ザンドロ・ヴァーグナー
ザンドロ・ヴァーグナー(Sandro Wagner, 1987年11月29日 - )は、西ドイツ・ミュンヘン出身の元サッカー選手、サッカー指導者。現役時代のポジションはフォワード。
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バイエルンでのヴァーグナー (2018年) | ||||||
名前 | ||||||
ラテン文字 | Sandro WAGNER | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | ドイツ | |||||
生年月日 | 1987年11月29日(36歳) | |||||
出身地 | 西ドイツ・ミュンヘン | |||||
身長 | 194cm | |||||
体重 | 90kg | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション | FW | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
1990-1995 | ヘルタ・ミュンヘン | |||||
1996-2005 | バイエルン・ミュンヘン | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2006-2008 | バイエルン・ミュンヘンII | 44 | (2) | |||
2007-2008 | バイエルン・ミュンヘン | 4 | (0) | |||
2008-2010 | デュースブルク | 36 | (12) | |||
2010-2012 | ヴェルダー・ブレーメン | 30 | (5) | |||
2010-2012 | ヴェルダー・ブレーメンII | 18 | (7) | |||
2012 | → カイザースラウテルン (loan) | 11 | (0) | |||
2012-2015 | ヘルタ・ベルリン | 70 | (7) | |||
2012-2015 | ヘルタ・ベルリンII | 3 | (1) | |||
2015-2016 | ダルムシュタット | 32 | (14) | |||
2016-2017 | ホッフェンハイム | 42 | (15) | |||
2018-2019 | バイエルン・ミュンヘン | 21 | (8) | |||
2019-2020 | 天津泰達 | 26 | (12) | |||
代表歴 | ||||||
2008-2009 | ドイツ U-21 | 8 | (4) | |||
2017-2018 | ドイツ | 8 | (5) | |||
監督歴 | ||||||
2021-2023 | SpVggウンターハヒンク | |||||
2023- | ドイツ(コーチ) | |||||
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経歴
編集クラブ
編集1995年からバイエルン・ミュンヘンのユースチームに所属し、トップチームに昇格すると2007年7月25日に行われたDFLリーガポカールのVfBシュトゥットガルト戦で初ゴールを決めた[1]。2007-08シーズンにブンデスリーガで4試合に優勝を経験したほか、下部チームのバイエルン・ミュンヘンIIで通算44試合に出場した[2]。
2008年6月、ブンデスリーガ2部のMSVデュースブルクに移籍し、2010年1月31日、ヴェルダー・ブレーメンに移籍した。ブレーメンではUEFAチャンピオンズリーグで4試合に出場したが[2]、2012年1月から同年6月30日まで1.FCカイザースラウテルンへ期限付き移籍をした[3]。
2012年、ブンデスリーガ2部のヘルタ・ベルリンと2年契約を締結し[4]、監督のヨス・ルフカイの下で通算75試合に出場した[2]。
2015年8月、SVダルムシュタット98と2年契約を締結した[2]。それまでの選手キャリアにおいてヴァーグナーは目立った成績を残すことができず、各クラブの監督やサポーターからも低評価を受けていたが、ダルムシュタットへの加入後は得点力を開花させ、2015-16シーズンには14得点をあげる活躍を見せた[5]。
2016年6月、TSG1899ホッフェンハイムへ移籍した[6]。契約期間は2019年までの3年間[6]。ホッフェンハイムへの加入後も好調なプレーを維持し、ブンデスリーガ第13節終了の時点で12試合に出場し7得点をあげている[5]。最終的に31試合11得点と2年連続で二桁得点と結果を残し、クラブ史上初となる国際大会の出場権獲得に貢献した[7]。
2017年7月にはホッフェンハイムとの契約期間をさらに1年延長[7]、同年12月16日のブンデスリーガ第17節終了時点で公式戦50試合に出場し18得点を記録した[8]。その一方で2017-18シーズンの最中には、ロベルト・レヴァンドフスキのバックアップメンバーを求めるバイエルン・ミュンヘンへの移籍話が浮上していた[9]。
同年12月21日、古巣バイエルン・ミュンヘンへ9年半ぶりの復帰が決まった[10]。契約期間は2018年1月1日から2020年6月30日までの2年半[8]。2018年1月27日、古巣のホッフェンハイム戦で移籍後初得点を決めた[11]。
2019年1月30日、中国スーパーリーグに所属する天津泰達への移籍が発表され、2年契約を結んだ[12]。2020年7月25日、個人的な理由から契約を解除し退団。
代表
編集代表レベルではU-21ドイツ代表として8試合に出場した経験がある[2]。2009年、スウェーデンで開催されたUEFA U-21欧州選手権2009では決勝のU-21イングランド代表戦で2得点をあげる活躍を見せ[2]、メスト・エジルやマッツ・フンメルスやサミ・ケディラらとともに優勝に貢献した[2][13]。
2017年5月、ロシアで開催されるFIFAコンフェデレーションズカップ2017のドイツ代表メンバーに選出された[14]。同年6月6日に行われたデンマーク代表との国際親善試合で代表デビューを飾ると[15]、同年6月10日に行われた2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のサンマリノ代表戦では16分にヨシュア・キミッヒのクロスから代表初得点を決め、29分にもアミン・ユネスのパスから得点、さらに85分にはキミッヒのクロスからヘディングシュートを決めハットトリックを達成した[16]。
コンフェデレーションズカップではグループリーグ第1戦のオーストラリア代表戦で先発出場したものの[17]、この試合以降は出場機会がなかったが、優勝メンバーに名を連ねた[18]。
2018 FIFAワールドカップのメンバーには選ばれなかった。
指導者経歴
編集2021年6月25日、SpVggウンターハヒンクの監督に就任することが発表された[19]。
2023年9月、ドイツ代表のコーチに就任した。
人物
編集技術的には粗さがあるが[5]、前線からの積極的なチェイシングや屈強な身体を生かしたボールキープで味方の攻撃をサポートする[20]。また、ペナルティーエリア内では身体を投げ出すような積極果敢なプレーを得意としており[20]、TSG1899ホッフェンハイムの元チームメイトのセバスティアン・ルディは「最前線に戦車のような彼がいるだけで素晴らしい」と評している[21]。
プロデビュー以来、目立った実績を残すことができなかった苦労人であるが、その一方で「俺はここ数年、ドイツで最も優れた圧倒的なフォワードだ」と公言してはばからない強気な性格であり、メディアやファンからは批判の対象となっている[5][20]。ホッフェンハイムの監督であるユリアン・ナーゲルスマンは「彼は試合に挑む上で必要なモチベーションと、闘争心をチームに持ち込んでくれる」と評しているが、後先のことは考えず、思ったことを率直に口に出すという彼の姿勢は、ドイツ国内でも評価が分かれている[5]。
