ゴラン・ドラギッチ

スロベニアのバスケットボール選手 (1986 - )

ゴラン・ドラギッチGoran Dragić, 1986年10月21日 - )は、スロベニアリュブリャナ出身の元プロバスケットボール選手。ポジションはポイントガードまたはシューティングガード

ゴラン・ドラギッチ
Goran Dragic
マイアミ・ヒートでのドラギッチ
(2018年)
引退
ポジション PG / SG
シュート
基本情報
愛称 The Dragon
スロベニア語 Goran Dragić
国籍 スロベニアの旗 スロベニア
生年月日 (1986-05-06) 1986年5月6日(38歳)
出身地 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 スロベニア
リュブリャナ
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 86kg (190 lb)
キャリア情報
NBAドラフト 2008年 / 2巡目 / 全体45位[1]
プロ選手期間 2004年–2023年
経歴
2004–2006スロバン・リュブリャナ
2006–2007CBムルシア
2007–2008タウ・セラミカ・ビトリア
20082011フェニックス・サンズ
20112012ヒューストン・ロケッツ
2011サスキ・バスコニア
20122015フェニックス・サンズ
20152021マイアミ・ヒート
2021–2022トロント・ラプターズ
2022ブルックリン・ネッツ
2022–2023シカゴ・ブルズ
2023ミルウォーキー・バックス
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ スロベニアの旗 スロベニア
獲得メダル
スロベニアの旗 スロベニア
ユーロバスケット
金メダル - 1位 2017 トルコ

来歴

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NBA以前

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2003年、17歳でスロベニア2部リーグのチームでプロデビュー。
2004年にはスロベニア1部リーグのチームに移籍。

2006年、20歳でスロベニアA代表デビュー。同年行われた世界選手権に出場。

フェニックス・サンズ

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2008年のNBAドラフトで、サンアントニオ・スパーズから2巡目45位で指名されたが、数年前からドラギッチに注目していたというフェニックス・サンズがスパーズにトレードを申し入れ、将来のドラフト指名権などと引き換えにドラギッチの交渉権を譲受され、ドラギッチと3年契約を結んだ[1]。サンズ入団後は主にスティーブ・ナッシュの控えを務めた[2]

2009-10シーズンのウェスタンカンファレンスファイナルのロサンゼルス・レイカーズ戦では、同じスロベニア出身のサーシャ・ブヤチッチと、激しいマッチアップと舌戦を繰り広げた。両者は昔から仲が悪かったという。

ヒューストン・ロケッツ

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2010-11シーズン途中にヒューストン・ロケッツに移籍し、それ以後は先発に定着[3][4]

サンズ復帰

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ロケッツでの活躍が認められ、2012-13シーズンにフェニックス・サンズに復帰した[5]

2013-14シーズンには、最も成長した選手に贈られるMIP賞を受賞した[6]。2014年2月27日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で自己最高の40得点を記録した[7]

2014-15シーズン、弟であるゾラン・ドラギッチ英語版がサンズに加入。兄弟で同じチームに所属することとなった。

マイアミ・ヒート

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2015年2月19日に弟のゾランと共にマイアミ・ヒートに移籍した。シーズン終了後にFAとなったが、ヒートと5年9000万ドルで再契約した[8]

2017-18シーズンの2018年2月1日、2月18日にロサンゼルスステイプルズ・センターで行われるオールスターゲームに負傷したケビン・ラブの代替ながら初めて出場することが決まった[9]。3月14日に行われたサクラメント・キングス戦で33得点を記録、試合はオーバータイムの末キングスに123-119で敗れた[10]

2018-19シーズン

2019-20シーズン このシーズン、好調を維持し、チームもファイナル進出を果たすが、ロサンゼルス・レイカーズとのファイナル第1戦の第2クオーター途中に負傷し離脱[11]、第2戦から第5戦までの欠場を強いられ[12]、第6戦で怪我を押してプレーしたが、この試合に敗れ、チャンピオンリング獲得を逃した。

