ゲアン省
ベトナムの省
ゲアン省(ゲアンしょう、ベトナム語:Tỉnh Nghệ An / 省乂安 発音)は、ベトナムの省(地方自治体)の一つ。省都はヴィン市。
クアロー海岸 | |
地理 | |
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省都 | ヴィン |
地方 | 北中部地方 |
面積 | 16,486.49 km² |
統計 | |
人口 人口密度 |
3,419,990 人(2022年) 207.0 人/km² |
民族 | キン族, コム族, タイ人, トー族, ミャオ族 |
その他 | |
市外局番 | 238 (2017年6月まで 38) |
郵便番号 | 46xxxx - 47xxxx |
ISO 3166-2 | VN-22 |
公式Webサイト | http://www.nghean.gov.vn/ |
地理
編集隣接行政区画
編集行政区画
編集ゲアン省は、以下の行政単位に区分される。
→「ベトナムの地方行政区画」も参照
- 市(Thành phố、城庯)
- ヴィン(Vinh / 永)
- 市社(thị xã、市社)
- 県(huyện、縣)
- アインソン県(Anh Sơn / 英山)
- コンクオン県(Con Cuông / 昆光)
- ジエンチャウ県(Diễn Châu / 演州)
- ドールオン県(Đô Lương / 都梁)
- フングエン県(Hưng Nguyên / 興元)
- クイチャウ県(Quỳ Châu / 葵州)
- キーソン県(Kỳ Sơn / 祈山)
- ナムダン県(Nam Đàn / 南壇)
- ギーロック県(Nghi Lộc / 宜祿)
- ギアダン県(Nghĩa Đàn / 義壇)
- クエフォン県(Quế Phong / 桂峰)
- クイホップ県(Quỳ Hợp / 葵合)
- クインリュー県(Quỳnh Lưu / 瓊瑠)
- タンキー県(Tân Kỳ / 新圻)
- タインチュオン県(Thanh Chương / 清漳)
- トゥオンズオン県(Tương Dương / 襄陽)
- イエンタイン県(Yên Thành / 安城)
産業
編集気候
編集8月、9月に台風がしばしば上陸し、洪水をもたらす[2]。夏は暑く月平均気温は40℃を超す[2]。4月、5月の気温は30℃を超え、6月、7月には「ラオス風」と呼ばれる暑く乾いた風が吹く[2]。冬は寒いので「ベトナムで最も過酷な気候の地域」の一つとされている。そのためか貧困ながら忍耐強く上昇志向の強い土地柄と言われ、王朝時代には科挙の合格者を、フランス領インドシナ時代には抗仏運動に身を投ずる民族主義者を多数輩出した。
歴史
編集紅河デルタと南シナ海の海上交易網を結ぶため、戦略的に重要視された(この地域より北の地域は、宋代以降になると船舶が海南島を経由することが多いため、海上における交易ネットワークから外れることになっていた)。そのため、ベトナムの李朝が幾度か遠征を試みたほか、真臘(アンコール朝)のスールヤヴァルマン2世や、ジャヤヴァルマン7世なども侵入した。
1930年にゲアン省とハティン省でゲティン・ソヴィエト(ベトナム語: Xô Viết Nghệ Tĩnh、Nghe-Tinh soviet)の蜂起が起こった。
ベトナム独立の父ファン・ボイ・チャウ(潘佩珠)やホー・チ・ミン(胡志明)の出生地であるほか、詩人ホー・スアン・フオンも輩出している[2]。
文化・民族
編集西部はユネスコの無形文化遺産に登録されているベトナム中央高原におけるゴングの文化的空間の本拠地であり、現地の多数民族はタイ族系民族である。他にはコム族、キン族、モン族、オドゥ族なども住んでいる[1]。
ゲアン省の出身人物
編集脚注
編集- ^ a b “Western Nghe An Biosphere Reserve, Viet Nam” (英語). UNESCO (2018年12月13日). 2023年2月6日閲覧。
- ^ a b c d e 竹内啓一、熊谷佳知、山本健兒、秋山元秀、小野有五、中村泰三、中山修一『世界地名大辞典1 アジア・オセアニア・極Ⅰ』朝倉書店、2017年11月20日、527頁。ISBN 978-4-254-16891-4。
関連項目
編集外部リンク
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