ゲンチジン酸デカルボキシラーゼ
ゲンチジン酸デカルボキシラーゼ(Gentisate decarboxylase、EC 4.1.1.62)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 2,5-ジヒドロキシ安息香酸 ヒドロキノン + CO2
したがって、この酵素の基質は、ゲンチジン酸(2,5-ジヒドロキシ安息香酸)のみ、生成物は、ヒドロキノンと二酸化炭素の2つである。
この酵素はリアーゼ、特に炭素-炭素結合を切断するカルボキシリアーゼに分類される。系統名は、2,5-ジヒドロキシ安息香酸 カルボキシリアーゼ (ヒドロキノン形成)(2,5-dihydroxybenzoate carboxy-lyase (hydroquinone-forming))である。他に、2,5-dihydroxybenzoate decarboxylase、gentisate carboxy-lyaseとも呼ばれる。この酵素は、チロシンの代謝に関与している。
出典
編集- Grant DJW and Patel JC (1969). “Non-oxidative decarboxylation of p-hydroxybenzoic acid, gentisic acid, protocatechuic acid, and gallic acid by Klebsiella aerogenes (Aerobacter aerogenes)”. J. Microbiol. Serol. 35: 325–343.