2020-21シーズン

トロント・ラプターズ

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2021年9月にカイル・ラウリーとのサイン・アンド・トレードで、プレシャス・アチュワと共にトロント・ラプターズへ移籍した[13]。しかし、移籍が決まった後に「望んでいたチームではなかった」とコメントし、更に同じスロベニア出身のルカ・ドンチッチとのプレーを目指す為にラプターズ側にバイアウトを要求し、ダラス・マーベリックスとの契約を望んでいたと報じられたこともあり[14]、ラプターズファンから批判されたが、後に謝罪した[15]。しかし、シーズンでは5試合に出場した時点で「個人的な理由」としてチームを離脱した[16]

ブルックリン・ネッツ

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2022年2月10日にサデウス・ヤングドリュー・ユーバンクスと2022年ドラフト2巡目指名権とのトレードで、2022年ドラフト1巡目指名権とともにサンアントニオ・スパーズへ移籍した[17]。しかし、年齢的な面を考慮して優勝を目指せるチームでのプレーを望んでスパーズとバイアウトに合意し、FAとなった[18]

ロサンゼルス・レイカーズミルウォーキー・バックスゴールデンステート・ウォリアーズなどが移籍先の候補に挙がっていたが[19]、2022年2月21日にサンズ時代の同僚スティーブ・ナッシュがヘッドコーチを務めるブルックリン・ネッツとシーズン終了までの契約を結んだ[20]

シカゴ・ブルズ

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2022年8月2日にシカゴ・ブルズと1年契約を結んだ[21]。2023年2月28日にブルズから解雇された。

ミルウォーキー・バックス

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2023年3月4日にミルウォーキー・バックスとの契約に合意した。

同年12月31日に現役引退を発表した[22]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2008–09 PHX 55 1 13.2 .393 .370 .769 1.9 2.0 .5 .1 4.5
2009–10 80 2 18.0 .452 .394 .736 2.1 3.0 .6 .1 7.9
2010–11 48 2 17.8 .421 .277 .608 1.8 3.1 .8 .1 7.4
HOU 22 3 17.2 .472 .519 .667 2.5 2.5 .6 .2 7.7
10-11計 70 5 17.6 .435 .361 .624 2.0 2.9 .7 .1 7.5
2011–12 66 28 26.5 .462 .337 .805 2.5 5.3 1.3 .2 11.7
2012–13 PHX 77 77 33.5 .443 .319 .748 3.1 7.4 1.6 .3 14.7
2013–14 76 75 35.1 .505 .408 .760 3.2 5.9 1.4 .3 20.3
2014–15 52 52 33.4 .501 .355 .746 3.6 4.1 1.0 .2 16.2
MIA 26 26 34.8 .502 .329 .808 3.4 5.3 1.1 .2 16.6
14-15計 78 78 33.8 .501 .347 .774 3.5 4.5 1.0 .2 16.3
2015–16 72 72 32.8 .477 .312 .727 3.8 5.8 1.0 .2 14.1
2016–17 73 73 33.7 .475 .405 .790 3.8 5.8 1.2 .2 20.3
2017–18 75 75 31.7 .450 .370 .801 4.1 4.8 .8 .2 17.3
2018–19 36 22 27.5 .413 .348 .782 3.1 4.8 .8 .1 13.7
2019–20 59 3 28.2 .441 .367 .776 3.2 5.1 .7 .2 16.2
2020–21 50 11 26.7 .432 .373 .828 3.4 4.4 .7 .2 13.4
2021–22 TOR 5 2 18.0 .382 .286 1.000 2.8 1.8 1.0 .2 8.0
BKN 16 6 25.5 .376 .245 .739 3.2 4.8 .9 .2 7.3
21-22計 21 8 23.7 .377 .254 .818 3.1 4.1 .9 .2 7.5
2022–23 CHI 51 0 15.4 .425 .352 .659 1.4 2.7 .2 .1 6.4
MIL 7 0 11.9 .389 .412 1.000 1.7 1.7 .3 .0 5.6
22-23計 58 0 15.0 .421 .359 .689 1.4 2.6 .2 .1 6.3
通算:15年 946 530 27.1 .459 .362 .766 3.0 4.7 .9 .2 13.3
オールスター 1 0 11.0 .333 .000 .000 4.0 1.0 .0 .0 2.0

