グレートスレーブ湖
グレートスレーブ湖(グレートスレーブこ、英: Great Slave Lake)は、カナダのノースウエスト準州に存在する湖である。グレイトスレイブ湖、グレートスレイブ湖、グレートスレーヴ湖などとも書かれる。
グレートスレーブ湖 | |
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グレートスレーブ湖の位置(赤矢印) | |
所在地 | カナダ ノースウェスト準州 |
面積 | 28,568 km2 |
周囲長 | 2,200 km |
最大水深 | 625 m |
平均水深 | 73 m |
貯水量 | 2,088 km3 |
水面の標高 | 156 m |
成因 | 氷河湖 |
淡水・汽水 | 淡水 |
プロジェクト 地形 |
概要
編集全体がカナダ国内にある湖ではグレートベア湖に次いで2番目に大きな湖であり、また最大水深614mは北アメリカではもっとも深い[1]。世界では10番目に大きな湖。長さ469km、幅20から203km[2]。面積は27,200 km2[1]。
流入河川はヘイ川、スレイブ川、タルトソン川などがある。流出河川はボーフォート海(北極海)へ注ぐマッケンジー川。
イギリス人の Samuel Hearne が1771年に探検した。1930年代、金が発見され準州の州都イエローナイフが建設された。他の湖周辺の町はフォートプロビデンス、ヘイリバー、フォートレゾリューション。冬には凍結するが、氷が厚さ1.5mになるなど厚いため、アイスロードという道(約300~400km)が整備されトレーラーですら通行できるようになる。ダイアモンド鉱山等への重要な物資搬入路となる。
この湖はかつてグレートベア湖、アサバスカ湖などとつながっていたと考えられている。かつては、これらの湖全て覆うマッコーネル湖が存在したとされており、これらの湖はマッコーネル湖の残渣と考えられている。このため、これら3つの湖は「姉妹の湖」などと喩えられることもある。
湖の名前はこの地方のネイティブ・アメリカンの部族名(Slavey)に由来している。
1978年1月24日には、ソビエト連邦の人工衛星「コスモス954号」が制御不能となり大気圏へ突入、落下する過程で部品がグレートスレーブ湖の東端から北東方向へ数百キロの長さで降り注いだ。衛星には原子炉が搭載されていたことから徹底的な調査が行われ、湖の東端からは同年2月2日までに表面数センチの近さで200レントゲン(/h)の放射線を放出する部品が発見されている[3]。
ギャラリー
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グレートスレーブ湖を通るアイスロード
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タイディネ・ネネ国立公園の東端、ウツィンギ・ポイント
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ノーザン湾
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グレートスレーブ湖にそそぐヘイ川
脚注
編集- ^ a b Hebert, Paul (2007). Encyclopedia of Earth. Great Slave Lake, Northwest Territories. Environmental Information Coalition, National Council for Science and the Environment 2007年12月7日閲覧。.
- ^ “Google Maps Distance Calculator (From Behchoko to the Slave River Delta it is 203 km and from the Mackenzie River to the furthest reaches of the East Arm it is 469 km)”. 2014年12月22日閲覧。
- ^ 分析結果を注視 毎時200レントゲンの衛星破片 原子炉周辺部品課 三時間接触で死亡『朝日新聞』1976年(昭和53年)2月4日朝刊、13版、1面
参考文献
編集- Canada. (1981). Sailing directions, Great Slave Lake and Mackenzie River. Ottawa: Dept. of Fisheries and Oceans. ISBN 0-660-11022-9
- Gibson, J. J., Prowse, T. D., & Peters, D. L. (2006). "Partitioning impacts of climate and regulation on water level variability in Great Slave Lake." Journal of Hydrology. 329 (1), 196.
- Hicks, F., Chen, X., & Andres, D. (1995). "Effects of ice on the hydraulics of Mackenzie River at the outlet of Great Slave Lake, N.W.T.: A case study." Canadian Journal of Civil Engineering. Revue Canadienne De G̐ưenie Civil. 22 (1), 43.
- Kasten, H. (2004). The captain's course secrets of Great Slave Lake. Edmonton: H. Kasten. ISBN 0-9736641-0-X
- Jenness, R. (1963). Great Slave Lake fishing industry. Ottawa: Northern Co-ordination and Research Centre. Dept. of Northern Affairs and National Resources.
- Keleher, J. J. (1972). Supplementary information regarding exploitation of Great Slave Lake salmonid community. Winnipeg: Fisheries Research Board, Freshwater Institute.
- Mason, J. A. (1946). Notes on the Indians of the Great Slave Lake area. New Haven: Yale University Department of Anthropology, Yale University Press.
- Sirois, J., Fournier, M. A., & Kay, M. F. (1995). The colonial waterbirds of Great Slave Lake, Northwest Territories an annotated atlas. Ottawa, Ont: Canadian Wildlife Service. ISBN 0-662-23884-2
関連項目
編集外部リンク
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