にはランクされていないが、RIAAゴールド・アルバムに認定された。日本ではオリコンチャートで最高位51位だった。

収録曲

編集

Side A

編集
  1. サムシング - Something (3:02)
  2. 恋をするなら - If I Needed Someone (2:24)
  3. ヒア・カムズ・ザ・サン - Here Comes The Sun (3:07)
  4. タックスマン - Taxman (2:38)
  5. 嘘つき女 - Think For Yourself (2:21)
  6. フォー・ユー・ブルー - For You Blue (2:32)
  7. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス - While My Guitar Gently Weeps (4:47)

Side B

編集
  1. マイ・スウィート・ロード - My Sweet Lord (4:39)
  2. ギヴ・ミー・ラヴ - Give Me Love (Give Me Peace On Earth) (3:36)
  3. 二人はアイ・ラヴ・ユー - You (3:41)
  4. バングラ・デッシュ - Bangla Desh (4:00)
    シングル発表のみでオリジナル・アルバムには未収録のため、現在のところ本アルバムでしか聴くことができない。『バングラデシュ・コンサート』にライブ・ヴァージョンが収録されている。
  5. ダーク・ホース - Dark Horse (3:54)
  6. 美しき人生 - What Is Life (4:20)

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ リンゴ・スタージョン・レノンもEMIとの契約を更新せず、スターはアトランティック・レコードに移籍、レノンはどこのレコード会社とも契約を結ばず活動を休止した。
  2. ^ 同時期に発表されたレノンのベスト・アルバム『シェイヴド・フィッシュ』やスターのベスト・アルバム『想い出を映して』は、ビートルズ解散後のヒット曲だけから構成されていた。

出典

編集
  1. ^ Norman (2023), p. 442.
  2. ^ Discogs”. 2024年7月1日閲覧。

引用文献

編集
  • Norman, Philip (2023). George Harrison: The Reluctant Beatle. London: Simon & Schuster. ISBN 978-1-3985-1341-9