グルタコニルCoAデカルボキシラーゼ
化学反応を触媒する酵素
グルタコニルCoAデカルボキシラーゼ(Glutaconyl-CoA decarboxylase、EC 4.1.1.70)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 4-カルボキシブタ-2-エノイルCoA ブタ-2-エノイルCoA + CO2
従って、この酵素の基質は、4-カルボキシブタ-2-エノイルCoAのみ、生成物は、ブタ-2-エノイルCoAと二酸化炭素の2つである。
この酵素はリアーゼ、特に炭素-炭素結合を切断するカルボキシリアーゼに分類される。系統名は、4-カルボキシブタ-2-エノイルCoA カルボキシリアーゼ (ブタ-2-エノイルCoA形成)(4-carboxybut-2-enoyl-CoA carboxy-lyase (but-2-enoyl-CoA-forming))である。他に、glutaconyl coenzyme A decarboxylase、pent-2-enoyl-CoA carboxy-lyase、4-carboxybut-2-enoyl-CoA carboxy-lyase等とも呼ばれる。この酵素は、安息香酸の分解やブタン酸の代謝に関与している。
構造
編集2007年末時点で、1つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1PIXである。
出典
編集- Buckel W, Semmler R (1983). “Purification, characterisation and reconstitution of glutaconyl-CoA decarboxylase, a biotin-dependent sodium pump from anaerobic bacteria”. Eur. J. Biochem. 136 (2): 427–34. doi:10.1111/j.1432-1033.1983.tb07760.x. PMID 6628393.
- Buckel W (2001). “Sodium ion-translocating decarboxylases”. Biochim. Biophys. Acta. 1505 (1): 15–27. doi:10.1016/s0005-2728(00)00273-5. PMID 11248185.