ケンバ・ウォーカー

アメリカのバスケットボール選手 (1990 - )

ケンバ・ハドレイ・ウォーカーKemba Hudley Walker, 1990年5月8日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブロンクス区出身の元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者。現役時代のポジションはポイントガード

ケンバ・ウォーカー
Kemba Walker
シャーロット・ホーネッツでのウォーカー
(2019年)
シャーロット・ホーネッツ
役職 選手強化コーチ
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1990-05-08) 1990年5月8日(34歳)
出身地 ニューヨーク州ニューヨーク市
ブロンクス区
身長(現役時) 183cm (6 ft 0 in)
体重(現役時) 83kg (183 lb)
キャリア情報
高校 ライス高等学校英語版
大学 UConn
NBAドラフト 2011年 / 1巡目 / 全体9位[1]
プロ選手期間 2011年–2024年
ポジション PG
指導者期間 2024年–現在
経歴
選手時代:
20112019シャーロット・ボブキャッツ / ホーネッツ
20192021ボストン・セルティックス
2021–2022ニューヨーク・ニックス
2022–2023ダラス・マーベリックス
2023–2024ASモナコ英語版
コーチ時代:
2024シャーロット・ホーネッツ
(選手強化)
受賞歴
NBA通算成績
得点 14,486 (19.3 ppg)
リバウンド 2,831 (3.8 rpg)
アシスト 3,938 (5.3 apg)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
男子バスケットボール
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
FIBA U18アメリカ選手権
銀メダル - 2位 2009 フォルモサ

経歴

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カレッジ

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ニューヨーク州ハーレムにあるライス高等学校からコネチカット大学に進学。2011年にはNCAAトーナメントで優勝に導いた[1][2]

シャーロット・ボブキャッツ / ホーネッツ

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2011年のNBAドラフトの1巡目9位でシャーロット・ボブキャッツに指名された[3]。1年目はD・J・オーガスティンの控えとして起用され、2年目から先発に定着した。ボブキャッツオーナー時代のマイケル・ジョーダンとしては数少ないドラフト成功例である。

2013-14シーズン、久しぶりのプレーオフに進出するが、1stラウンドで、ディフェンディングチャンピオンのマイアミ・ヒートに4戦全敗でスイープ負けを喫した。

2015-16シーズン、2016年1月18日のユタ・ジャズ戦では、球団記録記録となる1試合52得点を記録した(従来の記録はグレン・ライスの48得点)[4][5]。このシーズンは81試合に平均35.6分の出場で、20.9得点・4.4リバウンド・5.2アシスト・1.6スティールなどを記録した。

2016-17シーズン、2017年1月26日、NBAオールスターゲームにヘッドコーチ推薦での初出場が決定した[6]。このシーズンは79試合に平34.7均分の出場で、23.2得点・3.9リバウンド・4.4アシスト・1.1スティールなどを記録した。

2017-18シーズン、2018年2月4日に行われたフェニックス・サンズ戦で18得点を記録、試合はホーネッツが115-110で勝利した。この試合でウォーカーはキャリア通算930本目の3ポイントシュートを成功させた。これによりデル・カリーが保持していたチーム最多3ポイントシュート成功記録929本を更新した[7]。2018年2月8日、負傷により欠場が決まったクリスタプス・ポルジンギスの代わりに2月18日にロサンゼルスステイプルズ・センターで行われるオールスターゲームへの出場が決まった[8]。同日行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で40得点を記録、試合はオーバータイムの末ブレイザーズに109-103で敗れた[9]。3月22日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦でキャリア通算9度目の40得点以上となる46得点、10本の3Pシュートを記録、試合はホーネッツがNBA史上6番目に大きい点差となる140-79で勝利した[10]。3月26日に行われたニューヨーク・ニックス戦でオーバータイムの11得点を含む31得点を記録、試合はホーネッツが137-128で勝利した[11]。このシーズンは80試合に平均34.2分の出場で、22.1得点・3.1リバウンド・5.6アシスト・1.1スティールなどを記録した。

2018-19シーズン、2018年11月17日のフィラデルフィア・76ers戦で自身初の60得点を記録した[12]。このシーズンは全82試合に平均34.9分の出場で、25.6得点(リーグ10位)・4.4リバウンド・5.9アシスト・1.2スティールなどを記録し、自身初のオールNBAチーム(3rd)を受賞した。

