コンカルノー
コンカルノー (フランス語: Concarneau [kɔ̃.kaʁ.no] ブルトン語:Konk-Kerne)は、フランス、ブルターニュ地域圏フィニステール県のコミューン。
Concarneau | |
---|---|
行政 | |
国 | フランス |
地域圏 (Région) | ブルターニュ地域圏 |
県 (département) | フィニステール県 |
郡 (arrondissement) | カンペール郡 |
小郡 (canton) |
Canton de Concarneau (小郡庁所在地 ) |
INSEEコード | 29039 |
郵便番号 | 29900 |
市長(任期) |
マルク・ビゴ Marc Bigot (2020-2026) |
自治体間連合 (fr) | コンカルノー=コルヌアイユ自治体連合 |
人口動態 | |
人口 |
19 710人 (2007年) |
人口密度 | 480人/km2 |
地理 | |
座標 | 北緯47度52分34秒 西経3度55分04秒 / 北緯47.876111度 西経3.917778度座標: 北緯47度52分34秒 西経3度55分04秒 / 北緯47.876111度 西経3.917778度 |
標高 |
平均:?m 最低:0m 最高:106 m |
面積 | 41.08km2 |
公式サイト | concarneau.fr |
フィニステール県南部に位置し人口順第3位の自治体であり、かつてコルヌアイユ地方 に属していた。コルヌアイユの海岸沿いにブーゼック・コンクからランリエクまで、ド・ラ・フォレ湾(baie de La Forêt)に面する。
この都市はモロ川 河口にある小島に開かれ、中世の要塞都市を中心に発展した。港を抱え長く漁業(特にマグロ漁)を主幹産業とした時代には、水揚げ量でフランス第7の漁港であった。現在のコンカルノーでは造船業のほか、歴史的な遺産をめぐる観光が重要な経済活動となっている。
2007年の新学期、初等教育を受けるコンカルノーの児童の1.7%が、ブルトン語との二言語学校に在籍した。
歴史
編集コンカルノーが初めて歴史に登場したのは、ランデヴェネック修道院(Abbaye de Landévennec)の特許状台帳に記載された時である。
1680年から、ヴォーバンがコンカルノーを訪れ、防衛設備改善によるいくつかの事業を指揮した。1694年にこれらの作業は全て終了し、同年の6月7日にヴォーバンが視察にやってきた。
1859年、ヴィクトル・コスト(Victor Coste)によってコンカルノー海洋生物試験場(Station biologique de Concarneau)が設置された。
地理
編集位置
編集-
フィニステール県内の位置
-
衛星写真
-
コンカルノー - オープンストリートマップ 地方自治体の範囲
ブルターニュ地方の西、フィニステール県南部に位置するコンカルノーのコミューンは、国勢調査ではこの地方第3位であり、2つのコミューン合併により市街地の中核にあたり、27,031 habitantsを数える(2007年時点[1])。都市単位としてトレガンの自治体が含まれる[2]。カンペールから19km、ロリアンから44km、ブレストから71km、レンヌとは169km離れている。パリまで475km[3]。
近隣のコミューン
編集-
空撮
-
ランリエックから眺めた「壁で閉じた都市」。
人口統計
編集1962年 | 1968年 | 1975年 | 1982年 | 1990年 | 1999年 | 2006年[4] | 2008年[5] |
---|---|---|---|---|---|---|---|
15907 | 17801 | 18759 | 17984 | 18630 | 19453 | 19953 | 20096 |
史跡
編集- 要塞都市 - 内部に魚類の博物館(fr)あり。
- ケリオレ城(fr:Château de Kériolet) - 19世紀に建てられたネオ・ゴシック様式の私有の城。現在はフランス歴史的記念物に指定されている。
-
ケリオレ城
-
要塞都市
-
要塞都市の図解
交通
編集姉妹都市
編集以下の都市と提携している[6]。
出身の著名人
編集- ステファヌ・ギヴァルシュ - サッカー選手
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “Recensement 2007 : Aire urbaine 1999 : Concarneau (223)” [2007年国勢調査:1999年都市部:コンカルノー(223)] (フランス語). 2010年8月30日閲覧。
- ^ “?reg=53&uuz29402 Composition communale de l'agglomération : 29402-Concarneau” [共同自治体の構成:29402-コンカルノー] (フランス語). 2010年8月30日閲覧。
- ^ “Distance orthodromique entre Concarneau et ...” [大圏各地とコンカルノーの距離]. 2010年8月30日閲覧。
- ^ "Population de Concarneau en 2006". INSEE. 2010年8月30日閲覧。
- ^ "Population de Concarneau en 2008". INSEE. 2011年12月23日閲覧。
- ^ Administrator. “Le Jumelage”. 18 November 2015閲覧。
参考文献
編集本文の典拠。
- Nègre, Ernest (1998). Toponymie générale de la France. 1. Librairie Droz . nègre1998 ISBN 2-600-02883-8 全1852頁。
関連項目
編集- オリヴィエ・ダアン 映画『Les seigneurs』のロケ地に採用。
- ピエール・ロティ この地域を舞台に、小説『氷島の漁夫』(1886年)を執筆
- フィニステール県のコミューンの一覧
- コンカルノー海洋生物試験場
関連文献
編集- 日本語の資料
- 『現代の芸術と批評叢書』第3編、厚生閣書店、1929年(昭和4年)。国立国会図書館内/図書館送信。
- 「コンカルノの短艇競漕」
