サード SA4N
概要
編集愛知県豊田市に本社を置く自動車部品メーカーサードが、福島県のふくしまスカイパークを研究開発拠点として開発する[1][2]水陸両用の4人乗り軽飛行機[2][3]。
2015年(平成27年)1月にサード軽飛行機事業部が設立され[3]、同年6月29日に「SA4N-300」の開発が発表された[2]。発表の時点では、2015年秋にエンジンテストを開始、2016年(平成28年)に試作機を完成させ試験飛行に挑むことが予定されていた[2][3]。
「SA4N-300」のSはサード(SARD)、AはAircraft、4は4座席を、Nは自然吸気(Normal)を意味し、300は発表時に予定されていたエンジンの馬力に由来する[3]。また、2座席・6座席仕様も計画されていた他[2]、FRPボディのベーシックモデルとカーボンコンポジットボディのプレミアムモデルの2種のサブタイプが開発される予定だった[3]。計画値における航続距離は2,000 - 3,000 km[2][3]。
福島復興と航空機事業
編集日本の航空機産業と東日本大震災による福島県の復興のため、ふくしまスカイパークを研究開発拠点とする航空機部門を株式会社サードに設置し[1]、開発する機体の名称はSA4Nとした[4]。
2016年に高木陽介経済産業副大臣らがふくしまスカイパークを視察に訪れた際に、サードの佐藤勝之社長は2020年東京オリンピック開催までに軽飛行機の開発を目指すとして「福島から元気を届けるお手伝いをしたい」と語り、高木副大臣は「復興の大きな光となるよう、挑戦をバックアップしたい」と述べている[5]。
脚注
編集- ^ a b 「航空機格納庫」予想図公開 福島・スカイパークにサードが建設2018-01-18 18:32:43
- ^ a b c d e f “愛知の車両部品メーカー「サード」、水陸両用飛行機「SA4N-300」開発へ”. FlyTeam ニュース. クロゴ (2015年8月8日). 2024年5月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “サードが水陸両用軽飛行機の開発に着手”. 『航空ファン』公式ブログ. 文林堂 (2015年7月11日). 2024年5月23日閲覧。
- ^ サード軽飛行機事業部が「SA4N-300」機の開発を開始! 2015年6月29日
- ^ “復興へ航空産業を集積”. 公明新聞 (2016年10月2日). 2024年5月22日閲覧。