2019年5月に楽天NBAのゲストで日本に初来日している。

ボストン・セルティックス

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2019-20シーズン開幕前の2019年6月30日にボストン・セルティックスと4年総額1億4100万ドルのマックス契約を結んだ[13]

ニューヨーク・ニックス

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2020-21シーズン終了後の2021年6月18日にアル・ホーフォードモーゼス・ブラウンとのトレードで、ドラフト指名権と共にオクラホマシティ・サンダーに放出され[14]、8月5日にサンダーとバイアウトに合意しFAとなった[15]。その後、11日に地元ニューヨークに本拠地を置くニューヨーク・ニックスと2年契約を結んだ[16]

2021-22シーズンは開幕から先発出場していたが、11月に調子を落として同月末にローテーションから外され、トレードの噂も浮上した[17][18]。しかし、新型コロナウイルスの影響で欠場者が続出していたため、12月19日からローテーションに復帰[19]。23日のワシントン・ウィザーズ戦では44得点を記録した[20]

その後、2022年2月23日にニックスのフロントと面談し、このシーズンの残りの試合には出場しないことで合意した[21]

ダラス・マーベリックス

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2022年6月30日に複数のドラフト指名権とのトレードで、デトロイト・ピストンズへ放出された[22]。その後、10月17日に解雇された。

2022-23シーズンは開幕から無所属のまま過ごしていたが、2022年11月29日にダラス・マーベリックスと契約した[23]

2023年1月6日に解雇された[24]

ASモナコ

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2023年7月21日にユーロリーグLNBに所属するASモナコ英語版と契約した[25]。チームにはマイク・ジェームズという絶対的なポイントガードがいた為、プレータイムは限られた[26]

2024年7月2日に現役引退を発表した[27]。その後ホーネッツの選手強化コーチに就任することが発表された[28]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2011–12 CHA 66 25 27.2 .366 .305 .789 3.5 4.4 .9 .3 12.1
2012–13 82 82 34.9 .423 .322 .798 3.5 5.7 2.0 .4 17.7
2013–14 73 73 35.8 .393 .333 .837 4.2 6.1 1.2 .4 17.7
2014–15 62 58 34.2 .385 .304 .827 3.5 5.1 1.4 .5 17.3
2015–16 81 81 35.6 .427 .371 .847 4.4 5.2 1.6 .5 20.9
2016–17 79 79 34.7 .443 .399 .847 3.9 5.5 1.1 .3 23.2
2017–18 80 80 34.2 .431 .384 .864 3.1 5.6 1.1 .3 22.1
2018–19 82 82 34.9 .434 .356 .844 4.4 5.9 1.2 .4 25.6
2019–20 BOS 56 56 31.1 .425 .381 .864 3.9 4.8 .9 .5 20.4
2020–21 43 43 31.8 .420 .360 .899 4.0 4.9 1.1 .3 19.3
2021–22 NYK 37 37 25.6 .403 .367 .845 3.0 3.5 .7 .2 11.6
2022–23 DAL 9 1 16.0 .421 .250 .810 1.8 2.1 .2 .2 8.0
通算 750 697 33.1 .418 .360 .840 3.8 5.3 1.2 .4 19.3
オールスター 4 2 20.9 .452 .280 --- 2.3 4.5 .8 .0 11.3
  • 2011-12シーズンは66試合で打ち切り

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014 CHA 4 4 38.3 .473 .500 .778 3.8 6.0 2.0 .8 19.5
2016 7 7 37.1 .366 .326 .943 3.0 4.0 1.3 .6 22.7
2020 BOS 17 17 36.9 .441 .310 .852 4.1 5.1 .9 .4 19.6
2021 3 3 30.3 .317 .176 .900 4.0 4.0 .3 .0 12.7
通算 31 31 36.5 .412 .324 .868 3.8 4.8 1.1 .5 19.6

ユーロリーグ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2023–24 ASモナコ 26 1 11.0 .389 .364 .778 1.4 1.0 .4 .0 4.4

カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2008–09 UConn 36 2 25.2 .470 .271 .715 3.5 2.9 1.1 .2 8.9
2009–10 34 34 35.2 .405 .339 .767 4.3 5.0 2.0 .4 14.6
2010–11 41 41 37.6 .428 .330 .819 5.4 4.5 1.9 .2 23.5
通算 111 77 32.8 .428 .325 .782 4.3 4.4 1.7 .2 16.1