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2010 PHX 16 0 14.8 .430 .325 .742 1.8 2.3 .3 .1 7.6
2016 MIA 14 14 33.7 .442 .348 .767 4.9 3.9 .4 .2 16.5
2018 5 5 31.2 .467 .381 .682 2.6 4.6 1.0 .0 18.6
2020 17 16 32.5 .444 .346 .803 4.1 4.4 1.0 .1 19.1
2021 4 2 29.3 .426 .346 .750 1.8 2.8 1.0 .5 16.0
2022 BKN 4 0 19.8 .563 .333 1.000 4.5 1.5 .8 .0 10.5
2023 MIL 2 0 3.5 .000 .000 1.000 .0 .5 .0 .0 2.0
出場:7回 62 37 26.1 .446 .344 .771 3.3 3.3 .6 .1 14.2

脚注

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  1. ^ Suns Sign Goran Dragic | The Official Site Of The Phoenix Suns”. Nba.com. 2014年3月1日閲覧。
  2. ^ New suns may play tonight”. Azcentral.com. 2014年3月1日閲覧。
  3. ^ Phoenix Suns trade Goran Dragic for Aaron Brooks from Houston Rockets”. azcentral.com. 2011年8月25日閲覧。
  4. ^ Rockets trade Battier, Brooks in separate deals”. Houston Chronicle. 2011年8月25日閲覧。
  5. ^ Goran Dragic Salary Cap, Contracts, Salaries, Cap Hits, & News Profile”. Spotrac.com. 2014年3月1日閲覧。
  6. ^ Suns' Dragic wins Kia Most Improved Player award
  7. ^ New Orleans Pelicans at Phoenix Suns Box Score, February 28, 2014” (英語). Basketball-Reference.com (2014年2月28日). 2019年10月17日閲覧。
  8. ^ リポート:G・ドラギッチがヒートと5年の再契約に合意”. NBA日本公式サイト (2015年7月2日). 2019年10月17日閲覧。
  9. ^ AJ Neuharth-Keusch (2018年2月1日). “Heat's Goran Dragic to replace injured Kevin Love in NBA All-Star Game” (英語). usatoday.com. USA TODAY. 2018年2月2日閲覧。
  10. ^ Heat's Goran Dragic: Pours in game-high 33 in Wednesday's OT loss” (英語). cbssports.com. CBS Sports (2018年3月15日). 2018年3月16日閲覧。
  11. ^ Lakers, LeBron roll in Game 1 of finals, top Heat 116-98” (英語). ESPN (October 1, 2020). March 31, 2024閲覧。
  12. ^ NBA Finals: Heat's Goran Dragic checks into Game 6, sees first action since injuring foot in opener vs. Lakers” (英語). CBS (October 11, 2020). March 31, 2024閲覧。
  13. ^ Raptors Acquire Precious Achiuwa & Goran Dragic for Kyle Lowry | Sports Illustrated Toronto Raptors News, Analysis and More”. www.si.com. 2022年2月13日閲覧。
  14. ^ ゴラン・ドラギッチ、ラプターズとバイアウトを成立させマーベリックスと契約? ドンチッチとの『スロベニアデュオ』誕生なるか”. バスケットカウント (2021年9月3日). 2022年2月12日閲覧。
  15. ^ Goran Dragic apologizes to Raptors fans for his comments” (英語). www.nba.com. 2022年2月12日閲覧。
  16. ^ ベテラン司令塔のゴラン・ドラギッチが個人的な事情によりラプターズから離脱”. バスケットボールキング (2021年11月29日). 2022年2月12日閲覧。
  17. ^ Raptors trade Goran Dragic to Spurs in exchange for Thaddeus Young, Drew Eubanks”. nba.com (2021年2月10日). 2022年2月10日閲覧。
  18. ^ Goran Dragic, Spurs Agree To Buyout”. RealGM.com (2022年2月15日). 2022年2月16日閲覧。
  19. ^ ゴラン・ドラギッチがスパーズとバイアウトに合意、ベテランの行き先は?”. バスケットボールキング (2022年2月16日). 2022年2月17日閲覧。
  20. ^ Free agent guard Goran Dragic signs with Brooklyn Nets” (英語). www.nba.com. 2022年2月23日閲覧。
  21. ^ Bulls sign Goran Dragić” (英語). www.nba.com. 2022年8月13日閲覧。
  22. ^ サンズやヒートで活躍した技巧派ガード…スロベニア出身のゴラン・ドラギッチがNBA引退”. January 2, 2024閲覧。

外部リンク

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