ゲームポケコン
ゲームポケコン(正式名称はゲームポケットコンピュータ)は、エポック社が1984年に発売した携帯型ゲーム機。カセットビジョンのハンディ版をコンセプトに開発された。定価12,800円[注 1]。
メーカー | エポック社 |
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種別 | 携帯型ゲーム機 |
世代 | 第2世代 |
発売日 | 1984年 |
対応メディア | ロムカセット |
コントローラ入力 | 内蔵 |
概要
編集日本の国産機としては[注 2]初のロムカセットを採用した携帯ゲーム機[1]であり、それまでの電子ゲームとは一線を画していた。液晶画面はモノクロ2階調で、コンピューターとしての性能はカセットビジョンを若干超える程度[2]。名称に「ポケコン」とつくが、ポケットコンピュータとしての機能は有しておらずゲーム専用。カートリッジを挿さずに電源を入れると、パズルゲームやグラフィックツール機能が使用できた。
先見の明はあったが、当時の技術的な限界のために横幅が大きくならざるを得ず、ゲームボーイの約2.5倍の幅長は手軽に持ち運ぶには不便だった。また、ソフトも自社のみからの供給だったため種類は思うように増えず、結果短期間で市場から姿を消している。カートリッジ交換式の携帯ゲーム機が本格的に普及するのは任天堂が1989年に発売したゲームボーイからであり、世に出るのが早すぎた機種といえる[1][2]。
ハードウェア
編集左には十字キーに相当する丸型8方向キー、中央に画面、右に操作用ボタンという横型携帯ゲーム機としては一般的な配置を採用しているが、ボタンは4つ(STARTとSELECTを含めれば6つ)もあり、2ボタンが標準だった時代としては異例な多さだった。
従来の日本の携帯型ゲーム機はソフト内蔵式だったため、持っていた液晶画面はそのゲームだけに適したものということがほとんどだった。しかし、ゲームポケコンは多数のゲームで遊べるカセット交換式であることから、特定のゲームにだけ適した液晶を搭載することはできず、1台で様々なゲームに対応できるように、後のゲームボーイと同様なドットマトリクス液晶を採用した。ただしゲームボーイがモノクロ4階調なのに対し、本機は前述通りのモノクロ2階調である。画素数の少なさが示す通り画面は小さいが、正面からの視認性は当時としてはよかった(ゲームボーイより優秀だったという声もある)が斜めからは見え難かった。ヴォリュームコントロールは存在せず、サウンドON-OFFスイッチのみである。通信対戦機能や拡張端子も無く、1人プレイ専用で周辺機器等は専用ACアダプタ以外一切存在しない。
ロムカセットを差し込むスロットは本体右側にある。この正面(画面の右隣)には透明な窓があり、ここにカセットのラベルが来る構造になっていたため、どのゲームを使用しているのか正面から確認できる仕様であった。しかしこの構造は後の携帯ゲーム機には一切採用されることは無く、ゲームポケコンだけが持つ特徴であった。なお、ロムカセットの厚みはかなりのもので、先端部(端子とは反対側)はゲームポケコン本体と同じ厚みがあった。
仕様
編集周辺機器
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ソフトウェア
編集ゲームソフトは5本しか発売されなかった[1]。
- アストロボンバー - カセットビジョン用ソフト『アストロコマンド』の移植。
- ブロックメイズ - スーパーカセットビジョン用ソフト『パンチボーイ』に類似。
- ポケコン マージャン
- ポケコン リバーシ
- 倉庫番
本体内蔵
編集脚注
編集- 注釈
- ^ 発売前には予価12,000円としていた雑誌記事もある
- ^ 日本国外では本機以前にもMicrovisionやアドベンチャービジョンが存在した。
- 出典
関連項目
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