コーンパペンの滝
コーンパペンの滝(コーンパペンのたき、ラーオ語: ນ້ຳຕົກຕາດຄອນພະເພັງ, 英語: Khone Phapheng Falls)またはコーンパペン滝は、ラオス南部チャンパーサック県コーン郡シーパンドンにあるメコン川の滝である。コーン滝の一部であり、メコン川左岸と中州のパペン島 (Don Phapeng) の間にある。
コーンパペンの滝 ນ້ຳຕົກຕາດຄອນພະເພັງ Khone Phapheng Falls | |
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コーンパペンの滝 | |
所在地 |
ラオス チャンパーサック県 コーン郡 シーパンドン |
位置 | 北緯13度57分35秒 東経105度59分12秒 / 北緯13.95972度 東経105.98667度座標: 北緯13度57分35秒 東経105度59分12秒 / 北緯13.95972度 東経105.98667度 |
分類 | カスケード |
標高 | 76m |
高さ | 21m |
幅 | 10,783m (世界1位) |
水系 | メコン川 |
平均流速 | 11,600m3/s (世界5位) |
コーン滝
編集コーン滝 (フランス語: Chutes de Khone[1], 英語: Khone Falls) は、メコン川の中州の島々が連なるシーパンドン地域のコーンパペン滝、コーンパソイ滝 (Khone Pasoi Waterfall)、リーピー滝 (Li Phi Waterfall)、ソンパミット滝 (Somphamit Waterfall)、ソピークミス滝 (Sopheakmit waterfall)、Lbak Khoun waterfall、プレアニミス滝 (Preah Nimith waterfall) など、複数の滝を含めた総称である。
滝幅は10,783mで世界1位であり[1][2]、『ギネス世界記録』で認定されている[3]。
流水量は11,600m3/sで、世界5位でもある[2][4]。雨季と乾季によって流水量は大きく増減し、季節によっては49,000m3/sという記録もある[5]。
滝の高さは約21メートルであるが、メコン川を利用した河川水運の妨げとなっている。フランス領インドシナであった19世紀後半、中国までの航路を開発しようと何度も試みられたが、いずれも失敗に終わった。そのため、デット島 (Don Det) とコーン島 (Don Khon) との間に連水陸路となる鉄道 (en:Don Det–Don Khon railway) が敷設された。
周辺
編集コーンパペンの滝は、パークセーから大型バスでもアクセス可能であり、ラオス南部の観光地の一つである。
メコン川がカンボジアの国境となっており、対岸はプリアヴィヒア州、下流はストゥントレン州となっている。カンボジア側からも、プレアニミス滝などを見ることができる。
約4,000万年前、地殻変動により、砂岩層が隆起、複数の断層が発生した。そこをメコン川が流れたことにより、巨大な滝となった[6]。
滝壺の周辺水域は川を遡上する魚が集まるため[6]、メコンオオナマズ[5]などの好漁場となっている[7]。カワゴンドウ(イラワジイルカ、メコンイルカ)の住処にもなっているが[8]、絶滅危惧種となっている[9][10]。
脚注
編集- ^ a b Khone, Chutes de - World Waterfall Database
- ^ a b 【ラオス】南部コンパペンの滝が世界一認定 - Gloval News Asia 2016年6月23日
- ^ Widest waterfall - Guiness World Records
- ^ World's Largest Waterfalls - World Waterfall Database
- ^ a b Waterfalls - ラオス情報文化観光省
- ^ a b グレートネイチャー 幅10キロ!世界一の滝に巨大ナマズを見た! ラオス メコン川 - YouTube -NHK
- ^ 仰天探検隊!「世界一キケンな綱渡り漁師」 - 日本テレビ
- ^ 地球バス紀行 #75 ビエンチャン発 メコン川800キロ - BS-TBS
- ^ メコン川の淡水イルカ、水質汚染で絶滅寸前 WWF - AFPBB 2009年6月18日
- ^ 絶滅危惧のイラワジイルカ、相次ぎ死ぬ 「人為的な危機」の原因は… - 朝日新聞 2022年12月27日