コムンゴ
韓国の弦楽器
コムンゴ(거문고)は、朝鮮の伝統楽器で、玄琴、玄鶴琴ともいう。琴の一種で、弦は6本ある。左手で弦を押え、右手で持ったスルテ(술대)という棒で弦を弾いて演奏するため、素手の指を使う伽耶琴よりも荒々しい音を出すことができる。『三国史記』には、高句麗時代に王山岳(高句麗に帰化していた中国人[1])が、中国の琴を改造して発明したと記されている[2]。
前面は桐、裏面は栗の木を使い、全長140cmほどで弦は絹糸になっており、スルテがあたる部分には皮(玳瑁)が敷かれている。16個の棵と3個の雁足がある。6本の弦は奏者から遠い方から順に、文弦、遊弦、大弦、棵上清、棵下清、武弦と呼び、大弦、文弦、武弦、棵上清、棵下清、遊弦の順にだんだんと細くなる。
脚注
編集- ^ 전덕재 (2017年7月). “한국 고대사회 外來人의 존재양태와 사회적 역할” (PDF). 東洋學 第68輯 (檀國大學校 東洋學硏究院): p. 103. オリジナルの2022年4月23日時点におけるアーカイブ。
- ^ 日本大百科全書『朝鮮音楽』 - コトバンク