ケマー・ベイリー=コール
ケマー・ベイリー=コール(Kemar Bailey-Cole、1992年1月10日 ‐ )は、ジャマイカ・セント・キャサリン教区出身の陸上競技選手。専門は短距離走。自己ベストは100mが9秒92、200mが20秒66。2013年モスクワ世界選手権男子4×100mリレーの金メダリスト、同大会男子100mのファイナリスト(4位)である。2012年ロンドンオリンピックと2016年リオデジャネイロオリンピックの男子4×100mリレーでも金メダルを獲得しているが、両大会とも予選だけの出場に終わっている。
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選手情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フルネーム | ケマー・ベイリー=コール | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Kemar Bailey-Cole | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | ジャマイカ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
競技 | 陸上競技 (短距離走) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 100m, 200m | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | レーサーズトラッククラブ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1992年1月10日(32歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出身地 | セント・キャサリン教区 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 193cm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 83kg | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コーチ担当者 | グレン・ミルズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
公式サイト | kemarbaileycole.com | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オリンピック | 4x100mR 予選1組1着 (2012年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界選手権 |
100m 4位 (2013年) 4x100mR 優勝 (2013年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地域大会決勝 |
英連邦競技大会 100m 優勝 (2014年) 4x100mR 優勝 (2014年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高世界ランク | 100m 7位 9秒93 (2013年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自己ベスト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
100m | 9秒92 (2015年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
200m | 20秒66 (2015年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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編集 |
経歴
編集2012年
編集6月のジャマイカ選手権男子100m決勝で10秒00(+0.1)をマークして5位に入り、ロンドンオリンピックのジャマイカリレー代表に選出されると、8月のロンドンオリンピック男子4×100mリレー予選でジャマイカチームのアンカーを務め[注 1]、37秒39をマークしての決勝進出に貢献した。決勝の出番はなかったが、ジャマイカが優勝したので予選を走ったベイリー=コールも金メダルを獲得した。9月7日のダイヤモンドリーグ・メモリアルヴァンダム男子100mでは9秒97(+0.3)をマークし、初めて10秒の壁を突破した[1]。
2013年
編集6月のジャマイカ選手権男子100m決勝で9秒98(-1.2)をマークしてウサイン・ボルト(9秒94)に次ぐ2位に入り、モスクワ世界選手権のジャマイカ代表に選出されると、8月のモスクワ世界選手権では男子100mと男子4×100mリレーに出場した。男子100mは準決勝を9秒93(+0.4)の自己ベスト(当時)で突破し、決勝でも9秒98(-0.3)をマークしたが、3位のネスタ・カーターと0秒03差の4位でメダルを逃した。男子4×100mリレーでは決勝でジャマイカチームの2走を務め[注 2]、37秒36をマークしての金メダル獲得に貢献した。
2014年
編集7-8月の英連邦競技大会(コモンウェルスゲームズ)に出場すると、男子100m決勝を10秒00(0.0)で制し、主要国際大会の100mで自身初となる金メダルを獲得した。男子4×100mリレー決勝ではジャマイカチームの2走を務め[注 3]、37秒58の大会記録を樹立しての金メダル獲得に貢献し、100mとの2冠を達成した。
2015年
編集6月のジャマイカ選手権男子100m決勝で9秒97(+0.9)をマークして3位に入り、北京世界選手権のジャマイカ代表に選出されると、7月のダイヤモンドリーグ・セインズブリーズアニバーサリーゲームズ男子100m決勝では9秒92(-0.8)の自己ベストをマークした。しかし、この大会で両脚のハムストリングスを痛めると、北京世界選手権の直前の練習中にも痛めたため、北京世界選手権は欠場することとなった[2]。
2016年
編集6-7月のジャマイカ選手権男子100mにはジカ熱に感染しながらも出場すると決勝まで進出し、10秒03(+0.7)で5位に入りリオデジャネイロオリンピック男子4×100mリレーのジャマイカ代表に選出された[3][4][5]。8月のオリンピックでは男子4×100mリレー予選でジャマイカチームのアンカーを務め[注 4]、37秒94をマークして2組2着での決勝進出に貢献した[6]。
2017年
編集6月のジャマイカ選手権男子100mは予選で肉離れを起こし途中棄権に終わった[7]。
人物・エピソード
編集ウサイン・ボルトと同じクラブに所属し、体格が似ている点などから「第二のボルト」という声もあるが、ベイリー=コールは2013年のインタビューで「私は第二のボルトではありません。私はケマー・ベイリー=コールです。」という旨のコメントをしている[8][9]。
自己ベスト
編集記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
