コズミック
『コズミック』は、講談社から刊行されている清涼院流水の推理小説。清涼院流水のデビュー作にして、第2回メフィスト賞受賞作。JDCシリーズ第一期の作品である。
コズミック 世紀末探偵神話 | ||
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著者 | 清涼院流水 | |
発行日 | 1996-09-05 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | ミステリー | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 新書 | |
次作 | ジョーカー 旧約探偵神話 | |
コード | ISBN 4-06-181928-3 | |
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本作と『ジョーカー』は、互いに対となる作品であり、『コズミック 流』 → 『ジョーカー 清』 → 『ジョーカー 涼』 → 『コズミック 水』の順番(清涼in流水)で読むと、初めて浮かび上がる仕掛けが施されている。
著者はこの両作品を一つの作品「コズミック・ジョーカー」と位置づけている。
作品
編集ストーリー
編集『犯罪予告状』
「今年、1200個の密室で1200人が殺される。誰にも止めることはできない」 ― 密室卿
1994年1月1日午前0時1分、上記の文面が警察庁・マスコミ各社・JDCにファックスで送信された。それから起こり始める数々の奇怪な「密室殺人」。果たして犯行のトリックは? 密室卿の正体とは!?
同じ頃、イギリス国内で続いていた連続切り裂き殺人事件。日本とイギリス、遠く離れた地で起こっている2つの事件に酷似性を見出したJDCの探偵たち。2つの事件の関連性は!?
登場人物
編集JDC
編集- 鴉城蒼司、九十九十九、不知火善蔵、龍宮城之介、霧華舞衣、氷姫宮幽弥、九十九音夢
- 雨霧冬香、天城漂馬、ピラミッド・水野、水流姫子、半斗舞夢
→「JDCシリーズの登場人物 § JDC所属探偵」を参照
DOLL
編集- ロンリー・クイーン
→「JDCシリーズの登場人物 § DOLL所属探偵」を参照
警察関係者
編集- 鮎川 哲子(あゆかわ てつこ)
- 京都府警警部。キャリア。幻影城事件の捜査にも参加。妹・鶴美が密室卿事件の10番目の被害者となる。
- 佐渡 九冬(さど くとう)
- 炭酸飲料が好き。
- 蟹場 尋高(かにば ひろたか)
- 警視庁の警視。「~決まっとる!」というのが口癖。
その他
編集既刊一覧
編集- コズミック 世紀末探偵神話 ISBN 4-06-181928-3
- コズミック 流 ISBN 4-06-264649-8
- コズミック 水 ISBN 4-06-264868-7
- 「ジョーカー 清」「ジョーカー 涼」の文庫版と表紙の絵柄が繋がる趣向が成されている。また、繋げ方も一通りではない。
- コズミック 世紀末探偵神話 新装版 ISBN 978-4-06-536718-6
漫画
編集あすかコミックスDX(作画:蓮見桃衣)
- コズミック・コミックス AND ISBN 4-04-853646-X
- コズミック・コミックス END ISBN 4-04-853726-1
幻冬舎コミックス漫画文庫(作画:蓮見桃衣)
- コズミック・コミックス ISBN 978-4-344-81797-5
脚注
編集出典
編集- ^ a b 清涼院流水「文庫版あとがき 「コズミック」を「ゼロ」にするための16年間」『コズミック・ゼロ 日本絶滅計画』(第1刷)文藝春秋〈文春文庫〉、2012年5月10日、502頁。ISBN 978-4-16-780182-3。