コペルニクス的転回
コペルニクス的転回(コペルニクスてきてんかい、独: Kopernikanische Wende, kopernikanischen Revolution、英: Copernican Revolution)とは、物事の見方が180度変わってしまう事を比喩した言葉。あるいは、既存の物事を根本的に転換させた視点で考察する際の表現。 コペルニクスが天動説を捨てて地動説を唱えたことに喩えている[1]。
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カントの用法
編集この言葉を広めるキッカケとなった最も有名な用例は、イマヌエル・カントの『純粋理性批判』第二版の序文における用例であり、そこでカントは、従来の認識論における「対象が認識を形成する」といった「対象中心説」から、「(理性を含む) 認識構造が対象を規定する」といった「認識構造中心説」(認識構造の吟味・批判) へと、観点を切り替えた自説の特徴を表すために、この表現を用いている[1]。
脚注
編集- ^ a b 小項目事典,世界大百科事典内言及, 精選版 日本国語大辞典,百科事典マイペディア,故事成語を知る辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉,ブリタニカ国際大百科事典. “コペルニクス的転回とは”. コトバンク. 2021年5月24日閲覧。
参考文献
編集関連項目
編集ウィキメディア・コモンズには、コペルニクス的転回に関するメディアがあります。