コサフランモドキ

ヒガンバナ科の植物の一種

コサフランモドキ(学名:Zephyranthes rosea)は、ヒガンバナ科タマスダレ属の多年生草本。

コサフランモドキ
コサフランモドキ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperm
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
亜科 : ヒガンバナ亜科 Amaryllidoideae
: ヒッペアストルム連(アマリリス連) Hippeastreae
亜連 : タマスダレ亜連 Zephyranthinea
: タマスダレ属 Zephyranthes
: コサフランモドキ Z. rosea
学名
Zephyranthes rosea (Spreng.) Lindl.[1]
英名
Pink rain lily, cuban zephyr lily
コサフランモドキの植栽(2024年8月 沖縄県石垣市 石垣平真郵便局前)

特徴

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濃桃色の花を降雨後に一斉に咲かせる。花被は6枚ほどで、直径4センチメートルほどの花を長さ20センチメートルほどの花茎の先に単生する。サフランモドキに似るが、姿形が一回り小さく、花色は濃い。

地下にあるラッキョウ型の鱗茎から葉を束生状に出す。葉は線形または長楕円状で長さ15-24センチメートル、幅6ミリメートルほどで先は円形、全縁で両面無毛。葉表は光沢があり、船底状に凹む[2][3]

分布と生育環境、利用

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熱帯アメリカ(グアテマラ、キューバ、西インド諸島)原産。東南アジアで観賞用として広く栽培され、帰化もしている。沖縄では、1972年の本土復帰から1975年の海洋博覧会にかけて道路沿いや花壇縁取りとして利用され、逸出野生化がみられるようになった[2][3]

タマスダレ属のなかでも耐寒性は弱い[4]

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Zephyranthes rosea コサフランモドキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月31日閲覧。
  2. ^ a b (池原 1989, p. 176)
  3. ^ a b (植村ほか 2015, p. 298)
  4. ^ (Knox 2005, p. 1–12)

参考文献

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  • Knox, Gary W. (2005), “Rainlily, Zephyranthes and Habranthus spp.: Low Maintenance Flowering Bulbs for Florida Gardens”, Institute of Food and Agricultural Sciences Extension (University of Florida) (ENH1151): 1–12, https://journals.flvc.org/edis/article/view/118360/116294 
  • 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第9巻 あかね科~らん科』新星図書出版、1989年。 
  • 植村修二ほか編著『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻 -Plant invader 500種-』全国農村教育協会、2015年、298頁。ISBN 9784881371855 

外部リンク

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