ゲーゲンバウアー多項式
数学において、ゲーゲンバウアー多項式(ケーゲンバウアーたこうしき、英: Gegenbauer polynomials)または超球多項式 (ultraspherical polynomials) とは、レオポルド・ベルンハルト・ゲーゲンバウアー (1849–1903) にちなんで命名された、区間 上で定義される重み関数 の直交多項式をいう。ゲーゲンバウアー多項式は、ルジャンドル多項式及びチェビシェフ多項式の一般事例であり、ヤコビ多項式の特殊事例である。
性質
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α =1 の場合のゲーゲンバウアー多項式
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α =2 の場合のゲーゲンバウアー多項式
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α =3 の場合のゲーゲンバウアー多項式
- 次の母関数により定義される:
- 次の漸化式を満たす:
- 次の常微分方程式(ゲーゲンバウアーの微分方程式)を満たす:
- ロドリゲスの公式により次のように導出できる:
- 次の直交関係を満たす:
- の場合がルジャンドル多項式に、 の場合が第二種チェビシェフ多項式に相当する。
参考文献
編集- 森口, 繁一、宇田川, 銈久、一松, 信『岩波数学公式 Ⅲ』(新装版)、1987年。ISBN 4-00-005509-7。
- Milton Abramowitz; Irene A. Stegun, ed (1965-06-01). Handbook of Mathematical Functions: with Formulas, Graphs, and Mathematical Tables. Dover Books on Mathematics. Dover Publications. ISBN 0-486-61272-4
- Weisstein, Eric W. "Gegenbauer Polynomial". mathworld.wolfram.com (英語).