- マックス・ジャコブ「骰子筒」北川冬彦(訳)。doi:10.11501/1193293、全国書誌番号:47030796。原タイトル「Le cornet a des」
- ジヨルジユ・シメノン「第三章 コンカルノオ町の恐慌」別府三郎(訳)『黄色い犬』黒白書房〈世界探偵傑作叢書 ; 11〉、1936年、53頁。国立国会図書館内/図書館送信。コマ番号0032.jp2、doi:10.11501/1229401。
- ジョルジュ・シムノン「3 恐怖におののくコンカルノー」『黄色い犬』永戸俊雄(訳)、雄鶏社〈おんどりみすてりい〉、1950年、43頁。コマ番号0029.jp2、マイクロフィッシュ版、国立国会図書館内/図書館送信。1955年に早川書房〈世界探偵小説全集〉に改版。
- 宮崎嶺雄(訳)に改版(東京創元社〈世界推理小説全集 ; 第19〉、1956年)、〈創元推理文庫〉に改版(1959年)。
- 中島昭和(訳)「三《恐怖におおわれたコンカルノー》」に改題(角川書店、1963年)。
- シムノン(原作)、藤原宰太郎(訳)『死を呼ぶ犬』〈ジュニア版世界の名作推理全集 ; 6〉、秋田書店、1983年、全国書誌番号:83024230、ISBN 4-253-00703-1。デジタル 国立国会図書館限定。
- ジョルジュ・シムノン「3 恐怖におののくコンカルノー」『黄色い犬』永戸俊雄(訳)、雄鶏社〈おんどりみすてりい〉、1950年、43頁。コマ番号0029.jp2、マイクロフィッシュ版、国立国会図書館内/図書館送信。1955年に早川書房〈世界探偵小説全集〉に改版。
- 仲野 麻紀「水見色とコンカルノ」『図書』通号819号、2017年5月、7-11頁。国立国会図書館書誌ID:028201644。
- 「3 コンカルノー港(原色版)」『香田勝太作品集』教育美術振興会、1929年(昭和17年)、頁番号なし、マイクロフィッシュ版、国立国会図書館内/図書館送信。コマ番号0010.jp2、doi:10.11501/1069029、全国書誌番号:46022963。
- 大森啓助「コンカルノオ」『美術手帖』第90号、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、1955年1月、50-51頁。国立国会図書館内/図書館送信、コマ番号0029.jp2、doi:10.11501/7923648、ISSN 0287-2218。
- 嘉門安雄「名画鑑賞(21)ポール・シニャック『コンカルノー港』」『産業新潮』第22巻第7号(通号250)、産業新潮社、1973年6月、頁番号なし。コマ番号0007.jp2、doi:10.11501/2704594、国立国会図書館内/図書館送信。
- 岩崎力「フランスの4つの港《コンカルノー》」『ふらんす』第50巻第2号、白水社、1975年2月、48頁。コマ番号0027.jp2、doi:10.11501/7971224、国立国会図書館限定公開。
- 稲生永「LA DOUCE FRANCE(8)《コンカルノー》」『ふらんす』第51巻第11号、白水社、1976年11月、4-5頁。コマ番号0005.jp2、doi:10.11501/7971245、国立国会図書館内公開。
- 賀川 恭子「ポール・シニャック《コンカルノー港》」石橋財団ブリヂストン美術館銀座事務所(編)『館報』第67号、2018年、73-79頁。ISSN 1341-8548。別題『Annual report of Bridgestone Museum of Art』
- 洋書
- Le Maître, Louis-Pierre (2003). Concarneau. éditions Palantines. pp. 223 全221頁、ISBN 2-911434-25-0
- Henri Belbéoch : Les peintres de Concarneau, 1993, éditions Palantines
- René Le Bihan : La route des peintres de Cornouaille : Bénodet - Fouesnant - Concarneau - Trégunc , 2005, éditions Palantines
- Groupement touristique de Cornouaille : La route des peintres en Cornouaille 1850 - 1950, 1990
- Daniel Yonnet、André Cariou : Le Finistère des peintres, 1993, éditions Ouest-France ISBN 2-7373-1228-0
- Léo Kerlo、Jacqueline Duroc : Peintres des côtes de Bretagne de Quimper à Concarneau de Pont-Aven au Pouldu, éditions du Chasse-Marée
- Denise Delouche : Artistes étrangers Pont-Aven Concarneau et autres lieux, fr:Presses universitaires de Rennes 2
- André Cariou, « La colonie artistique de Concarneau » pp. 67-77, dans le catalogue de l’exposition Künstlerkolonien in Europa Il Zeichen der Ebene und des Himmels du Germanisches National Museum, Nüremberg, 15 novembre 2001 – 17 février 2002, éd. du musée, 2001 ISBN 3-926982-81-0.
- Jean-Yves Le Lan、Michel Briant : Le Concarneau d'autrefois, Groix, Groix Editions & Diffusion, 2018,108 p. ISBN 978-237419-055-6
外部リンク
編集ウィキメディア・コモンズには、コンカルノーに関するメディアがあります。 ウィキボヤージュには、コンカルノーに関する旅行情報があります。