ザ・ナイト・サイレン〜天空の美情

スティーヴ・ハケットのアルバム

ザ・ナイト・サイレン〜天空の美情』(The Night Siren)は、イギリスギタリストスティーヴ・ハケット2017年に発表したスタジオ・アルバム

『ザ・ナイト・サイレン〜天空の美情』
スティーヴ・ハケットスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル インサイド・アウト・ミュージック
プロデュース スティーヴ・ハケット&ロジャー・キング
スティーヴ・ハケット&ベネディクト・フェナー(#11)
チャート最高順位
スティーヴ・ハケット アルバム 年表
ザ・トータル・エクスペリエンス - ライヴ・イン・ジャパン 2016
(2016年)
ザ・ナイト・サイレン〜天空の美情
(2017年)
ライヴ・イン・バーミンガム
(2018年)
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背景

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ハケットのソロ・ワークとしては初のコンセプト・アルバムで、音楽を通じて多民族の融和を目指した内容である[1]。ハケット自身は本作の方向性について「ある意味、音楽による国際連合さ」と説明している[11]

「荒廃した世へ」は難民を題材とした曲で、「希望の輝き」ではパレスチナ人の歌手とイスラエル人の歌手が共演している[12]。「北極点から情景」は、自身のツアーでアイスランドに滞在した体験が反映された曲で[13]、本作のジャケットには、アイスランドで撮影されたオーロラの写真が使用されている[14]。また、「愛情と情熱」のイントロではフラメンコの奏法が取り入れられており[13]、「インカの地にて」はペルーに滞在した体験にインスパイアされた曲である[11]

本作のレコーディングでは、中東のウード、中南米のチャランゴ、アイルランドのイリアン・パイプスを含む多数の民族楽器が使用された[15]

日本盤ボーナス・トラックのうち「アフター・ジ・オーディール」は、ジェネシス時代の楽曲の再録音で、オリジナル・ヴァージョンはアルバム『月影の騎士』(1973年)に収録されている[16]

反響

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母国イギリスでは、2017年4月6日付の全英アルバムチャートで28位を記録したが、翌週にはチャート圏外に落ちた[3]。ドイツのアルバム・チャートでは2週トップ100入りし、最高22位を記録[2]

収録曲

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特記なき楽曲はスティーヴ・ハケットとジョー・ハケットの共作。

  1. 荒廃した世へ "Behind the Smoke" (Steve Hackett, Jo Hackett, Roger King) - 6:57
  2. 火星の海辺 "Martian Sea" (S. Hackett, R. King) - 4:40
  3. 北極点から情景 "Fifty Miles from the North Pole" (S. Hackett, J. Hackett, Amanda Lehmann) - 7:08
  4. エル・ニーニョの影 "El Niño" (S. Hackett, R. King) - 3:51
  5. 障壁を超えて "Other Side of the Wall" - 4:00
  6. 愛情と情熱 "Anything but Love" (S. Hackett) - 5:56
  7. インカの地にて "Inca Terra" - 5:53
  8. もう一つの人生 "In Another Life" (S. Hackett, J. Hackett, R. King, Troy Donockley) - 6:07
  9. 夢幻の回廊 "In the Skeleton Gallery" - 5:09
  10. 希望の輝き "West to East" - 5:14
  11. 心の贈り物 "The Gift" (Leslie-Miriam Bennet, Benedict Fenner) - 2:43

日本盤ボーナス・トラック

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  1. アフター・ジ・オーディール "After the Ordeal" (S. Hackett, Peter Gabriel, Mike Rutherford, Tony Banks, Phil Collins) - 2:02
  2. 真夏の夜のジャズ "Jazz on a Summer's Night" (S. Hackett) - 4:01

参加ミュージシャン

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脚注・出典

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  1. ^ a b スティーヴ・ハケット/ザ・ナイト・サイレン〜天空の美情 (紙ジャケット仕様) (SHM-CD) (限定)”. CDJournal. 音楽出版社. 2018年6月19日閲覧。
  2. ^ a b Offizielle Deutsche Charts
  3. ^ a b STEVE HACKETT | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
  4. ^ Steve Hackett - The Night Siren - dutchcharts.nl
  5. ^ italiancharts.com - Steve Hackett - The Night Siren
  6. ^ ultratop.be - Steve Hackett - The Night Siren
  7. ^ Steve Hackett - The Night Siren - hitparade.ch
  8. ^ Steve Hackett - The Night Siren - austriancharts.at
  9. ^ ultratop.be - Steve Hackett - The Night Siren
  10. ^ lescharts.com - Steve Hackett - The Night Siren
  11. ^ a b Chiu, David (2017年3月7日). “Steve Hackett on His New World Music-Influenced Album and Leaving Genesis 40 Years Ago”. PopMatters. 2018年6月19日閲覧。
  12. ^ Sharp, Ken (2017年3月13日). “Steve Hackett on Genesis, the Beatles, 'The Night Siren' and Music’s Ability to Inspire Change”. Rock Cellar Magazine. 2018年6月19日閲覧。
  13. ^ a b Derrough, Leslie Michele (2017年2月6日). “Steve Hackett Talks New LP 'The Night Siren' & Revisiting 'Wind & Wuthering' (INTERVIEW)”. Glide Magazine. 2018年6月19日閲覧。
  14. ^ THE NIGHT SIREN MAGICAL IMAGES - MARCH 2017”. HackettSongs. 2018年6月19日閲覧。
  15. ^ Steve Hackett:: 'The Night Siren'”. Inside Out Music (2016年12月15日). 2017年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月8日閲覧。
  16. ^ Selling England by the Pound - Genesis | AllMusic

外部リンク

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