サザエさんの脱線奥様
『サザエさんの脱線奥様』(サザエさんのだっせんおくさま)は、1959年(昭和34年)12月26日に公開された日本映画である。製作は宝塚映画製作所(のちの宝塚映像)、配給は東宝。カラー、東宝スコープ。
サザエさんの脱線奥様 | |
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Sazae-san's Wayward Wife | |
監督 | 青柳信雄 |
脚本 | 笠原良三 |
原作 | 長谷川町子 |
製作 | 杉原貞雄 |
出演者 | 江利チエミ |
音楽 | 神津善行 |
撮影 | 西垣六郎 |
製作会社 | 宝塚映画製作所 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1959年12月26日 |
上映時間 | 79分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | サザエさんの新婚家庭 |
次作 | サザエさんの赤ちゃん誕生 |
概要
編集シリーズ第7作目で、『サザエさんの婚約旅行』以来の宝塚映画作品となった。以後、最終作『福の神 サザエさん一家』まで宝塚映画が製作することとなる。
本作は、サザエがマスオを追って大阪へ出発する話で、脱線トリオや中田ダイマル・ラケットなどの東西コメディアンが助演、また、当時絶大な人気を誇ったTV番組「番頭はんと丁稚どん」(毎日放送制作・NET系列)から、芦屋雁之助・芦屋小雁・茶川一郎・大村崑が番組と同じ役で出演し、大村のギャグ「キャラメル、もろた」のシーンもある。
ストーリー
編集社宅ながら新居が出来、新婚生活を楽しむサザエ・マスオ夫婦。二人は新婚祝いのお礼に、マスオの同僚を招待。だがマスオはなかなか来ない。それもそのはず、マスオは花村専務から、関西へ出張を言い渡されたのだ。
やがてマスオから「出張が長引きそうだから、大阪に来い」という葉書が来た。サザエは一路大阪へ。そして電車の車内で、サザエは花村専務の娘・むつみと出会った。むつみは大阪の薬種問屋の息子・久地良太とお見合いのために、大阪へ行くのだ。やがてサザエは大阪の叔父・西野一家に着く。だがマスオはすでに九州に出張、さらに西野家の応接間には良太がおり、叔父・万造に「見合を断ってくれ」と頼む。何とむつみ・良太の仲人は叔父だったのだ。そこでサザエは良太とむつみを会わせようとした。やがてお見合い当日、むつみと良太は途中で姿を消し、仲人役の万造・チニ夫婦は大不機嫌。だが二人が現れ、意見が合って結婚すると宣言した。実は見合いがイヤだっただけなのだ。
やがてマスオから「明日帰る」の電報が届いた。そして後日、サザエとマスオは奈良の若草山公園へ出発した。やっと二人きりと思いきや、修学旅行で来ていたカツオと鉢合わせ。
スタッフ
編集キャスト
編集- フグ田サザエ:江利チエミ
- フグ田マスオ:小泉博
- 磯野波夫:藤原釜足
- 磯野フネ:清川虹子
- 磯野カツオ:白田肇
- 磯野ワカメ:猿若久美恵
- 西野万造(サザエの叔父):花菱アチャコ(「アチャコ」名義)
- 西野チニ:浪花千栄子
- 西野ノリ吉:頭師正明
- 西野タマ子:竹野マリ
- 西野百合子:環三千世
- 花村むつみ:雪村いづみ
- 花村専務:森川信
- 花村夫人:津川あけみ
- 久地良太:宝田明
- 山中老人:柳家金語楼
- 多胡夫人:一の宮あつ子
- 梶本:由利徹(脱線トリオ)
- 鯖江:南利明(〃)
- 雲丹:八波むと志(〃)
- 雁七(番頭):芦屋雁之助
- 一松(丁稚):茶川一郎
- 小松(〃):芦屋小雁
- 崑松(〃):大村崑
- キザな男:佐々十郎
- 新婚の男:柳沢真一
- 新婚の妻:深山のぼる
- 男2人:中田ダイマル・ラケット
- 社宅付近の男:谷村昌彦
- バス停留所の男:平凡太郎、久野四郎、逗子とんぼ
- 老人:沢村いき雄