コウライエビ(高麗海老、学名 Fenneropenaeus chinensis )は、十脚目クルマエビ科に属するエビの一種。食用エビとしても知られ、タイショウエビ(大正海老)という別名で流通している。

コウライエビ
韓国の市場に並んだコウライエビ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: エビ綱(軟甲綱) Malacostraca
: エビ目(十脚目) Decapoda
亜目 : クルマエビ亜目(根鰓亜目)
Dendrobranchiata
上科 : クルマエビ上科 Penaeoidea
: クルマエビ科 Penaeidae
: コウライエビ属 Fenneropenaeus
: コウライエビ F. chinensis
学名
Fenneropenaeus chinensis (Osbeck1765)
シノニム

Penaeus chinensis

英名
Chinese white shrimp
Fleshy prawn

分布

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黄海・渤海・東シナ海沿岸に分布する[1]

特徴

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成体の体長は20cm程度。額角の鋸歯は上縁に7-8歯、下縁に3-4歯がある[2]。腹部の第4節から後方は側扁し、第5・第6節に背隆起がみられる[2]。体には目立つ模様はなく、薄灰色をしている[3]

利用

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漁期は11月から4月上旬。かつては日本でも漁獲されていたが、現在では輸入に頼っている。「大正エビ」の別名は、当時の輸入業者である林兼商店(後の大洋漁業)と日鮮組(後の日本水産)の共同事業「大正組」に由来する[4]

参考文献

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  1. ^ タイショウエビ[リンク切れ] マルハニチロホールディングス
  2. ^ a b 三宅貞祥『原色日本大型甲殻類図鑑 (1)』保育社、1982年7月。ISBN 978-4586300624 
  3. ^ コウライエビ[リンク切れ] 川崎市
  4. ^ コウライエビ(大正エビ)[リンク切れ] 食彩辞典