代表歴
編集出場大会
編集- U-21ドイツ代表
- 2009年 - UEFA U-21欧州選手権2009(優勝)
- ドイツ代表
- 2017年 - FIFAコンフェデレーションズカップ(優勝)
試合数
編集
ドイツ代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2017 | 7 | 5 |
2018 | 1 | 0 |
通算 | 8 | 5 |
代表での得点
編集# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
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1 | 2017年6月10日 | ニュルンベルク、フランケンシュタディオン | サンマリノ | 2–0 | 7–0 | 2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選 |
2 | 3–0 | |||||
3 | 7–0 | |||||
4. | 2017年10月5日 | ベルファスト、ウィンザー・パーク | 北アイルランド | 2–0 | 3-1 | |
5. | 2017年10月8日 | カイザースラウテルン、フリッツ・ヴァルター・シュタディオン | アゼルバイジャン | 2–1 | 5-1 |
タイトル
編集クラブ
編集- バイエルン・ミュンヘン
- ブンデスリーガ:2回(2007-08, 2017-18)
- DFBポカール:1回(2008)
- DFLリーガポカール:1回(2007)
- DFLスーパーカップ:1回(2018)
代表
編集脚注
編集- ^ “Wagner macht den Sack zu”. kicker (2007年7月25日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Sandro Wagner unterschreibt bis 2017 bei den Lilien”. SV Darmstadt 98 (2017年5月17日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ “Sandro Wagner Joins the Red Devils”. 1. FC Kaiserslautern (2012年1月19日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ “Sandro Wagner ist Herthas neue Nummer 33”. Hertha BSC. 2017年5月20日閲覧。
- ^ a b c d e “ドイツで最も騒々しいFWヴァーグナーは最高の点取り屋か、ただのビッグマウスか/コラム”. Goal.com (2016年12月25日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ a b “Wagner wechselt nach Hoffenheim”. kicker (2016年6月30日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ a b “ドイツ代表ワグナーが、ホッフェンハイムとの契約を延長”. kicker (2017年7月9日). 2017年12月22日閲覧。
- ^ a b “FC Bayern München sign Germany international Sandro Wagner”. FC Bayern Munich (2017年12月21日). 2017年12月22日閲覧。
- ^ “バイエルン、レヴァンドフスキのバックアップにドイツ代表ワグナー復帰?”. kicker (2017年11月16日). 2017年12月22日閲覧。
- ^ “バイエルン、ホッフェンハイムからドイツ代表FWヴァーグナーを獲得”. kicker (2017年12月21日). 2017年12月21日閲覧。
- ^ “バイエルンFWワグナー、古巣相手のゴールに「人生で最も素晴らしい瞬間のひとつ」”. Goal.com (2018年1月18日). 2018年2月5日閲覧。
- ^ 关于球员桑德罗·瓦格纳加盟的公告 天津泰达足球俱乐部 2019年1月30日
- ^ “Hoffenheim striker Sandro Wagner: I'm Germany's best attacker by a mile”. ESPN FC (2016年12月6日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ “Löw: "The 2018 World Cup stands above all else"”. DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V. (2017年5月17日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ “シュティンドル、ワグナー、トラップが先発でA代表デビュー”. kicker (2017年6月7日). 2017年6月7日閲覧。
- ^ “7:0 gegen San Marino: DFB-Team in Torlaune”. DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V. (2017年6月10日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ “Germany open Confed Cup account with win over Australia”. DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V. (2017年6月19日). 2017年7月3日閲覧。
- ^ “Germany beat Chile 1-0 to secure first Confed Cup title”. DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V. (2017年7月2日). 2017年7月3日閲覧。
- ^ “Steckbrief” (German). kicker.de. Olympia Verlag. 2024年10月8日閲覧。
- ^ a b c “【2017年の注目銘柄|ブンデスリーガ編】逆襲のボルシアMG、苦難を楽しむ闘将、日陰のFW、19歳の天才 etc.”. サッカーダイジェストweb (2017年1月2日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ “Late-blooming Wagner stakes Germany call-up claim”. bundesliga.com (2017年1月2日). 2017年5月20日閲覧。
- ^ “Sandro Wagner - Die Mannschaft”. Deutscher Fußball-Bund. 2017年11月19日閲覧。
- ^ “Sandro Wagner - Datencenter”. Deutscher Fußball-Bund. 2017年11月19日閲覧。