種目 | 記録 | 年月日 | 場所 | 備考 |
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屋外 | ||||
100m | 9秒92 (-0.8) | 2015年7月24日 | ロンドン | |
200m | 20秒66 (0.0) | 2015年3月14日 | キングストン |
主要大会成績
編集備考欄の記録は当時のもの
年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
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2009 | カリフタゲームズ (en) (U20) | ビュー・フォール | 100m | 3位 | 10秒38 (+4.0) | |
4x100mR | 優勝 | 40秒05 (1走) | ||||
世界ユース選手権 (en) | ブレッサノーネ | 100m | 準決勝2組6着 | 10秒66 (+1.3) | ||
200m | 準決勝3組8着 | 22秒11 (+1.4) | ||||
メドレーR | 決勝途中棄権 | DNF (1走) | ||||
2010 | カリフタゲームズ (en) (U20) | ジョージタウン | 200m | 5位 | 21秒46 (+0.8) | |
4x100mR | 優勝 | 40秒10 (2走) | ||||
中央アメリカ・カリブ ジュニア選手権 (en) |
サントドミンゴ | 100m | 7位 | 10秒79 (-1.4) | ||
2011 | カリフタゲームズ (en) (U20) | モンテゴ・ベイ | 100m | 2位 | 10秒28 (-0.2) | |
4x100mR | 優勝 | 39秒75 (2走) | ||||
2012 | オリンピック | ロンドン | 4x100mR | 予選1組1着 | 37秒39 (4走) | 決勝進出[注 5] |
2013 | 世界選手権 | モスクワ | 100m | 4位 | 9秒98 (-0.3) | 準決勝9秒93 (+0.4):自己ベスト |
4x100mR | 優勝 | 37秒36 (2走) | ||||
2014 | 世界リレー (en) | ナッソー | 4x100mR | 予選2組1着 | 37秒71 (2走) | 決勝進出[注 6] |
英連邦競技大会 (en) | グラスゴー | 100m | 優勝 | 10秒00 (0.0) | ||
4x100mR | 優勝 | 37秒58 (2走) | ||||
2015 | 世界リレー (en) | ナッソー | 4x100mR | 2位 | 37秒68 (2走) | |
2016 | オリンピック | リオデジャネイロ | 4x100mR | 予選2組2着 | 37秒94 (4走) | 決勝進出[注 7] |
2017 | 世界リレー (en) | ナッソー | 4x100mR | 予選途中棄権 | DNF (2走) |
ダイヤモンドリーグ
編集ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。
年 | 種目 | 総合順位 | 獲得ポイント |
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2012 | 100m | 4位 | 2 (1レース) |
優勝したダイヤモンドリーグの大会を記載(個人種目のみ)
年 | 大会 | 場所 | 種目 | 記録 | 備考 |
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2014 | 英国グランプリ | バーミンガム | 100m | 10秒08 (-1.9) | ポイント対象外レース |
脚注
編集注釈
編集- ^ メンバーは、ネスタ・カーター、マイケル・フレイター、ヨハン・ブレーク、ベイリー=コール。
- ^ メンバーは、ネスタ・カーター、ベイリー=コール、ニッケル・アシュミード、ウサイン・ボルト。
- ^ メンバーは、ジェイソン・リバーモア、ベイリー=コール、ニッケル・アシュミード、ウサイン・ボルト。
- ^ メンバーは、ジェボーン・ミンジー、アサファ・パウエル、ニッケル・アシュミード、ベイリー=コール。
- ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは36秒84で優勝。
- ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは37秒77で優勝。
- ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは37秒27で優勝。
出典
編集- ^ “Blake, Bolt win but Merritt steals headline”. The Jamaica Star (2012年9月8日). 2015年9月7日閲覧。
- ^ “It hurts really bad – Kemar Bailey-Cole on World Championships withdrawal”. Jamaica Gleaner (2015年8月17日). 2015年9月9日閲覧。
- ^ “ジャマイカ男子100代表候補、ベイリーコールがジカ熱感染を公表”. スポーツニッポン (2016年6月26日). 2016年7月9日閲覧。
- ^ “Thompson, Blake rule sprints”. Jamaica Observer (2016年7月2日). 2016年7月9日閲覧。
- ^ “Bolt leads Jamaican team for Rio 2016 Olympic Games”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月12日). 2016年7月17日閲覧。
- ^ “第31回オリンピック男子4×100mリレー予選リザルト4x100 Metres Relay men”. 国際陸上競技連盟. 2016年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月22日閲覧。
- ^ “'I'll be back', says Bailey-Cole after National Senior Champs injury”. Jamaica Observer (2017年6月22日). 2017年6月27日閲覧。
- ^ “I just want to be me, says Bailey-Cole”. Jamaica Observer (2013年8月9日). 2015年9月9日閲覧。
- ^ “'I am just Kemar Bailey-Cole'”. Jamaica Gleaner (2013年8月9日). 2015年9月9日閲覧。
外部リンク
編集- ケマー・ベイリー=コール (kemarbaileycole.com) - 公式サイト
- ケマー・ベイリー=コール (@KemarBaileyCole) - X(旧Twitter)
- ケマー・ベイリー=コール - ワールドアスレティックスのプロフィール
- ケマー・ベイリー=コール - Olympedia