脚注

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  1. ^ Kemba Walker profile on espn.go.com”. 2011年3月15日閲覧。
  2. ^ Roger Rubin. “Freshman Kemba Walker's 23 points helps UConn outlast Missouri”. Daily News. March 28, 2009閲覧。
  3. ^ Kemba Walker signs multi-year deal with Under Armou”. Digital Sports Scene. 2011年7月5日閲覧。
  4. ^ ケンバ・ウォーカー52得点のホーネッツ、ダブルOTの末にジャズを沈める”. スポーティングニュース (2016年1月19日). 2020年7月11日閲覧。
  5. ^ Kemba Walker scores team-record 52 points; Hornets top Jazz in 2OT
  6. ^ Jazz's Hayward, Clippers' Jordan and Hornets' Walker earn first All-Star selections
  7. ^ Hornets rally from 21 down to beat Suns 115-110” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年2月4日). 2018年2月17日閲覧。
  8. ^ Hornets' Kemba Walker replaces Kristaps Porzingis on Team LeBron for All-Star 2018” (英語). NBA.com (2018年2月8日). 2018年2月9日閲覧。
  9. ^ Trail Blazers hold off the Hornets 109-103 in overtime” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年2月8日). 2018年2月17日閲覧。
  10. ^ Walker scores 46, Hornets rout Grizzlies 140-79” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年3月22日). 2018年3月23日閲覧。
  11. ^ Walker comes up big in OT, Hornets top Knicks 137-128” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年3月26日). 2018年3月27日閲覧。
  12. ^ ケンバが今季リーグハイの60得点を奪うも、バトラーが終止符を打ってシクサーズが勝利”. バスケットボールキング (2018年11月18日). 2020年7月11日閲覧。
  13. ^ ケンバ・ウォーカーがセルティックスへ”. TunaDrama (2019年7月1日). 2020年3月20日閲覧。
  14. ^ Boston Celtics: The aftermath of the Kemba Walker for Al Horford trade” (英語). Hardwood Houdini (2021年6月18日). 2021年6月18日閲覧。
  15. ^ バスケットボールキング編集部. “ケンバ・ウォーカーがサンダーとバイアウト合意、故郷を本拠地に置くニックスと契約へ”. バスケットボールキング. 2021年12月24日閲覧。
  16. ^ Knicks make it official, sign Kemba Walker off waivers” (英語). www.nba.com. 2021年8月11日閲覧。
  17. ^ Tom Thibodeau says Kemba Walker is out of Knicks rotation, replaced by Alec Burks” (英語). www.nba.com. 2021年11月30日閲覧。
  18. ^ Three teams reportedly reach out to Knicks inquiring about a potential trade for Kemba Walker”. Sportando (2021年11月30日). 2021年12月1日閲覧。
  19. ^ ニックスのケンバ・ウォーカー、3週間ぶりの出場で古巣セルティックスを相手に29得点「選手が足りなくて僕が穴埋めをした」”. バスケット・カウント | Basket Count. 2021年12月24日閲覧。
  20. ^ WATCH: Kemba Walker goes off for 44 points vs. Wizards” (英語). RSN. 2021年12月24日閲覧。
  21. ^ Sources: N.Y., Walker agree he'll sit rest of year” (英語). ESPN.com (2022年2月23日). 2022年2月24日閲覧。
  22. ^ Milwaukee Bucks Sign Joe Ingles” (英語). www.nba.com. 2022年7月9日閲覧。
  23. ^ Mavericks officially sign 4-time All-Star Kemba Walker” (英語). NBA.com. 2022年11月29日閲覧。
  24. ^ Mavs waive veteran guard Kemba Walker” (英語). NBA.com. 2023年1月7日閲覧。
  25. ^ Kemba signs one-year contract with AS Monaco” (英語). ESPN.com (2023年7月21日). 2023年7月21日閲覧。
  26. ^ 「こちらでは“スーパーハード”にプレーする必要がある」フランス在住ケンバ・ウォーカーが語るNBAと欧州の違い”. THE DIGEST. 2023年12月24日閲覧。
  27. ^ UConn great, 4-time All-Star Kemba Walker retires” (英語). ESPN.com (2024年7月2日). 2024年7月3日閲覧。
  28. ^ 引退を表明したケンバ・ウォーカーが古巣復帰…球団レジェンドとして選手強化コーチへ”. バスケットボールキング. 2024年7月5日閲覧。

外部リンク

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