ゴルムド市(ゴルムド-し)は中華人民共和国青海省海西モンゴル族チベット族自治州に位置する県級市。市名はモンゴル語で「河川が集まる土地」に由来する。チベット語では「ガルム」ともいう。人口の90%を漢族が占める。新興の工業都市で、平均年齢は32歳と若い。チベット高原では西寧市ラサ市に次ぐ第3の都市となっている。

中華人民共和国 青海省 格爾木市
ゴルムド駅
ゴルムド駅
ゴルムド駅
青海省中の格爾木市の位置
青海省中の格爾木市の位置
青海省中の格爾木市の位置
中心座標 北緯36度25分 東経94度53分 / 北緯36.417度 東経94.883度 / 36.417; 94.883
簡体字 格尔木
繁体字 格爾木
拼音 Géěrmù
カタカナ転写 ゴーアールムー
モンゴル文字 γool modu
モンゴル語キリル文字 Голмод
モンゴル語ローマ字転写 Koerhmu
チベット語 ན་གོར་མོ་
ワイリー方式 Na-gor-mo
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
青海
自治州 海西蒙古族蔵族自治州
行政級別 県級市
面積
総面積 123,460 km²
海抜 2,980 m
人口
総人口(2015) 23.5 万人
経済
GDP(2004) 44億元
一人あたりGDP 8158.8元
電話番号 979
郵便番号 816000
行政区画代碼 632802
公式ウェブサイト http://www.gem.gov.cn/

地理

編集

チベット高原のツァイダム盆地中南部、ゴルムド川沖積平野に位置する。市内の平均海抜 2,780 メートル、高原大陸性気候で、冬の寒さが厳しい。5,800 平方キロメートル の面積をもつ広大なチャルハン塩湖からは塩が取れる。

歴史

編集

中華民国時代はカザフ族遊牧民が放牧する土地であった。1949年9月に人民解放軍が青海省の大部分を支配下に置き、1954年7月15日には海西蒙古蔵族哈薩克族自治区(後の海西モンゴル族蔵族自治州)人民政府が成立した。その後漢族が移住して鉱山都市として発展し、1960年11月17日にゴルムド市が成立した。1966年3月27日ゴルムド県に改称し、1980年再びゴルムド市となる。

行政区画

編集
  • 街道:崑崙路街道、黄河路街道、金峰路街道、河西街道、西蔵路街道
  • 鎮:郭勒木徳鎮、唐古拉鎮
  • 郷:大格勒郷、烏図美仁郷

交通

編集

青蔵公路G109国道)と青新(青海 - 新疆)公路(G215国道)が交差する交通の要衝で、青蔵鉄道西寧 - ゴルムド間が1979年に、ゴルムド - ラサ間は2006年7月1日に開通した。2003年にはゴルムド空港も完成している。青蔵鉄道開通後、ゴルムド - ラサ間のバスは運休している。

外部リンク

編集