サロンツコル

サロンツコル（ハンガリー語: szaloncukor）は、ハンガリーでクリスマスシーズンにだけ販売されているチョコレート^[1]^[2]^[3]。

概要

カラフルに個包装されており、さまざまなフレーバーがある^[1]^[4]。チョコレートで「何か」をコーティングした菓子であり、何がコーティングされているかは購入時にしか分らないこともある^[3]。なかにはミックスタイプのパック詰め製品もあり、この手のものは食べてみないと「何か」はわからない^[3]。

定番はキャラメルであるが、この他にもマジパン、ゼリー、トリュフ、ココナッツなどがあり、イチゴとヨーグルトやナッツとクリームなど2種類を組み合わせた高級品もある^[3]。

クリスマスツリーの飾りつけとしても使用され^[2]^[3]、糸でサロンツコルをツリーにぶら下げる^[4]。年明けにクリスマスツリーを片付けるまでには食べつくされる^[2]^[3]。

ハンガリーでは、クリスマス期間に1キログラムほどサロンツコルを消費する^[3]。

「サロン」が「応接間」、「ツコル」が砂糖やキャンディーの意味である^[4]。

19世紀初頭にフランス菓子のフォンダンがドイツ経由でハンガリーに持ち込まれ、改良されて現在の形となった^[3]。このため、当時ハンガリー領であったスロヴァキアでも販売されている^[3]。

^ ^a ^b 『W21 世界のおみやげ図鑑』2022年、170頁。ISBN 978-4059204558。
^ ^a ^b ^c 岡本真理『CD付ゼロから話せるハンガリー語』三修社、2014年、85頁。ISBN 978-4384046076。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 小谷雅緒 (2017年11月10日). “ハンガリーのクリスマスシーズン限定菓子「サロンツコル」は食べて良し!飾って良し!”. オリコンニュース. 2024年11月15日閲覧。
^ ^a ^b ^c メレンダ千春 (2012年12月14日). “第７１回　ハンガリーの聖夜の絶品“ロールケーキ””. ナショナルジオグラフィック日本版. 世界のおやつ探検隊. p. 2. 2024年11月15日閲覧。